新開裕司

日本の政治家 新開 裕司 しんかい ゆうじ
生年月日	(1968-08-22) 1968年8月22日（55歳）
出生地	日本 福岡県福岡市
出身校	国立音楽大学音楽学部声楽科
前職	喫茶店経営会社役員 衆議院議員秘書
所属政党	（自由民主党（岸田派）→） 参政党
親族	弟・新開崇司（福岡県議会議員） 甥・新開嵩将（福岡県議会議員）
公式サイト	参政党 新開ゆうじ
福岡市議会議員
選挙区	博多区選挙区
当選回数	1回
在任期間	2023年5月2日 -
衆議院議員
選挙区	比例九州ブロック
当選回数	1回
在任期間	2012年12月17日 - 2014年11月21日
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新開 裕司（しんかい ゆうじ、1968年〈昭和43年〉8月22日 - ）は、日本の政治家。参政党所属の福岡市議会議員（1期）、参政党ボードメンバー。元衆議院議員（1期）。

経歴[編集]

福岡県福岡市生まれ^[1]。奈良屋小学校、博多中学校、福岡大学附属大濠高等学校を経て、1992年、国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。音楽教員免許取得。在学中にザルツブルク・モーツァルテウム音楽院サマーアカデミー修了。

1992年、実家で喫茶店のシャポーに入社^[2]。1994年、パティシエとしてフランスに渡る。1997年、帰国。2002年、福岡青年会議所入会。2004年、同常任理事。2008年、同理事長。2010年、衆議院議員古賀誠秘書。

2012年11月21日、自民党福岡県連が、党本部に福岡1区の公認候補として申請^[2]。その後、県連最高顧問の麻生太郎元首相らから「選考過程が不透明だ」と異論が上がった。同年11月29日、安倍晋三総裁と武田良太県連会長が協議した結果、福岡1区の公認候補は福岡県議会議員の井上貴博に決定し、新開は比例九州ブロックに回ることになった^[3]。同年12月16日、第46回衆議院議員総選挙の比例九州ブロック単独36位で初当選。

2014年の第47回衆議院議員総選挙では、福岡1区の公認問題は決着がつかず、井上貴博も新開も無所属で立候補^[4]。岸田文雄や宮澤洋一ら岸田派の有力政治家が応援に入ったが^[5]、井上が再選を果たし、新開は落選した。

2019年4月、第19回統一地方選挙（福岡市議会議員選挙に博多区選挙区（定数9）より、自民党推薦の無所属で立候補^[6]したが、候補者11人中11番目の得票数で落選した。

2022年2月、政治団体参政党の福岡県支部長に就任^[7]。

2023年3月31日、第20回統一地方選挙（福岡市議会議員選挙に博多区選挙区（定数9）より参政党公認候補として立候補を表明した。同年4月9日、3874票（得票率6.6%）を得て、9位で当選した^[8]。これにより、参政党は福岡市議会で初の議席を獲得した。

所属していた団体・議員連盟[編集]

• TPP交渉における国益を守り抜く会

不祥事[編集]

• 2019年4月の福岡市議選後、新開陣営の運動員が、票の取りまとめなどの報酬として、有権者に飲食の接待をした公職選挙法違反（買収、事前運動）の疑いで逮捕された^[9][10]。

旧統一教会との関係[編集]

2019年には、「世界平和統一家庭連合」（旧称：世界基督教統一神霊協会　通称：統一協会・統一教会）の主催する記念行事に参加して祝辞を述べ、日韓海底トンネルを推進する発言をした^[11]。

なりすまし被害[編集]

2022年8月8日、何者かが新開の名を騙り、「旧統一教会の式典で元衆議院議員として偉大なる韓鶴子様に韓日トンネルへの賛意と、祝辞を述べさせていただきました」などと書かれたビラを博多区内の住宅に約200部投函。新開は刑事告発を行い、同年10月には日本維新の会に所属する堀本和歌子福岡市議がビラを投函したとして福岡県警察から私文書偽造の疑いで事情聴取を受けた。10月28日に堀本は頒布を認め、議員辞職した^[12][13]。2019年の市議選での堀本と新開の票差は124票であり^[14]、2023年に予定される市議選にも新開が立候補を予定していることから対立候補である新開になりすましビラを投函したとみられる^[15]。

新開は式典であいさつしたことは事実と認めたうえで、「どういう団体であったのか確認せずに接点を持たしていただいていた。違った意味で反省しないといけない」と述べ、今後は同団体について「接点を持つことはございません」と述べた^[16]。

堀本は辞職した際の会見で、ビラを頒布した際に車を運転していたのは維新の岩本壮一郎・福岡市議候補（早良区）であると明かしており、10月31日に維新の県総支部は岩本について公認取り消しなどの処分を党本部に要請^[17]。12月17日に維新は岩本の公認を同月8日付で取り消したと発表^[18]。同県総支部は、岩本に対し3ヶ月の党籍停止処分も決めた^[19]。

