東戸塚駅

東戸塚駅
東口(2004年11月)
ひがしとつか
Higashi-Totsuka
地図
所在地 横浜市戸塚区品濃町692
北緯35度25分49.7秒 東経139度33分24.3秒 / 北緯35.430472度 東経139.556750度 / 35.430472; 139.556750座標: 北緯35度25分49.7秒 東経139度33分24.3秒 / 北緯35.430472度 東経139.556750度 / 35.430472; 139.556750
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ツカ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
48,916人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1980年昭和55年)10月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 横須賀線
湘南新宿ライン宇都宮線直通)[* 1]
(いずれも線路名称上は東海道本線
駅番号 JO11
JS11
キロ程 36.7 km(東京起点)
東京から品鶴線経由で39.6 km
JO 12・JS 12 保土ケ谷 (4.9 km)
(4.2 km) 戸塚 JO 10・JS 10
所属路線 東海道本線貨物支線
東海道貨物線
キロ程 16.0 km(鶴見起点)
東京(タ)から34.2 km
浜松町から41.3 km
備考
  1. ^ 高崎線 - 東海道線系統は通過。
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西口(2004年11月)

東戸塚駅(ひがしとつかえき)は、神奈川県横浜市戸塚区品濃町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

地域住民からの要望を受けて新設された請願駅であり、SM分離に際して新川崎駅とともに開業した[4]

乗入路線[編集]

乗入路線は、線路名称上は東海道本線であるが、当駅には横須賀・総武快速線専用線路上にのみ旅客ホームがあり、同線路を走行する横須賀線電車及び湘南新宿ライン宇都宮線 - 横須賀線直通列車のみが停車し、東海道線列車は停車せず、旅客案内では「東海道(本)線」とは案内されていない。湘南新宿ラインの東海道線 - 高崎線系統は全列車が快速運転のため通過する[注釈 1]

当駅には、各路線ごとに駅番号が付与されている。

  • JO 横須賀・総武快速線:東海道本線(品鶴線経由)を経て、下り列車は大船駅より線路名称上の横須賀線を走る。上り列車は多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する - 駅番号JO 11
  • JS 湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で宇都宮線へ直通する - 駅番号はJS 11

このほか、東海道本線の本線と横浜羽沢駅経由の東海道本線支線との分岐駅になっている。この支線は、当駅以西で旅客線と並行して小田原駅まで延びる貨物列車専用線と繋がっており、併せて東海道貨物線と呼ばれている。ただし当駅の貨物線上には停車場が存在せず、列車はすべて通過する。

また、JRの特定都区市内制度における「横浜市内」に属する。

歴史[編集]

当駅は地元住民の1世紀を越える請願運動の末に、新一開発興業社長の福原政二郎が中心となって設置された請願駅である[5]大正期に「武蔵駅」として一旦開業が決まったが、関東大震災により頓挫[4]。戦後、地元住民による10万人超の署名運動が行政を動かし、官民一体となった運動が結実して開業した[6]1980年代に開業した比較的新しい駅であるが、1990年代後半からは駅前再開発事業が行われ、百貨店ショッピングモール等の商業施設が相次いで開業し、駅周辺では1990年代から2000年代にかけて計5棟の高層マンションが建設され、市内では横浜みなとみらい21地区に次ぐ供給量になっている。現在ではマンションなどの建設も進み住宅街としても発展している。

年表[編集]

地元住民が以降、横浜新貨物線の早期開業を求め、国鉄と自治体(横浜市、神奈川県および県議会議長、神奈川県収用委員会)へ陳情を続ける[6]
  • 1977年(昭和52年):期成同盟、横浜市都市計画局と新駅設置についての覚書を締結[6]
新駅は請願駅として設置されることになり、横浜市長・福原政二郎・期成同盟会長の3者で協定書を締結。駅設置のための費用と用地は地元負担とする[6]

駅構造[編集]

JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託している横浜統括センター(戸塚駅)管理の業務委託駅[1][2]島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。エスカレーターは上下双方が設置されているが、平日・休日とも午後5:30以降は2つ共上り専用となり、ホームに降りるにはエレベーターか階段を利用しなければならない。

