決勝戦

野球2009 ワールド・ベースボール・クラシック決勝戦 日本韓国を破り喜ぶ選手観客

決勝戦(けっしょうせん、英語: Final)とは、各種の競技において優勝を決定するために行われる試合のことである。単に決勝ともいう。優勝戦優勝決定戦と呼ぶ場合もある。一般的に決勝戦終了後には、表彰並びに閉会式が行われることが多い。

決着がつかない場合や中止になって振替試合を開催する目途が立たない場合、もしくは決勝戦以前の試合で誤審が発覚した場合は決勝戦を取りやめもしくは打ち切りとして決勝戦に進出した選手もしくはチームをすべてを優勝扱いすることがある。

システム[編集]

決勝戦は競技により1対1(個人対個人あるいはチーム対チーム)もしくは多人数で行われる。決勝戦に進んだ選手(チーム)はファイナリストと呼ばれる。

決勝戦進出者の決定[編集]

決勝戦に進出する選手やチームはトーナメント方式(勝ち残り式のノックアウトトーナメントやグループトーナメント)などの勝敗に基づいて絞り込まれる。

  • 陸上競技トラック種目、競泳スキークロスのように、1ゲームに複数人ずつ参加する形態のスポーツ競技の場合、準決勝2ゲーム(1組と2組)を行い、各組の上位半数の者が決勝へと進み、下位半数の者が下位の順位決定戦に回ることになるが、上位者の参加する通常の決勝戦を「A決勝」または「ビッグ・ファイナル(big final)」、下位者の参加する順位決定戦(5位~8位決定戦など)を「B決勝」または「スモール・ファイナル(small final)」と呼ぶことがある。
  • 7人制ラグビーの場合、グループリーグの順位に応じて、上から「カップ」「プレート」「ボウル」に進出。それぞれで決勝戦が行われている。
  • 演芸や音楽のコンテストなどでは決勝戦のさらに上の段階で決勝戦の成績上位者の中から優勝者を決める「最終決戦」を設けている大会もある。最終決戦を設けている大会では、最終決戦の勝者が優勝者となる。
  • スポーツの大会やシーズンなどで全試合を終えて他の選手(チーム)と全く同じ成績の場合、プレーオフとして上位を決める試合をする時があり、これを同点決勝と呼ばれる時がある。例として大相撲の優勝決定戦など。また、プロ野球のクライマックスシリーズや全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦のように、1位と2位が同じ成績でなくとも、1位と2位以下による優勝者決定戦を行う場合もある。
  • トーナメントの決勝戦以外で優勝候補同士が当たる試合のことを事実上の決勝戦と表現をされることもある。

決勝戦での独自ルールの採用[編集]

決勝戦では後腐れなく雌雄を決するためにそれ以前の対戦時と異なるルールが適用されることもある。

  • 全国高等学校サッカー選手権大会では、準々決勝までは40分ハーフ、準決勝・決勝戦は45分ハーフとなる。決勝戦は決着が付かない場合、10分ハーフの延長戦を行う。
  • 全日本プロレス世界最強タッグ決定リーグ戦では、公式戦は30分1本勝負であるが決勝戦(正式には優勝戦)は時間無制限1本勝負となる。
  • K-1では、決勝トーナメントでは決勝戦以外は3分最大4ラウンド(3Rで決着が付かない場合に1R延長戦を行う)の2ダウンでKO、決勝戦は3分最大5ラウンド(3Rで決着が付かない場合に1R延長戦を行い、それでも決着が付かない場合にはもう1R延長を行う)の3ダウンKOになる。ただし開幕戦や2008年のMAXでの準々決勝(いわゆるワンマッチ形式)は通常のK-1ルールと同じ。
  • 将棋竜王戦では、挑戦者決定トーナメントの決勝を三番勝負で行なっている。
  • アメリカ横断ウルトラクイズの決勝戦では、勝ち残った2人の挑戦者がニューヨークで10問先取(誤答はマイナスポイント)の早押し形式を行うことが慣例となっていた(ごく一部の回で例外あり)。
  • UEFAチャンピオンズリーグJリーグYBCルヴァンカップでは、決勝トーナメントはホーム・アンド・アウェーで行うが、決勝戦だけは中立地での一発勝負としている。

有名な決勝シリーズ[編集]

有名な決勝戦[編集]

ここでは、様々な理由で歴史に残る決勝戦を紹介する。

決勝再試合のスコアボード(2006年8月)

関連項目[編集]