未分類言語

未分類言語(みぶんるいげんご、Unclassified languages)とは歴史言語学の方法で、系統分類が確立されていない言語である。言語は様々な要因で分類不可能になり得るが、その最大の理由はデータの不足である[1]。また言語接触により、語彙または形態の様々なが様々な方向を指し、言語の祖先の形を表すものが明確でない場合に、未分類言語となることがある[2]。ほとんど知られていない消滅した言語のいくつか(例えばグチアン語など)は、単純に分類不可能であって、その状況が変わる可能性はほとんど期待できない。

多くの言語データが存在し、多くの研究がなされてもなお系統分類が決定できない言語(例えばバスク語など)は孤立した言語(所属言語が1言語だけの語族)となる。したがって、未分類言語は、より良いデータが利用可能になるか、より徹底的な比較研究が行われると、確立された語族に属することが判明する可能性がある言語である。証拠がほとんど保存されていない消滅した未分類言語は、失われた文書または生き残った話者集団が発見されない限り、無期限に未分類として残る可能性がある。

未分類言語の例[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Hasnain, Imtiaz (2013-07-16) (英語). Alternative Voices: (Re)searching Language, Culture, Identity …. Cambridge Scholars Publishing. pp. 314. ISBN 9781443849982. https://books.google.com/books?id=2MowBwAAQBAJ&pg=PA314 
  2. ^ Muysken, Pieter (2008) (英語). From Linguistic Areas to Areal Linguistics. John Benjamins Publishing. pp. 168. ISBN 978-9027231000. https://books.google.com/books?id=n9p4rl09ec0C&pg=PA168