柴田学園大学短期大学部

柴田学園大学短期大学部
校舎(東北女子短期大学当時 2014年8月)
大学設置 1950年
創立 1923年
学校種別 私立
設置者 学校法人柴田学園
本部所在地 青森県弘前市上瓦ケ町25番地
北緯40度36分01.7秒 東経140度28分36.1秒 / 北緯40.600472度 東経140.476694度 / 40.600472; 140.476694座標: 北緯40度36分01.7秒 東経140度28分36.1秒 / 北緯40.600472度 東経140.476694度 / 40.600472; 140.476694
学生数 210
キャンパス 上瓦ケ町
学部 生活科
保育科[注 1]
研究科 [注 2]
ウェブサイト https://jc.shibata.ac.jp/ 柴田学園大学短期大学部]
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柴田学園大学短期大学部(しばたがくえんだいがくたんきだいがくぶ、英語: Shibata Gakuen University Junior College[1])は、青森県弘前市上瓦ケ町25番地に本部を置く日本私立大学1923年創立、1950年大学設置。

概観[編集]

大学全体[編集]

建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]

  • 柴田学園大学短期大学部における建学の精神は、「教育即生活」[注釈 1]である。

教育および研究[編集]

  • 柴田学園大学短期大学部は、1923年に開設された弘前和洋裁女学校を起源として設置されたが、服飾系学科は2012年に廃止された。現在は、栄養士課程、医療マネジメント課程及びビジネスマネジメント課程からなる生活科と、教職(幼稚園教諭)課程、保育士課程からなる保育科がある。短大の地元の特色を活かして保育科のカリキュラムの一コマに津軽三味線の演奏(学外ゲスト講師による教授)や津軽の郷土料理(ごまご飯・けの汁しとぎ餅など)を伝える調理実習もある。

学風および特色[編集]

  • 柴田学園大学短期大学部には 生活・保育の2科があり、開校初期から学科名の変更がなされておらずかつ「学科」ではなく「科」であることから、古風のイメージが強い短大という印象があるとの向きもあったが、生活科に栄養士課程だけでなく医療マネジメント課程やビジネスマネジメント課程を置き、設置科の名称にかかわらず、実質的には時代の推移に合わせて現代社会のニーズへの対応が行われている。
  • また、従来は制服の着用があるということからも「いわゆる良妻賢母」の養成を行う、一見して古いイメージを醸し出していたが、2021年男女共学移行後は、制服着用義務については公式ホームページにある写真からみて一部自由化されている観がある[注釈 2]
  • 2021年の完全男女共学化よりも前に、1998年から保育科への男子学生受け入れが始まり、女子短大であるにもかかわらず事実上は一部、男女共学化していた[注 4]2022年5月1日の時点で、新規入学者における男子学生の割合が従来年度よりも増えたことにより、在籍者(210人)のうち男子学生が21人となって、全体の1割に及んでいる[4]

沿革[編集]

基礎データ[編集]

所在地[編集]

交通アクセス[編集]

象徴[編集]

  • 柴田学園大学短期大学部のカレッジマークは、柴田学園大学と共通のもの[注釈 8] であり、の花をイメージしており[55]、その中央に学校法人名の頭文字の「柴」をあしらったデザインが記されている。
  • 柴田学園大学短期大学部の校歌(柴田学園大学と共通)は、弥富破摩雄により作詞、田村虎蔵により作曲されている。1928年に制定。

教育および研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

  • 生活科 入学定員50名
  • 保育科 入学定員60名

過去にあった学科[編集]

専攻科[編集]

別科[編集]

取得資格について[編集]

※ 以上にある各種の「実務士」は、一般財団法人全国大学実務教育協会の認定資格[63]

研究[編集]

  • 『東北女子短期大学紀要』[66]

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

柴田学園大学短期大学部におけるクラブ活動:主な一覧

学園祭[編集]

  • 柴田学園大学短期大学部の学園祭は、毎年概ね10月に行われている。

大学関係者と組織[編集]

大学関係者一覧[編集]

施設[編集]

キャンパス[編集]

