尾形崇斗

尾形 崇斗
福岡ソフトバンクホークス #39
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 宮城県富谷市
生年月日 (1999-05-15) 1999年5月15日(24歳)
身長
体重
182 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 育成選手ドラフト1位
初出場 2020年6月23日
年俸 900万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

尾形 崇斗(おがた しゅうと、1999年5月15日 - )は、宮城県富谷市出身[2]プロ野球選手投手)。右投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

富谷町立富ケ丘小学校3年生から「富谷スーパーキッズ」で軟式野球を始め、富谷町立あけの平小学校6年生から富谷町立富谷第二中学校時代は「仙台広瀬ボーイズ」に所属[注 1]。同ボーイズでは東北選抜に選ばれ、東日本報知オールスター戦で優勝を果たした[3][4]

高校は福島県石川郡石川町学校法人石川高等学校に進学。1年生の夏からベンチ入りし[3]、2年生の秋にはエースとなった[2]。甲子園出場経験は無いが、1年生秋には秋季東北大会において準々決勝に進出[5]。3年生の春の春季福島大会では、最速147km/hを計測し注目を集めた[6]。3年生の夏の第99回全国高等学校野球選手権福島大会では準々決勝に進出するが、日大東北高校に5対4で敗れた[7]

2017年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、福岡ソフトバンクホークスから育成選手ドラフト1位指名を受け[8]、11月23日、仙台市内にて入団交渉を行い、支度金300万円、年俸360万円(金額は推定)で契約合意に達し[2]、12月7日、福岡市内のホテルで入団発表会見が行われた。背番号120[9]

ソフトバンク時代[編集]

2018年4月8日に行われたウエスタン・リーグ広島戦において3番手で二軍公式戦初登板を果たし[10]、4月11日の対阪神戦で3番手で登板し二軍公式戦初勝利を記録するが[11]、オーバーワークからの疲労骨折により離脱を余儀なくされ、実戦復帰は9月となった[12]。二軍公式戦登板は4試合の登板で1勝0敗[13]。三軍戦では10試合の登板で36回1/3を投げ、4勝1敗、防御率2.23を記録する[14]

2019年は三軍戦が主戦場で[15]、二軍公式戦の登板は1試合のみだった[16]。三軍戦では25試合の登板で58回2/3を投げ、3勝1敗、防御率1.85を記録する[17]。11月23日から台湾で開催された2019アジアウインターベースボールリーグに参加し[18]、奪三振を多く記録する活躍を見せた[19]

2020年オープン戦5試合に登板し、11回を無失点に抑える好成績を残し[20]、オープン最終戦の翌日である3月16日に支配下選手登録された[21]。背番号は39[22]。開幕は二軍で迎えたが、6月23日に出場選手登録に登録され、同日の対埼玉西武ライオンズ戦にて一軍初登板を果たした。しかし、1回を投げて2三振を奪うも、2安打と押し出しを含む3四球で3失点を喫し[23]、その1試合のみで二軍に降格[20]、以降は一軍登板なくシーズンを終えた。二軍では計16回1/3を投げて防御率2.76という成績だった[24]

2021年は6月5日の交流戦阪神戦、10対2と大量リードの9回裏に同シーズン初登板で無失点に抑えて以降、7月13日の楽天戦まで計7試合8イニング連続無失点に抑え、同年最後の一軍戦出場となった8月25日の対西武戦で失点したものの失点はこの1点のみだった。

2022年は、4月5日の対オリックス・バファローズ1回戦(福岡PayPayドーム)で、先発の石川柊太がトラブルにより1回で降板した後、0対2の2回表に2番手として登板。先頭打者を二塁打で出した後、2四球で満塁のピンチを招くも無失点で乗り切り、直後の2回裏に自軍が三森大貴の3点本塁打で逆転、続く3回も1四球は出したが無失点で抑え、プロ初勝利を挙げた[25]

2023年は、ウエスタン・リーグで16セーブを挙げ、小林慶祐と並んで最多セーブを受賞した[26]

選手としての特徴[編集]

最速157km/h[27]ストレートの本格派右腕[3]変化球は、カーブスライダーチェンジアップフォークボールを操る[3]

人物[編集]

憧れのプロ野球選手は千賀滉大[8]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2020 ソフトバンク 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 8 1.0 2 0 3 0 0 2 0 0 3 3 27.00 5.00
2021 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 34 10.1 3 1 2 0 0 9 0 0 1 1 0.87 0.48
2022 9 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 54 11.1 14 2 6 0 0 11 1 0 7 7 5.56 1.76
2023 12 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 75 18.0 18 3 3 0 1 15 0 0 11 8 4.00 1.17
通算:4年 30 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 171 40.2 37 6 14 0 1 37 1 0 22 19 4.20 1.25
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2020 ソフトバンク 1 0 0 0 0 ----
2021 8 0 2 0 0 1.000
2022 9 0 1 0 0 1.000
2023 12 0 3 1 0 .750
通算 30 0 6 1 0 .857
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 120(2018年 - 2020年3月15日)
  • 39(2020年3月16日 - )

