新・祝典行進曲

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新祝典行進曲 - 陸海空自衛隊音楽隊による演奏、TuneCore Japan提供のYouTubeアートトラック

新・祝典行進曲』(しんしゅくてんこうしんきょく)は、1993年平成5年)に團伊玖磨によって作曲された行進曲である。英語名はGrand March "The Royal Wedding"。同年6月9日皇太子徳仁親王今上天皇)と小和田雅子(現皇后)の結婚の儀のパレードで宮内庁楽部ほかにより演奏された[1][2]

また、2019年令和元年)11月10日祝賀御列の儀のパレードでも演奏された。

解説[編集]

團は、1992年(平成4年)6月ごろから作曲に取り掛かり、同年末ごろ完成した[2]。1993年3月8日、東宮仮御所で徳仁に完成したテープを献上した[2]。團は以前に、皇太子明仁親王結婚時にも『祝典行進曲』を作曲しており、馬車パレードだったその時代と比較して、変化した都市の音と、車でのパレードを意識したエネルギッシュで華やかなマーチ、男性的な華麗さと女性的な優美さの対比を意識して作曲した[2]。皇太子徳仁親王は「大変きれいな曲ですね」と感想を伝え、婚約中の小和田雅子にも聴かせ、彼女が「大変喜んでいました」と團に語っている[2]

楽曲は、祝典行進曲と同様に、吹奏楽編成で書かれている。

楽譜は、音楽之友社より出版されている[3]

楽器編成[編集]

編成表
木管 金管
Fl. 4, Picc. Tp. 6 Cb. 1
Ob. 1, C.A. Hr. 4 Timp.
Fg. 2 Tbn. 3 Glo.,Tri.,S.D.,
Tamb.,Cymb.,B.D.
Cl. 9, E♭, Alto, Bass Eup. 2
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1Tub.2

補足[編集]

1993年6月、テレビ番組『題名のない音楽会』にて、皇太子の成婚を祝う特集が組まれた際、この曲のハープを含む管弦楽版が演奏された。司会の黛敏郎の解説によると、作曲者自身によって管弦楽編曲されたとのことである。

脚注[編集]

  1. ^ 友納, 尚子『ザ・プリンセス 雅子妃物語』(第一刷)文藝春秋、2015年、152-155頁。ISBN 978-4-16-390200-5 
  2. ^ a b c d e 京都新聞社 編『皇太子さま雅子さまご成婚記念写真集 平成の華燭』京都新聞社、1993年。ISBN 4-7638-0323-9  ※書籍デザイン上ノンブルなしのためページ数指定できず。
  3. ^ 新・祝典行進曲、音楽之友社、2016年3月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]