昆貢

昆貢
2011年大阪杯表彰式
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道
生年月日 (1958-06-14) 1958年6月14日(65歳)
騎手情報
所属団体 日本中央競馬会(JRA)
所属厩舎 栗東服部正利(1978.3 - 1979.11)
栗東・庄野穂積(1979.11 - 1987.6)
栗東・大沢真(1987.6 - 1988.2)
栗東・フリー(1988.2 - 1989.2)
初免許年 1978年3月4日
免許区分 平地
騎手引退日 1989年2月19日
通算勝利 1121戦92勝
調教師情報
初免許年 1999年2000年開業)
経歴
所属 栗東T.C.
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昆 貢(こん みつぐ、1958年6月14日 - )は、北海道出身の現調教師・元騎手

来歴[編集]

1976年4月より栗東橋本正晴厩舎所属の騎手候補生となり、1977年2月からは服部正利厩舎に移籍。

1978年3月にデビューし、同期には安藤賢一嘉堂信雄田原成貴らがいる。同4日阪神第12競走5歳以上300万下・ワールドゼット(18頭中18着)で初騎乗を果たし、5月28日の阪神第11競走5歳以上600万下・トーアラックで初勝利を挙げる。1年目の同年は2勝に終わり、2年目の1979年には7勝を挙げるが、服部のあまりの厳しさに耐えかねて[1]11月より庄野穂積厩舎に移籍。

3年目の1980年には阪神障害ステークス(春)・ハツノボリ(9頭中7着)で重賞初騎乗を果たし、11月29日京都で初の1日2勝を挙げるなど、初の2桁で自己最多の21勝をマーク。

1981年には2年連続2桁となる15勝をマークし、1984年にはカツラノイシキリで桜花賞に騎乗する予定であったが、出走取消で騎手生活唯一のクラシック騎乗機会を逃す。

1987年にはペガサスステークスビンゴガルー産駒・母父タニノチカラのトッピングガイを14頭中14番人気の3着に導き、6月より大沢真厩舎に移籍。

1988年2月からはフリーとなり、夏の小倉では7月16日第3競走3歳新馬・タッチアンドエース、翌17日第6競走4歳未勝利・オンワードダラスと2日連続勝利、8月20日には第4競走3歳新馬・ベリーグッド、第7競走4歳以上400万下・ノーザンユーと1日2勝をマーク。この4勝が同年の全勝ち鞍となり、1989年に現役を引退。同年2月12日の小倉第2競走4歳未勝利・リトルバレンタインで逃げ切ったのが最後の勝利、同19日の小倉第12競走4歳以上400万下・ヤマニンストライプ(11頭中6着)が最後の騎乗となった。

引退後は福島信晴厩舎の調教助手(1989年 - 1998年)を経て、1999年2月には南井克巳らと共に調教師免許を取得。

2000年3月1日付で厩舎を開業し、同5日に初出走となった阪神第12競走5歳以上500万下は、後の重賞馬アルアランが9番人気で3着となる。4月15日の阪神第7競走で同馬が人気に応えて、延べ11頭目で初勝利を挙げると、同馬は2002年オグリキャップ記念で重賞初勝利をもたらす。

2004年2月21日付で小林慎一郎が所属となり、2006年12月9日にJRA通算100勝を達成。

2007年全日本2歳優駿をイイデケンシンが制しGI級競走初勝利を挙げると、2008年にはNHKマイルカップ東京優駿ディープスカイで制覇。

2009年には高松宮記念スプリンターズステークスローレルゲレイロが勝利し、2011年には天皇賞(春)ヒルノダムールで制覇。

厩舎はかつては本田優藤田伸二四位洋文、現在は横山典弘田中勝春主戦騎手に起用。

昆曰く「日高の馬」にこだわり、「社台グループが強くなりすぎてしまったら、競馬自体が面白くない」とも語っている[2]

函館2歳ステークスを制覇することが大きな目標の一つであり、例年函館でデビューさせた2歳馬を同レースに出走させているが、2006年にローレルゲレイロが2着になったのが最高である。

騎手成績[編集]

1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率
平地 87 85 103 1089 .080 .158
障害 5 5 5 32 .156 .313
通算 92 90 108 1121 .082 .162
日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 1978年3月4日 1回阪神3日12R 5歳上1000万下 ワールドゼット 18頭 - 18着
初勝利 1978年5月28日 3回阪神4日11R - トーアラック - - 1着
重賞初騎乗 1980年2月24日 1回阪神2日10R 阪神障害S(春) ハツノボリ 9頭 6 7着
GI初騎乗 1984年4月8日 2回阪神6日10R 桜花賞 カツラノイシキリ 22頭 - 取消

主な騎乗馬[編集]

  • トッピングガイ(1987年ペガサスステークス3着)

調教師成績[編集]

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初出走 2000年3月5日 1回阪神4日12R 5歳上500万下 アルアラン 13頭 9 3着
初勝利 2000年4月15日 2回阪神7日7R 5歳上500万下 アルアラン 16頭 1 1着
重賞初出走 2000年3月25日 3回中山1日11R マーチS シアトルブリッジ 15頭 4 10着
重賞初勝利 2002年4月29日 2回笠松6日10R オグリキャップ記念 アルアラン 10頭 3 1着
2008年2月2日 1回東京1日11R 東京新聞杯 ローレルゲレイロ 16頭 6 1着
GI初出走 2000年10月22日 4回京都6日11R 菊花賞 マッキーローレル 18頭 9 15着
GI初勝利 2007年12月19日 11回川崎3日10R 全日本2歳優駿 イイデケンシン 12頭 5 1着
2008年5月11日 2回東京6日11R NHKマイルC ディープスカイ 18頭 1 1着

主な管理馬[編集]

※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。

主な厩舎スタッフ[編集]

  • 菅谷正巳(調教助手。元騎手)
  • 坂井千晃(元厩務員。女性厩務員として12年間昆厩舎で勤務)
  • 藤野健太(2003年 - 2019年 元厩務員、元調教助手)

脚注[編集]

  1. ^ 「日本の騎手」(中央競馬ピーアール・センター編、1981年)p280
  2. ^ オリジナルインタビュー 昆貢調教師(競馬ラボ)

関連項目[編集]