水無月徹

みなづき とおる
水無月 徹
プロフィール
生誕 2月28日
公式サイト BUNGLE BUNGLE
代表作
アダルトゲーム

To Heart
リアライズ
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水無月徹(みなづき とおる)は、日本のイラストレーターである。アクアプラスLeaf)、プレイムで原画家として活動していたが、現在はフリーのイラストレーターとして活動している。脚本家・ゲームクリエイターの髙橋龍也と活動を共にすることが多い。時に高橋との2人で1人の共同ペンネームとして「高彦達哉(たかひこ・たつや)」の名義も使う。本名は竹中崇

略歴[編集]

大学時代、現在まで創作活動を共にする髙橋龍也(以下、高橋)と同じサークルに所属し、親交を深める。

大学中退後、TGLに入社。『機装神伝ゲンカイザー(1995)』のキャラクターデザインなどを務め、キャリアを開始する。この時期、高橋と共に漫画『デッドエンドワールド』を描き、連載直前まで行くものの雑誌が廃刊となり実現せず。

その後、当時PCゲームや音楽の制作会社であった有限会社ユーオフィス(現在のアクアプラス)へ移り、TGLの同僚だった下川直哉らと共に同社内アダルトゲームブランドLeafの立ち上げに参加。第1作の『DR2ナイト雀鬼(1995)』から長らくLeaf作品のイラスト全般を手がける。

追って1995年末、高橋がユーオフィスに入社[1]。以降、水無月が原画、高橋が主に企画脚本として、2人で組んでの作品制作を開始する。[2]その1作目『雫(1996)』から連続しての『痕(1996)』、『To Heart(1997)』の3作により、水無月と高橋、そしてLeafが一躍大ブレイクを果たす。

Leafでの複数の作品発表を経て、『まじかるアンティーク』のCG原画アシストを最後の仕事として高橋と共にLeafを退社、フリーランスになる。[3]

2002年には高橋と共にアダルトゲームブランド『PLAYM』(プレイム)を設立。2004年4月には、同ブランド第1作である『リアライズ』の原画を、のち2006年12月には第2作である『レイナナ』の原画を手がけた。

リアライズ』、『レイナナ』の2作を発表後ブランドとしてのプレイムは解散[4]。高橋とともに東京へ移る。

現在では肩書きを主にイラストレーターとし、漫画やイラスト提供を行う。2017年12月 - 2018年6月にかけ、サイコミで「ワライヒメ」を週刊連載し[5]、2020年2月に単行本を出版。

作風[編集]

当初は漫画家を目指していたこともあり、漫画的なデフォルメの効いた絵柄で癖の強いものであった。

公式サイトによれば、『雫』以降注目を浴びるにつれ癖のある絵柄を多方面より指摘され、気にするようになったらしく、『To Heart』の頃には個性的な癖を残しつつも洗練された絵柄となっていた。

しかし「ファミ通」のレビューで個性的な絵柄と言われショックを受けたと公式サイトで述べている他、ブレイク後のインタビューでは、アニメ版『To Heart』のキャラクターデザインを手がけた千羽由利子のようなイラスト風の絵柄への言及が見られている。

作品一覧[編集]

ゲーム[編集]

TGL/戯画時代
  • STEAM HEART'S
  • 機装神伝ゲンカイザー
Leaf/AQUAPLUS時代
フリーランス時代
  • 痕 リニューアル版(2002年版)
プレイム時代

アニメ[編集]

漫画[編集]

  • リアライズ - 原作(高橋龍也と連名、PLAYM名義)
  • Others! - 作画。原作は高橋龍也。ドラゴンマガジン2010年11月号より連載していた。『水無月徹作品集I The Heart Rocker』に収録されている。
  • ランデッド!
  • ICE無限大!!
  • 四姉妹談話室 - コミックガムの読者投稿ページにてカットや漫画など展開。
  • ワライヒメ - サイコミにて2017年12月13日から2018年6月まで週刊連載。2020年2月に単行本発売(→書籍の項)。

イラスト[編集]

  • ガンダム00 劇場月課 - 電撃ホビーマガジン2010年2月号から2011年3月号まで連載。黒田洋介のコラムと併せ、水無月がイラスト・漫画。
  • 僕らの模型情報 - 電撃ホビーマガジン2011年4月号から連載。黒田洋介のコラムに併せ、水無月がイラスト・漫画。
  • バトルスピリッツ - 星座編 第三弾から一部カードのイラストを担当
  • 東方混沌符 - 2.00追加パックからしばらく一部カードイラストを担当
  • 「かんなぎ」応援イラスト - 月刊ComicREX2011年1月号
  • アイドルマスター シンデレラガールズ コミックアンソロジー SIDE: ANIMATION VOL.2 - 表紙
  • 少女たちは荒野を目指す」 - 放送カウントダウンイラスト「1日前(2016.01.06)」[10]
  • ガールズ&パンツァ―コミックアンソロジー SIDE:知波単学園 - 表紙
  • きんいろモザイク - 応援イラスト[11]
  • TRPGシナリオ「君に救いを」 - 挿絵。髙橋龍也原案、森瀬繚作。TRPG「トレイル・オブ・クトゥルー」の1シナリオ。雑誌『GMウォーロック vol.5』に掲載。[12]

書籍[編集]

