武昌船舶重工集団

武昌船舶重工集团有限公司
各種表記
繁体字 武昌船舶重工集團有限公司
簡体字 武昌船舶重工集团有限公司
拼音 Wŭchāng Chuánbó Zhònggōng Jítuán Yǒuxiàn Gōngsī
発音: ウーチャン チュアンポー ツュンコン チートゥアン ヨウシャン コンスー
英文 Wuchang Shipbuilding Industry Group Co.,Ltd.
(略称:WS)
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武昌船舶重工集団有限公司(ぶしょうせんぱくじゅうこうしゅうだん-ゆうげんこうし)は中華人民共和国武漢市武昌区に立地する造船会社。国有持株会社中国船舶重工集団公司(CSIC)の上場中間持株会社である中国船舶重工股份有限公司の子会社。

概要[編集]

華中地域最大の造船会社。主に通常動力潜水艦、小型水上戦闘艦などの艦艇巡視船等の公船、8000DWT以下の各種商船の建造および土木建築向け鉄骨の製作を手掛ける。軍需の比率が高い。

艦艇は、60年代以降、03型潜水艦033型潜水艦を建造し、70年代に入ると035型潜水艦を建造するようになる。80年代には033型の改良型である対艦ミサイルを搭載する武漢A型潜水艦を試験的に建造する。90年代以降は、039型潜水艦039A型潜水艦、032型潜水艦を建造してきた。これらの通常動力潜水艦以外にも、玉亭II型揚陸艦、T-43掃海艇、大地型情報収集船などを建造してきた[1]。2010年代になると、056型コルベットも建造するようになった[2]

商船は、各種浚渫船潜水作業母船タグボートなどの作業船の建造を得意とする[3]

施設は10基の陸上建造船台(うち6基は屋根付き)および1基のスリップウェーから成り、船舶はトラバーサーを使用して水平移動される。

2013年の建造量は246,536DWT、建造量国内シェア0.5%で48位であった[4]

沿革[編集]

  • 1934年、南京国民政府経営の「武昌造船廠」として創立。
  • 1953年、中華人民共和国の国営造船廠となる。
  • 1971年7月、033型の一番艦「233号」が進水。
  • 1975年、035型一番艦「341号」および二番艦「342号」が進水。
  • 1980年、対艦ミサイルYJ-8の水上発射用発射機を搭載する033型の改造型である武漢A型「351号」を起工する。
  • 1984年、企業改革。
  • 1996年、政府から輸出貿易権を得る。
  • 1998年、中国船舶重工集団(CSIC)の傘下企業となる。
  • 1999年、039型の一番艦を建造完成させ、以降も国内製造される通常動力潜水艦の039型、039A型、032型の建造に継続的に関わっている。
  • 2011年、親会社のCSICは、業務部門を「武昌船舶重工集団有限公司」として分離し、上場中間持株会社の中国船舶重工股份有限公司の傘下に置いた。
  • 2013年、親会社のCSICは、残された経営部門を中間持株会社「武漢武船投資控股有限公司」としてCSIC直轄に置く。
  • 2013年、056型コルベットの「梅州」を完成させ、以後同艦を含め2016年末までに6隻を建造した。

子会社[編集]

  • 武漢武船重型装備工程有限責任公司
  • 双柳武船重工有限責任公司
  • 武漢武船機電設備有限責任公司
  • 青島武船重工有限公司

経営状況[編集]

施設概要[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 中国主要造船企業の概要と事業展開に関する調査、19. 武昌造船廠」、(財)シップ・アンド・オーシャン財団・(社)日本舶用工業会、2003年
  • 中国造船業の現況に関する調査報告書」、(社)日本舶用工業会・(財)日本船舶技術研究協会、2016年
  • 張珈銘「中国造船産業の組織構成」『オイコノミカ』第48巻第2号、名古屋市立大学経済学会、2012年、19-41頁、ISSN 0389-1364CRID 1050282812521174144 
  • James C. Bussert; Bruce A. Elleman (2011). People's Liberation Army Navy: Combat System Technology, 1949-2010. Naval Institute Press. ISBN 978-1612510323 
  • Stephen Saunders (2015). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Janes Information Group. ISBN 978-0710631435 

外部リンク[編集]