2023年4月の市議選の博多区で新開は初当選を果たし、無所属で出馬した堀本と岩本は落選した^[20]。

2023年5月26日、福岡県警察は堀本を有印私文書偽造・同行使容疑で、岩本を偽造有印私文書行使容疑で書類送検した^[20][21]。福岡地検は同年6月30日付で堀本ら2人を嫌疑不十分で不起訴処分にした^[22]。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

• 前衆議院議員 新開ゆうじ 後援会 - ウェイバックマシン（2015年10月17日アーカイブ分）
• 新開裕司 (shinkaiyuji0822) - Facebook
• 新開ゆうじチャンネル - YouTubeチャンネル

表 話 編 歴 比例九州ブロック選出衆議院議員(1996年 - )
第41回 （定数23）	自由民主党 衛藤晟一 堀之内久男 山下徳夫 東家嘉幸↓ 大原一三 宮路和明 下地幹郎 嘉数知賢 坂井隆憲 林田彪↑ 新進党 愛野興一郎↓ 神崎武法 髙木義明 古賀一成 権藤恒夫 倉田栄喜 島津尚純 東順治↑ 民主党 松本惟子 川内博史 岩田順介 社会民主党 中西績介 浜田健一 日本共産党 吉井英勝 古堅実吉
第42回 （定数21）	自由民主党 下地幹郎 松下忠洋 林田彪 西川京子 堀之内久男 大原一三 嘉数知賢 民主党 原口一博 川内博史 楢崎欣弥 古賀一成↓ 米沢隆↑ 公明党 神崎武法 東順治 江田康幸 社会民主党 重野安正 中西績介 今川正美 自由党 藤島正之 山田正彦 日本共産党 小沢和秋 赤嶺政賢
第43回 （定数21）	自由民主党 野田毅 松下忠洋 仲村正治 西川京子 佐藤錬 三原朝彦 衛藤晟一 松岡利勝 民主党 山田正彦 城井崇 楢崎欣弥 川内博史 松野信夫 楠田大蔵 米沢隆 公明党 神崎武法 東順治 江田康幸 社会民主党 東門美津子 横光克彦 日本共産党 赤嶺政賢
第44回 （定数21）	自由民主党 広津素子 仲村正治 佐藤錬 林田彪 山本幸三 木原稔 遠藤宣彦 冨岡勉 安次富修 民主党 原口一博 山田正彦 横光克彦 北橋健治↓ 古賀一成 川内博史 大串博志 楠田大蔵↑ 公明党 神崎武法 東順治 江田康幸 社会民主党 重野安正 日本共産党 赤嶺政賢
第45回 （定数21）	民主党 皆吉稲生 後藤英友↓ 古賀一成 野田国義 打越明司 道休誠一郎 網屋信介 山本剛正 川越孝洋 中屋大介↑ 自由民主党 野田毅 山本幸三 谷川弥一 衛藤征士郎 北村誠吾 岩屋毅 公明党 神崎武法↓ 東順治 江田康幸 遠山清彦↑ 日本共産党 赤嶺政賢 社会民主党 中島隆利
第46回 （定数21）	自由民主党 宮路和明 宮崎政久 西川京子 林田彪 新開裕司 末吉光徳 湯川一行 日本維新の会 松野頼久 河野正美 中山成彬 山之内毅 公明党 江田康幸 遠山清彦 濱地雅一 民主党 大串博志 原口一博 髙木義明 みんなの党 佐藤正夫 日本共産党 赤嶺政賢 社会民主党 吉川元 日本未来の党 玉城デニー
第47回 （定数21）	自由民主党 岩田和親 穴見陽一 西銘恒三郎 國場幸之助 宮路拓馬 比嘉奈津美 宮崎政久 今村雅弘 公明党 江田康幸 遠山清彦 濱地雅一 吉田宣弘 民主党 大串博志 髙木義明 緒方林太郎 維新の党 松野頼久 河野正美 下地幹郎 日本共産党 田村貴昭 真島省三 社会民主党 吉川元
第48回 （定数20）	自由民主党 園田博之↓ 宮路拓馬 今村雅弘 古川康 國場幸之助 冨岡勉 岩田和親 宮崎政久↑ 希望の党 中山成彬 吉良州司 稲富修二 城井崇 立憲民主党 横光克彦 山内康一 矢上雅義 公明党 江田康幸 遠山清彦↓ 濱地雅一 吉田宣弘↑ 日本共産党 田村貴昭 社会民主党 吉川元 日本維新の会 下地幹郎
第49回 （定数20）	自由民主党 今村雅弘 保岡宏武 岩田和親 武井俊輔 古川康 國場幸之助 宮崎政久 小里泰弘 立憲民主党 末次精一↓ 吉川元 山田勝彦↓ 稲富修二 屋良朝博↑ 公明党 濱地雅一 吉田宣弘 金城泰邦 吉田久美子 日本維新の会 阿部弘樹 山本剛正 日本共産党 田村貴昭 国民民主党 長友慎治
↓：途中辞職、失職など、↑：繰り上げ当選。