極楽駅

極楽駅
駅全景(2021年11月)
ごくらく
Gokuraku
7 飯羽間 (1.0 km)
(1.3 km) 岩村 5
地図
所在地 岐阜県恵那市岩村町
北緯35度22分47.14秒 東経137度25分57.23秒 / 北緯35.3797611度 東経137.4325639度 / 35.3797611; 137.4325639座標: 北緯35度22分47.14秒 東経137度25分57.23秒 / 北緯35.3797611度 東経137.4325639度 / 35.3797611; 137.4325639
駅番号 6
所属事業者 明知鉄道
所属路線 明知線
キロ程 13.7 km(恵那起点)
駅構造 地上駅
ホーム 単式 1面1線
乗車人員
-統計年度-
55人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 2008年平成20年)12月25日[1]
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極楽駅(ごくらくえき)は、岐阜県恵那市岩村町飯羽間にある明知鉄道明知線である[1]駅番号6

概要・駅名[編集]

2008年に開業した、明知線で最も新しい駅で、無人駅[2]。周辺に商業施設が集中していることから、利便性向上を目的として設置された[3](「駅周辺」参照)。駅名は公募で決められたもので、駅所在地付近の名と、駅近くに鎌倉時代から南北朝時代にかけて存在した寺院「極楽寺」[2]に由来している。なお極楽寺駅極楽橋駅は他の鉄道で先例があったが、仏教において浄土を意味する「極楽」そのものを駅名とした例は日本初であり、そのことは駅名選定理由の1つにもなったという[2]

建設費は約2,160万円[1]。地元岐阜県に本社があるスーパーマーケットバローから1,080万円(費用の半額に相当する)の寄付金が寄せられた[4][5]

縁起が良い駅名であることから、駅自体を目的に訪れたり、硬券切符を買い求めたりする旅行者も多い。極楽行き切符購入者は年4,000~5,000人、ピーク時は19,000人にも達した[6]プラットホームには地蔵菩薩像や、地元岩村藩出身の儒者佐藤一斎の『言志四録』の一文を刻んだ碑文などが置かれている[2]

駅舎は後に「極楽らしさが足りない」という声を受けて改修され、2019年12月23日に完成式が開かれた。觔斗雲を上部にいただいたベンチ付き待合所、後光が差すように写真撮影できるスポットなどが置かれた。費用には岐阜県地方鉄道利用促進事業による補助(約350万円)のほか、クラウドファンディングによる寄付金(12月23日時点で約325万円)が充てられた[6]

歴史[編集]

駅構造[編集]

1面1線の単式ホームを持つ地上駅。無人駅である。ホームは愛知万博開催時に愛知環状鉄道 万博八草駅(現・八草駅)のホーム拡張に使われたものを再利用している。

利用状況[編集]

年度 1日平均乗車人員
2011年(平成23年) 34
2012年(平成24年) 60
2013年(平成25年) 48
2014年(平成26年) 32
2015年(平成27年) 30
2016年(平成28年) 55

駅周辺[編集]

隣の駅[編集]

明知鉄道
明知線
飯羽間駅[1](7) - 極楽駅(6) - 岩村駅[1](5)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f “「極楽駅」開業で乗客増に期待 明知鉄道に新駅”『中日新聞』2008年12月26日(中日新聞社)
  2. ^ a b c d 【観字紀行】極楽へ行ってきます(2)朝日新聞デジタル・ことばマガジン(2013年12月13日)2020年1月5日閲覧
  3. ^ 「明知鉄道「極楽駅」が開業 活性化への期待乗せ発車 高齢者らの利便性向上へ」『岐阜新聞』岐阜新聞社、2008年12月26日、朝刊、18面。
  4. ^ 明知鉄道の新駅名は「極楽駅」(2013年2月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  5. ^ 「飯羽間-岩村間の新駅名は「極楽駅」 明知鉄道シンポ」『中日新聞中日新聞社、2008年10月13日、朝刊、20面。
  6. ^ a b 金色輝く觔斗雲 より「極楽駅」感 明知鉄道、改修完成式朝日新聞』朝刊2019年12月24日(岐阜面)2020年1月5日閲覧
  7. ^ ダイヤ改正のお知らせ』(プレスリリース)明知鉄道、2018年3月13日。 オリジナルの2019年10月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191014150930/https://www.aketetsu.co.jp/?p=31212021年10月17日閲覧 
  8. ^ 見た目に「極楽」感 極楽駅がリニューアル 岐阜・明知鉄道 - YouTube(朝日新聞社提供、2019年12月24日公開)

関連項目[編集]