張帥

張 帥
Zhang Shuai
張帥
基本情報
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
出身地 天津市
生年月日 (1989-01-21) 1989年1月21日(35歳)
身長 177cm
体重 65kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2004年
ツアー通算 10勝
シングルス 2勝
ダブルス 8勝
生涯獲得賞金 10,067,289 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2016)
全仏 3回戦(2017)
全英 1回戦(2011・14・16-18)
全米 3回戦(2016・17)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2019)
全仏 3回戦(2012・13)
全英 3回戦(2011)
全米 優勝(2021)
優勝回数 2
キャリア自己最高ランキング
シングルス 23位(2016年11月14日)
ダブルス 14位(2019年1月28日)
獲得メダル
女子テニス
アジア競技大会
2010 広州 団体
2014 仁川 団体
2018 ジャカルタ シングルス
2019年1月28日現在

張 帥(ちょう すい、ジャン・シュアイ、ピン音表記:Zhāng Shuài, 1989年1月21日 - )は、中国天津市出身の女子プロテニス選手。2019年全豪オープン女子ダブルスでサマンサ・ストーサーとペアを組んで優勝した。これまでにWTAツアーでシングルス2勝、ダブルス8勝を挙げている。身長177cm、体重65kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス23位、ダブルス14位。

来歴[編集]

サッカー選手の父とバスケットボール選手の母の間に生まれ、6歳からテニスを始める。2004年からITFサーキット大会に出場を始め、2007年全豪オープンから4大大会の予選に挑戦し2008年全米オープンで予選を勝ち上がり初出場した。張帥は1回戦でシード選手と当たることが多く、2015年全仏オープンまで出場した14大会連続で初戦敗退を喫していた。

2009年10月のチャイナ・オープンでは当時世界ランキング226位で主催者推薦の出場から1回戦でイベタ・ベネソバを 6-4, 6-2、2回戦で当時世界ランキング1位のディナラ・サフィナを 7-5, 7-6 (5) で破る殊勲を挙げた[1]。226位は世界1位の選手に勝った選手の中で最も低いランキングである。

2013年9月の広州国際女子オープンでシングルス初の決勝に進出しバニア・キングを 7–6(1), 6–1 で破り初のシングルスタイトルを獲得した[2]

2014年5月のBNLイタリア国際では2回戦で当時世界ランキング5位のペトラ・クビトバを 7-6(6), 5-7, 6-3 で破った。

2016年の全豪オープンで第2シードのシモナ・ハレプを 6-4, 6-3 で破り、4大大会15回目の出場で悲願の初勝利を挙げると、勢いに乗ってベスト8まで勝ち進む。準々決勝でジョアンナ・コンタに 4-6, 1-6 で敗れた。2016年11月14日付のランキングで自己最高の23位を記録している。

ダブルスでは2011年にクルム伊達公子とペアを組みHPオープンの決勝でバニア・キング&ヤロスラワ・シュウェドワ組を 7–5, 3–6, [11–9] で破りツアー初優勝を果たした[3]。2012年7月ロンドン五輪では李娜とのペアで出場し、2回戦でチェコのアンドレア・フラバーチコバ&ルーシー・ハラデツカ組に 3-6, 1-6 で敗れた。2012年全米オープンでは荘佳容2017年全米オープンでは詹皓晴とのペアでベスト8、2018年全米オープンではサマンサ・ストーサーとのペアでベスト4に進出した。

2019年全豪オープンではサマンサ・ストーサーとのペアで女子ダブルス決勝に進出した。ティメア・バボシュ&クリスティナ・ムラデノビッチ組を 6–3, 6–4 で破り初の4大大会タイトルを獲得した。

WTAツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 2回 (2勝0敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–0)
プレミア5 (0-0)
WTAエリート・トロフィー (0-0)
プレミア (0–0)
インターナショナル (2–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2013年9月21日 中華人民共和国の旗 広州 ハード アメリカ合衆国の旗 バニア・キング 7–6(1), 6–1
優勝 2. 2017年9月23日 中華人民共和国の旗 広州 ハード セルビアの旗 アレクサンドラ・クルニッチ 6–2, 3–6, 6–2