  • 図書館:所蔵数は41,000冊余になっている。
  • 給食管理実習室
  • 礼法室
  • 映写室
  • 階段教室
  • コンピューター実習室
  • 総合グラウンド

[編集]

  • 「清風寮」:柴田学園大学キャンパス内

研究・研修施設[編集]

  • 山の家「ヴィラ柴田」

対外関係[編集]

系列校[編集]

社会との関わり[編集]

  • 一般市民に対して、短大の授業を一部公開している(「公開講座」として)。
  • 講師を派遣する「出前講座」[67]や高校生向けに授業を行う「出張授業」もある

卒業後の進路[編集]

就職[編集]

<出典:主な就職先

  • 生活科:栄養士資格取得者は、それを活かした職に就く人が多く、日清医療食品ほか多数ある。医療マネジメント課程からはほとんど医療事務の方面に進んでいる。ビジネスマネジメント課程からは一般事務職に就く人のほか営業など多岐に渡っている。
  • 保育科:保育士として就職する人が大半である。幼稚園への就職者や一般企業への就職者も見られる。

編入学・進学実績[編集]

  • 系列の柴田学園大学や郡山女子大学盛岡大学等(以上、過去の編入先の例)のほか弘前医師会看護専門学校などがある。

注釈[編集]

注釈グループ[編集]

  1. ^ 学園創立者である柴田やすの教育思想[3]
  2. ^ なお、公式ホームページや『柴田学園パンフレット2023』には制服を着用している写真(生活科、おそらくビジネスマネジメント課程)も一部掲載されている(男子学生はネクタイを着用)。
  3. ^ a b 現在の文部科学省
  4. ^ a b 出典[16]
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z のみ
  6. ^ a b 出典[31]
  7. ^ 平成24年度より学生募集停止[53]
  8. ^ 1923年、弘前和洋裁縫学校創設時のもの。
  9. ^ a b c 出典[57]。なお、2008年度においては募集あり[58]

補足[編集]

