悪の紋章

悪の紋章』(あくのもんしょう)は、橋本忍小説。また、それを原作とした映画テレビドラマ

概要[編集]

小説は「サスペンス小説」と称され、『朝日新聞』に1962年に連載、単行本は朝日新聞社から出版された。1964年に映画化、1965年1979年に2度にわたりテレビドラマ化された。

ストーリー[編集]

警部補・菊地正明は、ある時、周囲の裏切りなどによって悪徳警察官の汚名を着せられ、社会的に地位を失おうとしていた。出所後、菊地は稲村清一と名を変え、自分を陥れたヤクザの花井、新聞記者の岩崎、自分を裏切った妻の恵美子らに対し、復讐を誓う。そして、自分が転落するきっかけとなった事件の裏に潜む悪と対決することとなる。

小説[編集]

1964年映画版[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

ソフト化[編集]

テレビドラマ[編集]

1965年版[編集]

1965年10月7日から1966年3月31日まで、NET(現・テレビ朝日)系列にて全26話が放送されたテレビドラマ。放送時間は毎週木曜日22:00~23:00。モノクロ16mmフィルムで放映。

  • 東映チャンネル開局20周年特別企画の一環として、唯一東映にポジフィルムの保存が確認されている第1話が2018年11月に放映された。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

キャスト[編集]

ゲスト出演[編集]

ソフト化[編集]

全話が収録されたDVD、ブルーレイの発売はされていない。

前後番組[編集]

NET(現・テレビ朝日) 木曜22時台
前番組 番組名 次番組
悪の紋章

1979年版[編集]

1979年1月20日から1979年2月24日まで、フジテレビ系列で『ゴールデンドラマシリーズ』の枠内で全6話が放送されたテレビドラマ。放送時間は毎週土曜日22:00〜22:54。

本作では、九十九里浜箱根秋芳洞など、野外ロケを多く行った[1]

スタッフ[編集]

  • 原作:橋本忍
  • 企画:村上光一
  • プロデューサー:中村敏夫
  • 脚本:国弘威雄
  • 演出:杉田成道
  • 演出補:酒井彰
  • 音楽:菊池俊輔
  • 音響効果:遠藤一男
  • 擬闘:伊奈貫太
  • 記録:富沢祐子
  • 技術:杉山久夫
  • 照明:本間利明
  • カメラ:竹越由幸
  • 映像:皆川慶助
  • 音声:三井登
  • 録画:遠藤晴夫
  • 写真撮影:滝譲二
  • 美術:妹尾河童
  • 美術制作:前田進
  • 美術進行:山本修身
  • 大道具:小川建治
  • 装飾:久保田善行
  • 持道具:荒木邦世
  • 衣裳:海州弘二
  • メイク:飯田典代
  • 視覚効果:木原正
  • タイトル:川崎利治
  • 制作主任:森井勝美
  • 制作協力:フジプロ

主題歌[編集]

キャスト[編集]

ゲスト出演[編集]

第2話
金井大矢野宣堺左千夫、北浦昭義、井上博一有馬昌彦、湯沢勉、伊藤豪、橋本晴子、安永憲司、藤田安男、森愛山崎満大矢兼臣大和撫子富田浩太郎、岩尾拓志、野上正、神戸素子、風間文野
第3話
井上博一、多田幸雄、吉原正浩、宮沢元、兼松隆、中林義明、桜井ヒロシ、中村まり子、畑中猛重、清水照夫
第4話
戸浦六宏、竹下江里子、兼松隆、中林義明、桜井ヒロシ、畑中猛重、今橋恒相沢治夫、清水照夫
第5話
土方弘、前沢迪雄、山崎満、大阪憲
第6話
永谷悟一

ソフト化[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1979年1月20日付・読売新聞テレビ欄 より。
フジテレビ 土曜22時台(ゴールデンドラマシリーズ
前番組 番組名 次番組
悪の紋章