ダブルス: 14回 (8勝6敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2011年10月16日 日本の旗 大阪 ハード 日本の旗 クルム伊達公子 アメリカ合衆国の旗 バニア・キング
カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ
7–5, 3–6, [11–9]
準優勝 1. 2012年2月26日 メキシコの旗 モンテレイ ハード 日本の旗 クルム伊達公子 イタリアの旗 サラ・エラニ
イタリアの旗 ロベルタ・ビンチ
2–6, 6–7(6)
優勝 2. 2012年5月5日 ポルトガルの旗 エストリル クレー チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ
カザフスタンの旗 ガリナ・ボスコボワ
4–6, 6–1, [11–9]
優勝 3. 2012年9月22日 中華人民共和国の旗 広州 ハード タイ王国の旗 タマリネ・タナスガーン オーストラリアの旗 ヤルミラ・ガイドソバ
ルーマニアの旗 モニカ・ニクレスク
2–6, 6–2, [10–8]
準優勝 2. 2013年3月3日 マレーシアの旗 クアラルンプール ハード スロバキアの旗 ヤネッテ・フサロバ 日本の旗 青山修子
チャイニーズタイペイの旗 張凱貞
7–6(4), 6–7(4), [12–14]
準優勝 3. 2013年10月13日 日本の旗 大阪 ハード オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー フランスの旗 クリスティナ・ムラデノビッチ
イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ
4-6, 3-6
準優勝 4. 2014年1月11日 オーストラリアの旗 ホバート ハード アメリカ合衆国の旗 リサ・レイモンド ルーマニアの旗 モニカ・ニクレスク
チェコの旗 クララ・ザコパロバ
2–6, 7–6(5), [8–10]
優勝 4. 2014年2月2日 タイ王国の旗 パタヤ ハード 中華人民共和国の旗 彭帥 ロシアの旗 アーラ・クドゥリャフツェワ
オーストラリアの旗 アナスタシア・ロディオノワ
3–6, 7–6(5), [10–6]
準優勝 5. 2017年6月25日 イギリスの旗 バーミンガム チャイニーズタイペイの旗 詹皓晴 オーストラリアの旗 アシュリー・バーティ
オーストラリアの旗 ケーシー・デラクア
1-6, 6–2, [8–10]
準優勝 6. 2017年11月5日 中華人民共和国の旗 珠海 ハード
(室内)
中華人民共和国の旗 魯晶晶 中華人民共和国の旗 段瑩瑩
中華人民共和国の旗 韓馨蘊
2–6, 1–6
優勝 5. 2018年4月29日 トルコの旗 イスタンブール クレー 中華人民共和国の旗 梁辰 スイスの旗 クセーニャ・クノル
イギリスの旗 アナ・スミス
6–4, 6–4
優勝 6. 2018年9月16日 日本の旗 広島 ハード 日本の旗 穂積絵莉 日本の旗 二宮真琴
日本の旗 加藤未唯
6–2, 6–4
優勝 7. 2018年10月14日 香港の旗 香港 ハード オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー 日本の旗 青山修子
ベラルーシの旗 リジア・マロザワ
6-4, 6-4
優勝 8. 2019年1月26日 オーストラリアの旗 全豪オープン ハード オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー ハンガリーの旗 ティメア・バボシュ
フランスの旗 クリスティナ・ムラデノビッチ
6–3, 6–4

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン LQ LQ A LQ 1R 1R A 1R 1R QF 2R 2R 3R 8–8
全仏オープン A LQ A 1R 1R 1R A 1R 1R 2R 3R 2R 4–8
ウィンブルドン A A A LQ 1R LQ A 1R LQ 1R 1R 1R 0–5
全米オープン LQ 1R LQ LQ 1R LQ LQ 1R LQ 3R 3R 1R 4–6

脚注[編集]

外部リンク[編集]