  1. ^ ほか学科も参照のこと。
  2. ^ 専攻科を参照のこと。
  3. ^ うち私立短期大学132校
  4. ^ 詳細は沿革を参照のこと。
  5. ^ 短期大学名 東北女子短期大学。但し、同年に設置申請していた同名の東北女子短期大学とは異なる。
  6. ^ 出典[5][6][7]
  7. ^ 出典[8][9]
  8. ^ 出典[10][11]
  9. ^ 出典[12][13]
  10. ^ 出典[27][28]
  11. ^ 出典[35][36]
  12. ^ 出典[40][41]
  13. ^ 出典[44]。うち1回生 361[45]
  14. ^ うち3
  15. ^ うち男5
  16. ^ 最終募集となった2011年における体制[56]
  17. ^ 最終募集となった1977年における体制[59]
  18. ^ ほか栄養教諭二種免許[60]中学校教諭二種免許状保健)及び(家庭)も設置されていた[60]。なお、設置当初は、高等学校教諭免許状(家庭・保健)も設置されていた[61][62]
  19. ^ 出典[65][57]
  20. ^ 中学校教諭二種免許家庭[64]。かつては、教科保健も設置されていた[注 19]。設置当初は、生活科と同様、高等学校教諭免許状(家庭・保健)も設置されていた[62]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 文部科学省高等教育局大学振興課'2021.
  2. ^ 官報1950年09月14日より。
  3. ^ 高橋信進「「教育即生活」の背景に関する一考察」『東北女子大学・東北女子短期大学紀要』第54号、東北女子大学紀要編集委員会・東北女子短期大学紀要編集委員会、2016年2月、23-33頁。 
  4. ^ 柴田学園大学短期大学部”. 大学ポートレート(私学版). 日本私立学校振興・共済事業団. 2022年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月10日閲覧。
  5. ^ 文部省a, p. 30.
  6. ^ 文部省b, p. 6.
  7. ^ 日本教育年鑑より。
  8. ^ 全国学校名鑑 昭和25年版より。
  9. ^ 旺文社1950-01, p. 86.
  10. ^ 文部省c, p. 2.
  11. ^ 全国大学大観 昭和30年版より。
  12. ^ 短期大学一覧 昭和25年5月1日現在より。
  13. ^ 文部省d, p. 4.
  14. ^ 学校法人一覧 昭和34年度より。
  15. ^ 短期大学一覧 昭和26年度 (短期大学資料 ; 第3号)より。
  16. ^ 短期大学一覧 昭和29年度 (短期大学資料)より。
  17. ^ 文部省'54, p. 1373.
  18. ^ 短期大学一覧 昭和30年度 (短期大学資料 ; 第13号)より。
  19. ^ 短期大学一覧 昭和35年度 (短期大学資料 ; 第24号)より。
  20. ^ 短期大学一覧 昭和37年度 (短期大学資料 ; 第30号)より。
  21. ^ 文部省'62, p. 23.
  22. ^ 短期大学一覧 昭和40年度 (短期大学資料)より。
  23. ^ 短期大学教育 (19)より。
  24. ^ 文部省'65, p. 27.
  25. ^ 短期大学教育 (20)より。
  26. ^ 短期大学教育 (22)より。
  27. ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
  28. ^ 大学資料 (22)より。
  29. ^ 文部省'67, p. 28.
  30. ^ 全国短期大学一覧 昭和55年度より。
  31. ^ 短期大学教育 (38)より。
  32. ^ 全国短期大学一覧 昭和56年度より。
  33. ^ 全国学校総覧 昭和57年版より。
  34. ^ 短期大学教育 (39)より。
  35. ^ 全国短期大学一覧 昭和57年度より。
  36. ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和57年度より。
  37. ^ 全国学校総覧 昭和58年版より。
  38. ^ 短期大学教育 (47)より。
  39. ^ 短期大学教育 (48)より。
  40. ^ 文教協会'1991.
  41. ^ 文部省高等教育局'1991.
  42. ^ 文部省'91, p. 54.
  43. ^ 文教協会'1992.
  44. ^ 文部省'92, p. 55.
  45. ^ 旺文社'1992.9, p. 172.
  46. ^ 文部省'98, p. 57.
  47. ^ 文教協会'1999.
  48. ^ 文部省'99, p. 60.
  49. ^ 文教協会'2000.
  50. ^ 文教協会'2005.
  51. ^ 東北女子短期大学'2005, p. 10.
  52. ^ 文教協会'2010.
  53. ^ 文教協会'2012.
  54. ^ 文教協会'2016.
  55. ^ 日本私立短期大学協会短期大学広報委員会'1980, p. 28.
  56. ^ 文教協会'2011, p. 31.
  57. ^ a b 旺文社'2000.05, p. 181.
  58. ^ 東北女子短期大学'2007, p. 28.
  59. ^ 文部省大学局技術教育課'1977.
  60. ^ a b 東北女子短期大学'2007, p. 9.
  61. ^ 現行法令輯覧 26-2巻 学事2より。
  62. ^ a b 文部省e, p. 36.
  63. ^ 資格一覧”. 会員校の在校生の皆様へ. 一般財団法人全国大学実務教育協会. 2023年4月11日閲覧。
  64. ^ 東北女子短期大学'2007, p. 5.
  65. ^ 東北女子短期大学'2000, p. 6.
  66. ^ 東北女子短期大学紀要より。
  67. ^ 2022年度 柴田学園大学短期大学部 出前講座一覧

参考文献[編集]

1949年短大設置申請分[編集]

教員養成機関[編集]

全国学校総覧[編集]

全国短期大学高等専門学校一覧[編集]

全国短期大学一覧[編集]

日本の私立短期大学[編集]

蛍雪時代[編集]

短期大学入学案内冊子[編集]

  • 東北女子短期大学『東北女子短期大学案内』東北女子短期大学。 
  • 東北女子短期大学『東北女子短期大学案内』東北女子短期大学。 
  • 東北女子短期大学『東北女子短期大学』東北女子短期大学。 

関連項目[編集]

男子学生が存在するまたはしていた女子短大一覧[編集]

外部リンク[編集]