旭村 (山口県)

あさひそん
旭村
佐々並市(宿場町)
旭村旗 旭村章
村旗 町章
廃止日 2005年3月6日
廃止理由 新設合併
萩市川上村田万川町むつみ村
須佐町旭村福栄村萩市
現在の自治体 萩市[1]
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方
都道府県 山口県
阿武郡
市町村コード 35507-1
面積 134.04 km2
総人口 2,170
(2004年10月1日)
隣接自治体 萩市山口市阿武郡阿東町川上村美祢郡美東町
村の木 ひのき
村の花 つつじ
旭村役場
所在地 754-0411
山口県阿武郡旭村大字明木3174番地
外部リンク 山口県旭村のホームページ
座標 北緯34度20分41秒 東経131度24分52秒 / 北緯34.34481度 東経131.41439度 / 34.34481; 131.41439 (旭村)座標: 北緯34度20分41秒 東経131度24分52秒 / 北緯34.34481度 東経131.41439度 / 34.34481; 131.41439 (旭村)
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旭村(あさひそん)は、山口県の北中部にあった

2005年平成17年)3月6日市町村合併により、現在は萩市の一部となっている[1]

地理[編集]

四方を山地に囲まれており、明木と佐々並の集落以外はほとんど非可住地である。

阿武川支流の佐々並川、明木川の流れに開けた平野に広がる。

明木、佐々並両地区の間は国道262号で連絡しているが、途中峠を越えなければならない。

気候は両地区とも冬季は寒冷だが、佐々並地区の方が明木地区より寒冷であり、積雪も多い。

隣接する自治体[編集]

歴史[編集]

江戸期に、萩藩毛利氏参勤交代で萩から三田尻(現・防府市)に移動するために建設された萩往還沿いに、明木・佐々並の各宿場町が発展。現在も萩往還沿いに様々な遺跡をみることができる。

村名の由来[編集]

いくつかの説がある[2]

「旭日昇天」説
『旭村史』(1978年発行)[3]には、「選定の理由は、「古来から日本の国を表徴するに、最も由緒深い旭に因み、万象を照らし、旭日昇天の如き村の発展を祈念して、本村名を命名した」と説明されている。」とある。
合成地名
『日本歴史地名大系 第36巻』(1980年発行)[4]には、「村名は明木村の『あ』と佐々並村の『さ』を組み合わせて佳字としたものである。」とある。

沿革[編集]

行政[編集]

旧明木村と旧佐々並村が合併し旭村となった際、役場の位置を決めずに合併し、定期的に役場を明木地区と佐々並地区の間で引っ越しを行うことになっていた(旧明木村役場と旧佐々並村役場のうち、一方を役場の本所に、もう一方を支所として、2年に1度役場本所と支所を入れ替えていた)。これは全国的にも珍しいシステムであり、引っ越しの様子はたびたび報道で紹介されていた。

しかし電算システムなどの都合により役場を一方に固定する必要が生じ、1995年(平成7年)より旧明木村役場に固定された。

2018年現在、明木地区に萩市役所旭総合事務所が、佐々並地区に萩市役所旭総合事務所佐々並支所がそれぞれ設置され、行政サービスを行っている。

経済[編集]

明木地区は萩地域の、佐々並地区は山口地域の経済圏にそれぞれ属している。

産業[編集]

両地区とも農業と林業が基幹産業であるが、林業は近年、後継者不足や割安な外国からの輸入材木のため衰退している。

最近では農産物の加工品を地元で販売するなど、観光業にも力を入れている。

地域[編集]

他の阿武郡の町村同様、過疎が進み高齢化率が上昇している。

教育[編集]

  • 旭村立明木小学校
  • 旭村立佐々並小学校
  • 旭村立明木中学校
  • 旭村立佐々並中学校

交通[編集]

鉄道[編集]

村内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR西日本山陰本線萩駅あるいは東萩駅

路線バス[編集]

路線バスは中国ジェイアールバス防長交通が運行しているが、明木より美東町方面へは防長交通が、明木より佐々並を経由して山口へ向かう路線はJRバス中国が運行をしている。

道路[編集]

村内を国道262号が通り、明木より主要地方道である山口県道32号萩秋芳線が分かれている。

一般国道
主要地方道
一般県道
有料道路

名所・旧跡・観光[編集]

その他[編集]

旭村内は萩警察署の管内であり、明木・佐々並両地区にそれぞれ駐在所が設置されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 川上敏文(2015年3月7日). “萩市:合併10周年記念式典 市の振興発展貢献など、個人90人と21団体表彰”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ 阿武郡旭村(あさひそん、現・萩市)の昭和30年(1955年)4月1日開村当時の名前の由来が知りたい。 | レファレンス協同データベース”. 国立国会図書館. 2021年6月6日閲覧。
  3. ^ 大石博英『旭村史』旭村役場、1978年。 
  4. ^ 『日本歴史地名大系 第36巻』平凡社、1980年。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]