敦賀ラーメン

池田屋ごんちゃんの屋台
太陽軒

敦賀ラーメン(つるがラーメン)は、福井県敦賀市で提供されるラーメン。固定店舗ではなくラーメン屋台から始まり、現在も多くのラーメン屋台によって提供されるという特徴がある。

歴史[編集]

1953年(昭和28年)、敦賀に初めてのラーメン屋台が開店した。その後屋台は増え、当時「中華そば」と呼ばれ多くの人に親しまれるようになった。夜になるとチャルメラの音が響き渡り、23時を回ると屋台は敦賀駅前に集い、駅に降り立つ客や旧国鉄職員たちが食した。

1960年代後半からは中華料理店もでき、多くの人々がラーメンを食するようになった。また、団体旅行ブームで観光バスが深夜敦賀駅へ立ち寄り、市外からの乗降客が屋台に立ち寄った。そしてトラック運送全盛期のとき、国道沿いに屋台は移り、多いときには15台の屋台が立ち並ぶ「ラーメン街道」と呼ばれていた。

2005年(平成17年)には福井県の「地域ブランド創造活動推進事業」の一つとして「敦賀ラーメンブランド化プロジェクト」が採択されている[1]

ラーメンの特徴[編集]

トンコツ鶏ガラをベースにした醤油味のスープ[2]

人気店の「中華そば 一力」を例にすると、多加水の縮れ麺を使用し、具材にはメンマチャーシュー紅ショウガが用いられている[2]

代表的な店舗[編集]

  • 中華そば 一力 - 敦賀市中央町1丁目に固定店舗を構える。屋台を前身としており、50年以上の歴史を持つ敦賀ラーメンの先駆けとされる[2][3]
  • 赤天ラーメン[3] - 国道8号沿い(本町アーケード沿い)に屋台を構える。
  • 池田屋ごんちゃん - 国道8号沿い(本町アーケード沿い)に屋台を構える。敦賀屋台ラーメンの代表格とされる[3]

脚注[編集]

  1. ^ 敦賀ラーメンのブランド化へ採択”. 福井新聞 (2005年9月22日). 2017年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c 渡辺智哉 (2016年12月27日). “敦賀ラーメンと大盛りソースカツ丼 こってり、腹一杯”. 日本経済新聞. 2017年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c 『るるぶ福井 越前 若狭’15』JTBパブリッシング、2014年、90頁。ISBN 9784533100444 

外部リンク[編集]