抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて

抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて
ローラ・ニーロスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク、1993年
ジャンル ポップ
時間
レーベル コロムビア
プロデュース ゲイリー・カッツ、ローラ・ニーロ
ローラ・ニーロ アルバム 年表
ライヴ・アット・ザ・ボトムライン
1989年
抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて
1993年
ザ・ベスト・オヴ・ローラ・ニーロ~ストーンド・ソウル・ピクニック英語版
1997年
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック3/5stars [1]
ローリング・ストーン3/5stars[2]

抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』(Walk the Dog and Light the Light)はブロンクス出身のシンガー、ソングライター、ピアニストのローラ・ニーロによる9枚目のスタジオアルバム。前作『マザーズ・スピリチュアル』の後、9年以上の間をあけて1993年の晩夏にリリースされた。本作は1989年のニーロのライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ライン』に続くもので、その雰囲気は同様にレイドバックして気楽なものとなっている。2001年に『エンジェル・イン・ザ・ダーク』としてリリースされたアルバムのレコーディングを1994年に開始していたが、このアルバムがニーロの生前にリリースされた新曲で構成された最後のアルバムとなった[3]。『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』は好意的な評論をうけ[4][5][6]、そしてニーロはハーモニー・ボーカル・グループとの親密なデートを重ね、アルバムをサポートした。

概要[編集]

『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』は、ライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ボトムライン』となった1988年のツアーから生み出された。そのため、音楽は同様にレイドバックしており、1970年代半ばから組んでいるパーカッション奏者二ディア・"リバティ"・マータを含む、ほぼ同じメンバーのミュージシャンをフィーチャーしている[7][8]

このアルバムはニーロと共にスティーリー・ダンのプロデューサーであるゲイリー・カッツによって制作された[1]。ニーロの豊かでスモーキーな歌声がフェミニズム動物の権利ネイティブ・アメリカンの権利などのトピックに関した歌詞を歌い、サウンドはスムースでソウルフルである[6]

収録曲[編集]

特記あるものを除き、ローラ・ニーロの作詞作曲

#タイトル作詞・作曲時間
1.「メイビー・ベイビー - Oh Yeah Maybe Baby (The Heebie Jeebies)」ハンク・ハンター、フィル・スペクター
2.「ウーマン・オブ・ザ・ワールド - A Woman of the World」 
3.「月の女神 - The Descent of Luna Rose」 
4.「アート・オブ・ラヴ - Art of Love」 
5.「ライト・ア・フレイム - Lite a Flame (The Animal Rights Song)」 
6.「ルイーズの教会 = Louise's Church」 
7.「こわれた虹 = Broken Rainbow」 
8.「抱擁~犬の散歩はお願いね,そして明かりはつけておいて - Walk the Dog and Light the Light (Song of the Road)」 
9.「トゥ・ア・チャイルド - To a Child」 
10.「メドレー:アイム・ソー・プラウド~デディケイテッド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラヴ - I'm So Proud/Dedicated to the One I Love」カーティス・メイフィールド / ラルフ・バス、ローマン・ポーリング

参加ミュージシャン[編集]

  • ローラ・ニーロ - リード・ボーカル、ハーモニー・ボーカル、キーボード
  • バーナード・パーディ - ドラムス
  • フレディ・ワシントン、ジェリー・ジェモット - ベース・ギター
  • エリオット・ランドール、マイケル・ランドウ、アイラ・シーゲル - ギター
  • バシリ・ジョンソン、エリック・マッケイン - パーカッション
  • エレン・ウリエヴィク - ハープ
  • ジュリエット・ハフナー、スー・プレイ・ジュリー・グリーン、ジャンヌ・ラ・ブラン、マリリン・ライト、ブレンダ・ホイットニー・バラー、ジョイス・ハマン、ベリル・ダイアモンド、ラニ・ヴァズ、ローラ・シートン、ジーン・オーロフ、サンフォード・アレン、ミンディ・ジョスティン - 弦楽器
  • ルー・マリーニ、ロジャー・ローゼンバーグ、ランディ・ブレッカー、ローレンス・フェルドマン - 管楽器
  • マイケル・ブレッカー - サキソフォーン独奏
  • ルー・マリーニ - フルート独奏
  • ローラ・ニーロ、カーロス・フランゼッティ - 弦楽編曲
  • デイヴィッド・フランク - 管楽およびフルート編曲、追加の制作補助

ポピュラーカルチャーの中で[編集]

  • 「こわれた虹」はアカデミー賞候補となった1985年の同名のドキュメンタリーのために書かれて録音され、ライブ演奏が1989年の『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ライン』に収められた[9]
  • 「トゥ・ア・チャイルド」は元々は異なるバージョンが1984年の『マザーズ・スピリチュアル』に収録されている。

書誌[編集]

  • Michele Kort's biography Soul Picnic: The Music and Passion of Laura Nyro, St. Martin's Griffin (May 2003) – ISBN 0-312-20941-X

脚注[編集]

  1. ^ a b AllMusic Review by William Ruhlmann
  2. ^ Rolling Stone review
  3. ^ Laura Nyro: Angel in the Dark by George Graham, 2001
  4. ^ Album review by John McAlley
  5. ^ Album review on Album of the Year website
  6. ^ a b Walk the Dog & Light the Light review by Bob Cannon on Entertainment Weekly, October 1, 1993
  7. ^ Nydia "Liberty"Mata - Afro-Cuban Percussionist
  8. ^ Nydia ‘Liberty’ Mata on Women Drummers
  9. ^ "Broken Rainbow" - Directed by Victoria Mudd by Walter Goodman on The New York Times, April 11, 1986