岡崎市龍北総合運動場

岡崎市龍北総合運動場
岡崎市龍北総合運動場
所在地
座標 北緯34度58分50.61秒 東経137度11分18.55秒 / 北緯34.9807250度 東経137.1884861度 / 34.9807250; 137.1884861座標: 北緯34度58分50.61秒 東経137度11分18.55秒 / 北緯34.9807250度 東経137.1884861度 / 34.9807250; 137.1884861
面積 208,311 m2
開園 2020年7月4日
運営者 岡崎市
(指定管理者):龍北スポーツサポート株式会社
現況 テナント:マルヤス工業フットボールクラブ
駐車場 434台
公式サイト 岡崎市龍北総合運動場
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岡崎市龍北総合運動場(おかざきしりゅうほくそうごううんどうじょう)は、愛知県岡崎市真伝町にある公営の総合運動施設。愛称は「マルヤス岡崎龍北スタジアム」[1]

1968年昭和43年)にオープンした愛知県岡崎総合運動場を前身とする。

「県営グラウンド」の通称で長く市民に親しまれてきたが、岡崎市に移管され、2020年令和2年)7月に岡崎市龍北総合運動場として生まれ変わった[2]

沿革[編集]

愛知県岡崎総合運動場[編集]

愛知県岡崎総合運動場の建設計画の概要を報じる新聞記事(1964年1月17日)

岡崎市は「岡崎総合運動場」を建設するため、1962年(昭和37年)度から、真伝町、滝町にまたがる20万1300平方メートルの土地の用地買収を進め、確保のめどがたったことから、1964年(昭和39年)1月に建設計画を発表した。太田光二市長は建設計画を愛知県に提示し、「用地は無償で提供するので、県営事業で建設してほしい」「県営工事が無理ならば、建設補助金を出してほしい」と陳情した。桑原幹根知事は「検討する」と答えた[3]

1965年(昭和40年)4月、県営事業として着工。1968年(昭和43年)3月に開場した。最初に完成したのは野球場、テニスコート[4]

1969年(昭和44年)9月7日、開場を記念して愛知県立岡崎商業高等学校のグランドで第1回岡崎市民陸上陸上選手権大会が開かれる(本運動場で開催されなかったのは整備遅延のため)[4]1971年(昭和46年)までにサッカー場、陸上競技場、50メートル公認プール、管理棟が建設された[5]

本運動場は2012年平成24年)まで岡崎市主催の「おかざきマラソン」の会場であった[注 1]

設置者は愛知県教育委員会。三幸・スポーツマックス共同事業体が指定管理者として管理にあたっていた。

岡崎市龍北総合運動場[編集]

2015年(平成27年)4月16日、愛知県と岡崎市の間で、愛知県岡崎総合運動場を岡崎市に移管する基本合意がなされた。当該合意における移管時期は2018年(平成30年)4月1日[6]。その後は市が管理運営する。改修整備し中高生の陸上競技の県大会開催を目指す。補修・撤去等の費用は県が負担するが、陸上競技場は県の補助を受けて市が改修することとなった[7][8]

2016年(平成28年)2月17日、岡崎市の当初予算案が発表され、移管を受ける予定の本運動場の仮称を「岡崎市龍北総合運動場」とすることが同時に発表された。仮称は運動場を敷地内に含む「龍北公園(りゅうほくこうえん)」から名付けられた[9]。雨天に使用できない土のトラックを全天候型に改め、日本陸上競技連盟公認の第3種陸上競技場に向けた整備を進めるという。またインフィールドは、陸上競技の跳躍種目、投てき種目のほか、サッカー、ラグビー、グラウンド・ゴルフなどの競技が可能となる天然芝にするという[10]

2017年(平成29年)3月22日、龍北総合運動場の整備基本計画が策定される。プールは施設の老朽化により廃止し、跡地に8面のテニスコートを移転新築する[11][12]

2018年(平成30年)10月1日、龍北総合運動場の基本設計が公表される。約21ヘクタールの敷地に陸上競技場と野球場、テニスコート、蹴球場、アーチェリー場、多目的運動場、ジョギングコースなどを整備する。総事業費は51億2,481万円。2019年(平成31年)3月に着工し、2020年(令和2年)6月の完成、同年7月のオープンを目指す[2]

2019年(平成31年)4月1日特別目的会社「龍北スポーツサポート株式会社」が指定管理者となる[13][注 2]。事業方式は「BTO方式、サービス購入型」[14]

