梁錦松

梁錦松(アントニー・リョン、Antony, LEUNG Kam Chung、1952年-)は、香港の元財政司司長董建華行政長官の側近の一人。長らく、銀行の役職員であったが、第1期董政権で行政会議に任命され、中文教育の推進や334学制への移行を主導した。2001年からは財政司司長に任命された。しかし2003年、自動車登録税の値上げを自ら発表する前に、レクサスブランドの高級車を購入した事(「レクサスゲート事件」)を蘋果日報に暴露され、最終的に辞任に追込まれた。廉政公署が同事件の捜査に乗り出したものの、結局不起訴処分となった。

父の董浩雲が主催した「海上学府」に参加したのが、董建華の関係の始まりと言われている。香港大学在学中は、学生運動や日本の尖閣諸島領有反対運動などに参加し、中国共産党毛沢東に傾倒する「国粋派」の一人とされた。また2002年10月に、かつての中国オリンピック代表となった飛込選手伏明霞と結婚し、3児をもうけている。

経歴[編集]

  • 香港大学社会科学院卒業
  • ハーバード大学 Management developement Programme(1982年)、Advanced Management Programme (1999年)
  • 香港先物取引所理事 (1987年 - 1990年)
  • 空港管理局理事 (1990年 - 1998年)
  • 大学教育資助委員会主席 (1993年 - 1998年)
  • 外為基金諮詢委員会委員 (1993年 - 2001年)
  • チェース・マンハッタン銀行に入行 (1996年)
  • 教育統籌委員會主席 (1998年4月 - 2001年4月)
  • 行政会議非官職メンバー (1997年7月 - 2001年4月)
  • JPモルガン銀行アジア太平洋地区代表に就任 (2000年 - 2001年)
  • 財政司司長 (2001年5月1日—2003年7月16日)
  • DBS銀行(香港)CEO
  • ブラックストーン・アジアオフィス代表