ホームの東側に東海道線、西側に東海道貨物線の線路が通っているが、ホームは設置されていない。

ダイヤ乱れ時は当駅に東海道線や東海道線 - 高崎線系統の湘南新宿ライン(快速・特別快速)が停車することがある。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 JO 横須賀・総武線(快速) 上り 横浜品川東京千葉方面
JS 湘南新宿ライン 北行 渋谷新宿大宮方面
2 JO 横須賀線 下り 大船鎌倉横須賀久里浜方面

(出典:JR東日本:駅構内図

駅構内設備[編集]

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員48,916人である[利用客数 1]。JR東日本全体ではさいたま新都心駅に次いで第84位。横須賀線の単独駅(東京ー久里浜間)では最多。接続路線のある鎌倉駅より利用者数が多い。

近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1991年(平成3年) 38,541
1992年(平成4年) 40,644
1993年(平成5年) 42,414
1994年(平成6年) 43,354
1995年(平成7年) 44,175 [統計 2]
1996年(平成8年) 45,330
1997年(平成9年) 45,269
1998年(平成10年) 45,756 [* 1]
1999年(平成11年) [JR 1]48,063 [* 2]
2000年(平成12年) [JR 2]49,094 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 3]50,197 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 4]51,298 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 5]52,179 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 6]53,122 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 7]54,213 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 8]55,906 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 9]57,047 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 10]57,523 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 11]57,818 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 12]57,754 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 13]57,520 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 14]57,808 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 15]58,487 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 16]57,613 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 17]58,172 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 18]58,400 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 19]58,780 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 20]59,329 [* 20]
2019年(令和元年) [JR 21]58,888 [* 21]
2020年(令和02年) [JR 22]44,389
2021年(令和03年) [JR 23]45,942
2022年(令和04年) [JR 24]48,916

駅弁[編集]

長らく大船軒駅弁を担当していたが、2020年1月15日に撤退。現在は隣接店舗にて崎陽軒が駅弁を販売している。主な駅弁は下記の通り[11][12]

  • 横濱中華弁当
  • 幕の内弁当
  • かながわ味わい弁当(季節により内容が変わる:春・初夏・夏・秋・冬)
  • シウマイ弁当
  • しょうが焼弁当
  • おべんとう(季節により内容が変わる春・初夏・夏・秋・冬)
  • 横濱チャーハン
  • お赤飯弁当
  • 炒飯弁当
  • 横濱ピラフ

駅周辺[編集]

2017年現在、東戸塚という町名は存在せず、駅東口周辺は品濃町、西口周辺は川上町という町名である。

近年は駅前再開発により、商業施設や住宅地の充実で大きく発展している。東口では駅前再開発が進み、駅舎3Fからペデストリアンデッキで再開発ビルオーロラシティや複数の高層マンションと結ばれている。

西口には、駅前再開発でモレラ東戸塚が建設された。東口ほど大規模ではないが、商業施設やマンション等住宅街を中心に近年発展している。横浜カントリークラブ戸塚カントリー倶楽部といったゴルフ場が比較的近く、バスターミナルから送迎バスが運行されている。

駅から少し離れると、農地果樹園、草原や小さな山々(谷戸)等、未開発の田園風景が残り、開業が比較的新しい駅の典型的な特徴がある。特に、駅の保土ケ谷寄りから品濃トンネルの間には肥田牧場がある。

駅東口[編集]

オーロラシティ

駅西口[編集]

金融機関[編集]

運動施設[編集]

学校[編集]

旧跡・神社仏閣[編集]

行政[編集]

  • 横浜市東戸塚駅行政サービスコーナー
  • 横浜西年金事務所

企業[編集]

その他[編集]

品濃中央公園

バス路線[編集]

西口バスターミナル(2004年11月)
のりば 運行事業者 系統・行先 備考
駅前・東口
1 横浜市営バス
  • 210境木中学校前方面(循環含む)
  • 214:グリーンタウン入口・境木中学校方面(循環)
  • 260:平和台折返場
  • 374:町内会館入口 / 平戸幼稚園
 
2 神奈川中央交通  
3
 
4
  • 「東06」は平日朝のみ運行
  • 「東21」「205」は平日・土曜朝のみ運行
5 「206」は平日日中のみ運行
6
 
西口
1 神奈川中央交通 東16:公園前商店街入口 / 東戸塚駅西口 公園前商店街入口行きは平日夜1本のみ運行
相鉄バス
「浜18」は夜間のみ運行
2 旭6:市沢小学校 / 左近山第一 / 左近山第五 / 二俣川駅南口  