2020年(令和2年)7月4日、全面オープン。開場式と内覧会が行われた[15]

2022年(令和4年)1月24日、市は、マルヤス工業株式会社(本社:名古屋市昭和区)と「スポーツ振興に関する協定」を締結。同社は、市の「岡崎アスリート支援事業」と協定に基づく「施設愛称命名権」により、龍北総合運動所の愛称を提示。同年2月1日、愛称は「マルヤス岡崎龍北スタジアム」に決定された[1]

旧愛知県岡崎総合運動場の施設[編集]

休業日は毎週水曜日と年末年始(12月28日から1月3日まで)。水曜日が祝日にあたるときは翌日が休業日。プールは7月21日~8月31日は無休で営業。

2014年度の利用者数は127,084人。

区分 内容 面積
陸上競技場 4種公認。400mトラック×8レーン。 29,160 m2
野球場 3面天然芝張り。ナイター設備1面。 23,000 m2
蹴球場 サッカー、ラグビー場1面。78m×155m。 12,000 m2
プール 50m公認プール、9コース。水深1.3~1.5m。 1,085 m2
25mプール、7コース。水深0.9~1.1m。 375 m2
幼児用プール。水深0.4~0.45m。 164 m2
テニスコート グレーコート7面。ハードコート1面。 6,005 m2
アーチェリー場 90mターゲット。110m×41m。 4,540 m2
管理棟 会議室、ロッカールーム、シャワー室。 1,336 m2

アクセス[編集]

公共交通機関[編集]

自動車[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2013年(平成25年)以降は、岡崎中央総合公園にスタート/ゴール地点が移った。
  2. ^ 特別目的会社「龍北スポーツサポート株式会社」の構成会社5社の内訳は以下のとおり。代表企業が酒部建設株式会社(岡崎市日名中町)。その他の4社は株式会社梓設計中部支社、株式会社岡崎工業、アシックスジャパン株式会社関西オフィス、グリーン産業株式会社。

出典[編集]

  1. ^ a b 岡崎市龍北総合運動場陸上競技場の新たな愛称が決定しました。”. 岡崎市ホームページ (2022年2月1日). 2022年2月1日閲覧。
  2. ^ a b 横田沙貴 (2018年10月3日). “スタンドにテラス 龍北総合運動場の基本設計”. 東海愛知新聞. http://www.fmokazaki.jp/tokai/181003.php 2018年10月14日閲覧。 
  3. ^ 『中部日本新聞』1964年1月17日付朝刊、三河版、8面、「岡崎総合運動場の建設計画まとまる」。
  4. ^ a b 『岡崎市体育協会50年史』岡崎市体育協会、1997年3月31日、8、51頁。 
  5. ^ 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日、4-5頁。 
  6. ^ “愛知県、アジア大会推進課など設置 4月に組織改正”. 日本経済新聞. (2017年2月7日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD17H2E_X00C17A2CN0000/ 2017年3月26日閲覧。 
  7. ^ 中日新聞』2015年4月17日付朝刊、西三河版、16面、「岡崎総合運動場市営に 18年春めど 陸上県大会開催目指す」。
  8. ^ 愛知県岡崎総合運動場の岡崎市への移管について 記者発表資料” (PDF). 愛知県庁. 2018年4月1日閲覧。
  9. ^ “龍北総合運動場 着手へ 平成32年度の利用開始目指す”. 東海愛知新聞. (2016年2月26日). http://www.fmokazaki.jp/tokai/160226.html 2016年2月28日閲覧。 
  10. ^ 平成28年度当初予算における重点事項 | 岡崎市ホームページ
  11. ^ (仮称)龍北総合運動場整備基本計画(概要版) | 岡崎市ホームページ
  12. ^ 今井亮 (2017年3月23日). “整備基本計画を策定 岡崎総合運動場と岡崎城跡”. 東海愛知新聞. http://www.fmokazaki.jp/tokai/170323.html 2017年3月26日閲覧。 
  13. ^ 指定管理者変更のご挨拶 | 岡崎市龍北総合運動場
  14. ^ PPP/PFIの考え方 岡崎市における取組” (PDF). 国土交通省. 2020年7月5日閲覧。
  15. ^ 福沢和義「アスリート岡崎から世界へ 龍北総合運動場 市整備で再始動」 『中日新聞』2020年7月5日付朝刊、西三河版、14面。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]