登場曲[編集]

[28]

代表歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 富谷町は2016年市制施行、公立小中学校全校が現・富谷市立。

出典[編集]

  1. ^ ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年12月7日閲覧。
  2. ^ a b c 【ソフトバンク】育成1位の学法石川・尾形「分かっていても打てない直球を投げたい」”. スポーツ報知 (2017年11月24日). 2017年10月4日閲覧。
  3. ^ a b c d 選手データ 福岡ソフトバンクホークス 尾形崇斗”. 週刊ベースボール. 2018年10月4日閲覧。
  4. ^ 東北支部オールスター選抜メンバー決定!”. 公益財団法人 日本少年野球連盟 東北支部 (2014年7月28日). 2018年10月4日閲覧。
  5. ^ 秋季東北大会 盛岡大付―学法石川(準々決勝)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2015年10月12日). 2018年10月4日閲覧。
  6. ^ ドラフト候補の学法石川・尾形157キロ出すぞ”. 日刊スポーツ (2017年5月9日). 2018年10月4日閲覧。
  7. ^ 第99回全国高校野球選手権福島大会 日大東北―学法石川(準々決勝)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2017年7月19日). 2018年10月4日閲覧。
  8. ^ a b ソフトバンク育成1位の学法石川・尾形、目標は千賀”. 日刊スポーツ (2017年11月3日). 2018年10月4日閲覧。
  9. ^ 2017/12/07(木) 選手 新入団会見レポ。1位吉住投手「夢は最多勝」”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2017年12月7日). 2018年10月4日閲覧。
  10. ^ 2018/04/08(日) 第6回戦 福岡ソフトバンク vs 広島”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2018年4月8日). 2018年10月4日閲覧。
  11. ^ 2018/04/11(水) 第5回戦 阪神 vs 福岡ソフトバンク”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2018年4月11日). 2018年10月4日閲覧。
  12. ^ 森唯斗ばりの投げっぷりだけじゃない!19歳育成・尾形崇斗の投球術”. Yahoo!ニュース (2018年9月26日). 2018年10月4日閲覧。
  13. ^ 2018年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年10月4日閲覧。
  14. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2018/11/7(水)現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月10日閲覧。
  15. ^ 「千賀2世」だ!鷹育成・尾形のブルペン投球に工藤監督熱視線”. サンケイスポーツ (2019年11月3日). 2021年6月28日閲覧。
  16. ^ 2019年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年10月14日閲覧。
  17. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2019/10/31(木)現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2020年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月15日閲覧。
  18. ^ a b 2019アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp 日本野球機構 (2019年12月6日). 2020年11月15日閲覧。
  19. ^ 田尻耕太郎 (2019年11月27日). “ホークス育成の尾形崇斗が台湾ウインターLでも奪三振の嵐!満塁登板も無失点”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a880d802303103fbf4f578418c67fd29cccb5a2f 2020年8月31日閲覧。 
  20. ^ a b 上杉あずさ (2020年7月3日). “「オリャ―!」ホークス尾形崇斗の飛躍は雄叫びとともに”. 文春オンライン. https://bunshun.jp/articles/-/38675 2020年8月31日閲覧。 
  21. ^ 【ソフトバンク】17年は“神ドラフト” リチャード、尾形の支配下登録を発表”. スポーツ報知 (2020年3月16日). 2020年3月16日閲覧。
  22. ^ 支配下選手契約について”. 福岡ソフトバンク 公式サイト (2020年3月16日). 2020年3月16日閲覧。
  23. ^ “ソフトバンク尾形3失点デビュー「もっと力を」”. 日刊スポーツ. (2020年6月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202006230001058.html 2020年8月31日閲覧。 
  24. ^ 2020年度 福岡ソフトバンクホークス 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2020年11月閲覧。
  25. ^ “ソフトバンクの8連勝導いたモイネロ抜き8人継投 「1人、1イニングで」藤本監督”. 西日本スポーツ. (2022年4月6日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/902929/ 2022年4月6日閲覧。 
  26. ^ 2023年度 ウエスタン・リーグ リーダーズ(投手部門) 日本野球機構 (2023年11月27日閲覧)
  27. ^ 濱口妙華「ソフトバンク尾形崇斗「奥村さんの分まで」 ファーム選手権で1点リード守り切り戦力外の先輩を胴上げ」『西スポWEB OTTO!』、2023年10月7日。2023年10月10日閲覧。
  28. ^ チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2021年3月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]