山口屋忠右衛門

山口屋 忠右衛門(やまぐちや ちゅうえもん、生没年不詳)は江戸時代江戸地本問屋

来歴[編集]

寛政から天保期に馬喰町2丁目または馬喰町3丁目で営業しており、寛政期における代表的な版元であった[1]喜多川歌麿鳥橋斎栄里鳥高斎栄昌歌川豊国らの錦絵を出版している。子の山口屋忠助が跡を継いでいる。

作品[編集]

  • 喜多川歌麿 『五明楼滝川』 大判錦絵 寛政
  • 喜多川歌麿『絽をすかし見る女』
  • 喜多川歌麿 『大川端夕涼み』 大判3枚続 錦絵 寛政9年‐寛政10年ころ
  • 喜多川歌麿 『江戸の花娘浄瑠璃』大判錦絵 享和3年(1803年)
  • 歌川豊国 『二世中村仲蔵の松王丸 七世片岡仁左衛門の藤原時平 市川八百蔵の梅王丸』 大判組物 錦絵 寛政8年(1796年)7月 都座『菅原伝授手習鑑』に取材
  • 歌川豊国『中山富三郎』
  • 鳥橋斎栄里、鳥高斎栄昌 『廓中美人競』大判 錦絵揃物 寛政7年‐寛政8年ころ
  • 鳥高斎栄昌 『美人船中管絃図』大判 錦絵 寛政

脚注[編集]

  1. ^ 『浮世絵の基礎知識』は天明・文化年間とする。

参考文献[編集]