抱き枕[編集]

キャラクターデザイン[編集]

  • ヒロインクロニクル - オリジナルキャラ「める=らんしぇる」デザイン
  • アサルトリリィ外伝「夢野花音」「種田正奈」 - デザイン
  • エスカクロンプロジェクト - 原作(高橋龍也・水島精二と共同)、キャラクターデザイン
  • ファンタシースターオンライン2 es - ゲーム内アイテム『★12「セイクリッドダスター」チップ』デザイン、イラスト
  • 電気外祭り公式グッズ通販サイト twitterアカウント担当キャラクター - イラスト[13]

脚本[編集]

(2016年現在)水無月徹個人が脚本を担当することは無いが、盟友の脚本家・高橋龍也と連名で脚本を手掛けることがある。

その他[編集]


関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 高橋の入社時期については、髙橋自身のtwitterでの呟きによる。当該ツイートは(1)
  2. ^ 『痕(1997)』など、時に水無月は、高橋との共同ペンネーム「高彦達哉」として企画にも名を連ねた
  3. ^ Leaf退社後も、『痕 リニューアル(2002)』には原画・おまけシナリオ脚本として外注で参加。
  4. ^ 表立った活動の無い、休止期間があったため、解散の正確な時期は不明だが、2009年4月にはプレイムの親会社ビジュアルアーツの社長である馬場隆博が、プレイムの解散を非公式のコメントとして発表している。
  5. ^ サイコミ ワライヒメ
  6. ^ 担当キャラクター「島村卯月」「本田未央」、2名分のシナリオだという。水無月・髙橋両名がtwitterで言及。当該のツイートは水無月(1)(2)(3)(4)(5)、 高橋(1)(2)
  7. ^ 「あの夏で待ってる」8話の作中で表示された、ノートに描かれた落描き調の相関図の一部を水無月が担当。『相関図作画協力』はクレジットの表記に従った。他に武内崇、内藤康弘、広江礼威、鈴木ジュリエッタ、黒田洋介も連名。
  8. ^ アニメ『アイドルマスター』公式サイトで、『応援イラスト』として、複数の漫画家・イラストレーターが絵を寄せる企画。「第10回」に水無月からのイラストとコメントが掲載。https://www.idolmaster-anime.jp/tv/illust/index.html
  9. ^ 「エスカクロンプロジェクト」のOVA制作を担当したアニメスタジオ「ラルケ」での社内上映会において、水無月徹が色紙を寄贈したという。「ラルケ」プロデューサーのtwitterに写真とともに公開されている。https://twitter.com/yoraku_enishi/status/862289683866243072
  10. ^ アニメ「少女たちは荒野を目指す」の放送にむけ、作品公式twitterアカウントにて、カウントダウン形式で日替わり公開されたイラストのうち、放送1日前の絵が水無月徹のもの。https://twitter.com/shokomeza/status/684666649421590528
  11. ^ 同作劇場版『きんいろモザイク Thank you!!』に向けてのイラストレーターからの応援企画。多くのイラストレーターのうちの1人として、2021年7月28日に水無月徹の応援イラストが公開された(公式twitter)、(公式サイト
  12. ^ ソースは以下(高橋のツイート1)(2)、(作品公式ツイート)、(掲載誌web
  13. ^ ソースは当該twitterによる。電気外祭り公式グッズ通販サイト(にゅー)@denkigai_shop(2019.12.31 18:53)「そうそうアイコンになっているこの子ですが、水無月徹先生(@minaduki_t)に描いて頂きました!」https://twitter.com/denkigai_shop/status/1211948395864059905
  14. ^ 水無月・高橋それぞれがtwitterにて発表。髙橋・水無月両者の分担は不明。当該のツイートは高橋(1)(2)、水無月(1)(2)(3)(4)(5)
  15. ^ 無尽合体キサラギ”. バンダイナムコ公式ボイス付き小説「ボイノベ」. 2015年2月3日閲覧。
  16. ^ ソースは高山箕犀個展を運営したPhrase Galleryの公式twitterアカウントなど。『この「べびすた」シリーズを描かれているのは水無月徹さんになります』(PhraseGallery編集部 @GalleryPhrase,2019.07.11)
  17. ^ 2020年5月6日に開催予定だったキャストによるライブイベント『ライフリング4 GO!GO!ライブ・イズ・ビューティフル』のパンフレット内、「スタッフコメント」欄に掲載。高橋龍也のサインと、水無月徹の絵による色紙。なお、同イベントは新型コロナウイルスCOVID-19の影響を受け中止となり、当該パンフレットはwebで公開された。https://chidori-high-school.com/news/?p=1887
  18. ^ 劇場公開された『きんいろモザイク Pretty Days』の上映前カウントダウンとして、スタッフらによるイラストメッセージが公式サイトで公開された。同作の脚本を担当した高橋龍也のメッセージに水無月徹がイラストを添えている。
  19. ^ 劇場公開された『きんいろモザイク Pretty Days』のパンフレット内、「メインスタッフからのメッセージ!」欄に色紙が掲載されている。同作の脚本を担当した高橋龍也のメッセージに、水無月徹がイラストを添える形。
  20. ^ https://twitter.com/denki_guy/status/1691833350909202909”. X (formerly Twitter). 2023年10月5日閲覧。

外部リンク[編集]