今後の予定[編集]

横浜市営地下鉄グリーンラインの停車駅になり、日吉、中山、二俣川、上大岡、根岸方面に接続する計画がある[13]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JO 横須賀線(東京駅 - 大船駅間は東海道本線)
保土ケ谷駅 (JO 12) - 東戸塚駅 (JO 11) - 戸塚駅 (JO 10)
JS 湘南新宿ライン
特別快速・快速(いずれも高崎線 - 東海道本線直通)
通過 (異常時には臨時停車の場合あり)
普通(横須賀線 - 宇都宮線直通)
保土ケ谷駅 (JS 12) - 東戸塚駅 (JS 11) - 戸塚駅 (JS 10)
東海道貨物線
横浜羽沢駅 - (東戸塚駅) - 大船駅
※書類上は当駅が貨物支線の終点。当駅より大船方は旅客線と並行する貨物線を走行する。

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、人身事故等の影響でダイヤ乱れや列車運休があった場合、当駅に臨時停車する場合もある。また東海道線も同様に当駅に臨時停車することがあるが、この場合は横浜 - 戸塚間で横須賀線の線路を使用する。

出典[編集]

  1. ^ a b 事業エリアマップ - JR東日本ステーションサービス.2021年9月14日閲覧
  2. ^ a b c 新たな営業施策の提案を受けました!” (PDF). JR東労組横浜地本 (2019年2月7日). 2020年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月28日閲覧。
  3. ^ a b c d 駅の情報(東戸塚駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  4. ^ a b c d “新川崎-東戸塚 新設二駅の開業式”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 10 夕刊. (1980年9月30日) 
  5. ^ 東海道線がJR東戸塚駅に停車する可能性は? - はまれぽ.com 神奈川県の地域情報サイト”. はまれぽ.com. 2019年7月17日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 東戸塚駅開業までのあゆみ 東戸塚街づくり開発委員会 公式サイト、2019年11月13日閲覧。
  7. ^ “「新川崎」と「東戸塚」 国鉄横須賀線の新駅”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 22 朝刊. (1980年8月28日) 
  8. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-115-5 
  9. ^ ダイエー「旗艦店級」28店舗、3月1日からイオンに転換”. 都市商業研究所 (2016年2月10日). 2017年1月12日閲覧。
  10. ^ モレラ東戸塚
  11. ^ 崎陽軒>店舗のご案内>神奈川県>JR東戸塚駅店”. https://kiyoken.com.+2024年3月1日閲覧。
  12. ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、233,234頁。 
  13. ^ 国土交通省鉄道局 (2000年1月27日). “運輸政策審議会答申図(三大都市圏)” (PDF). 運輸政策審議会答申第18号. 国土交通省. pp. 運輸政策審議会答申図(三大都市圏). 2011年2月19日閲覧。

利用状況[編集]

JR東日本の1日平均利用客数
  1. ^ 各駅の乗車人員 - JR東日本
JR東日本の統計データ
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 平成12年 - 220ページ
  2. ^ a b 平成13年 (PDF) - 222ページ
  3. ^ 平成14年 (PDF) - 220ページ
  4. ^ 平成15年 (PDF) - 220ページ
  5. ^ 平成16年 (PDF) - 220ページ
  6. ^ 平成17年 (PDF) - 222ページ
  7. ^ 平成18年 (PDF) - 222ページ
  8. ^ 平成19年 (PDF) - 224ページ
  9. ^ 平成20年 (PDF) - 228ページ
  10. ^ 平成21年 (PDF) - 238ページ
  11. ^ 平成22年 (PDF) - 236ページ
  12. ^ 平成23年 (PDF) - 236ページ
  13. ^ 平成24年 (PDF) - 232ページ
  14. ^ 平成25年 (PDF) - 234ページ
  15. ^ 平成26年 (PDF) - 236ページ
  16. ^ 平成27年 (PDF) - 236ページ
  17. ^ 平成28年 (PDF) - 244ページ
  18. ^ 平成29年 (PDF) - 236ページ
  19. ^ 平成30年 (PDF) - 220ページ
  20. ^ 平成31年 (PDF) - 220ページ
  21. ^ 令和2年 (PDF) - 220ページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]