小戸公園

小戸公園
分類 総合公園
所在地
座標 北緯33度35分30.8秒 東経130度18分52.4秒 / 北緯33.591889度 東経130.314556度 / 33.591889; 130.314556座標: 北緯33度35分30.8秒 東経130度18分52.4秒 / 北緯33.591889度 東経130.314556度 / 33.591889; 130.314556
面積 17.3ヘクタール
開園 1942年(昭和17年)
運営者 指定管理者:株式会社環境開発(小戸公園管理事務所)[注釈 1]
設備・遊具 球技場、健康遊具コーナー、バーベキュー広場(有料)、大型遊具コーナー
駐車場 194 台(普通車)
アクセス 都市高速道路「百道ランプ」から車で約10分、地下鉄姪浜駅から徒歩25分、タクシー約5分
事務所 株式会社環境開発 小戸公園管理事務所
事務所所在地 福岡県福岡市西区小戸二丁目6−1
公式サイト 公式サイト
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小戸公園(おどこうえん)とは 福岡県福岡市西区小戸二丁目6番1号にある総合公園[注釈 2]

沿革[編集]

福岡市西区小戸にある市の総合公園。当初の面積14ha、現在は17.3ha、第三記層[3]からなる小丘陵およびその周辺の低地の海岸に位置する。生の松原・今津湾を望む景勝地で、1942年(昭和17年)、防空緑地として都市計画公園に決定。1949年(昭和24年)から整備開始されたが、東側にあった炭鉱の鉱害による地盤沈下のため、海岸浸食が進んでおり、当初は護岸・埋立て・排水溝工事を主とした。1961年(昭和36年)には暴風のため沿岸の堤防が決壊、鉱山のボタ山火災で松林がかれる被害もあったが、現在は沿岸から丘陵にかけて、芝生公園・遊歩道・展望台などの施設がある。丘陵部には小戸大明神があり、防塁跡も残る。なお海岸近くの海中にあった、貝原益軒が編纂した続風土記拾遺に「御膳立とみえる膳椀を並べたような石」は、地盤沈下のため今日では見られない。

小戸ヨットハーバー[編集]

公園の南西には小戸ヨットハーバー(正式名称:「福岡市ヨットハーバー」)[注釈 3]が隣接する。1949年(昭和24年)開催の高校総体を機に整備が進み、1979年(昭和54年)に整備が完了した。面積5.3ha、港内および埋め立てによる造成地にクルーザー150隻、ディンギー350隻を収容するほか、夏にはヨットスクールも開催される[5]近年は福岡出身タモリにより「タモリカップ福岡大会」が開催される会場の一部となっている。

設備[編集]

  • 球技場(多目的[注釈 4]の有料公園施設[6]
  • 芝生広場(一部の利用[注釈 5]が有料)
  • バーベキュー広場(有料公園施設)
  • 駐車場(有料公園施設)
  • 大型遊具コーナー(北側、南側の2箇所)
  • 健康遊具コーナー(球技場の東隣)
  • 管理事務所

見どころ[編集]

  • 公園の北端より博多湾に浮かぶ能古島が一望できる[7]
  • 小戸台場跡[注釈 6]
  • 元寇防塁(向浜地区、むかいはまちく)[注釈 7](史跡に指定されている元寇防塁は公園内にあるが、説明板と記念碑があるのみで、石塁を見ることはできない。)
  • 小戸神社(別名:小戸大神宮)[注釈 8]
  • 地蔵尊霊場(小戸神社の境内)[注釈 9]
  • 御腰掛石(おんこしかけいし、別名:安産石、願掛け石)[注釈 10]
  • 妙見岬(みょうけんみさき)[注釈 11]
  • 小戸妙見神社[注釈 12]

所在地[編集]

〒819-0001福岡県福岡市西区小戸二丁目6番1号

交通[編集]

福岡都市高速道路環状線百道ランプ」から車で約10分、福岡市営地下鉄姪浜駅から徒歩25分、タクシー約5分

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 法人番号:4290001012210[1]、所在地:博多区吉塚六丁目6番36号
  2. ^ 小戸公園は都市計画法施行規則第7条第5号に基づく総合公園である[2]。なお、同じ指定管理者の株式会社環境開発が管理する「生の松原海岸森林公園」は風致公園である。外部リンク:公式サイト株式会社環境開発(指定管理者). “小戸公園/生の松原海岸森林公園”. 2022年10月10日閲覧。
  3. ^ 所在地:小戸三丁目58番1号、水域の区域:小戸三丁目、ヨットハーバー北防波堤及び南防波堤並びに陸岸により囲まれた海面[4]、指定管理者:福岡市ヨットハーバー&ビーチ管理運営共同事業体、外部リンク:福岡市ヨットハーバー. “福岡市ヨットハーバー”. 2022年10月15日閲覧。
  4. ^ ソフトボール・少年サッカー・グラウンドゴルフ
  5. ^ 少年サッカー・少年ラグビー・グラウンドゴルフ
  6. ^ 幕末期、黒船の来襲に備えるために博多湾岸におかれた砲台のひとつ
  7. ^ 所在地:小戸三丁目57番北緯33度35分26.9秒 東経130度18分49.3秒 / 北緯33.590806度 東経130.313694度 / 33.590806; 130.313694、指定:国指定、区分:記念物、種別:史跡、時代:鎌倉時代[8]。地区内の石碑には次のように記されている。「史蹟 元寇防壘 史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ昭和六年三月文部大臣指定 昭和六年十月建設」
  8. ^ 所在地:小戸二丁目6番1号北緯33度35分40.6秒 東経130度18分48.9秒 / 北緯33.594611度 東経130.313583度 / 33.594611; 130.313583、人番号:1290005000073[1]
  9. ^ 所在地:小戸二丁目6番1号北緯33度35分40.3秒 東経130度18分48.7秒 / 北緯33.594528度 東経130.313528度 / 33.594528; 130.313528
  10. ^ 所在地:小戸二丁目6番1号、小戸神社の境内北緯33度35分40.72秒 東経130度18分49.13秒 / 北緯33.5946444度 東経130.3136472度 / 33.5946444; 130.3136472
  11. ^ 所在地:小戸二丁目6番北緯33度35分43.7秒 東経130度18分37.71秒 / 北緯33.595472度 東経130.3104750度 / 33.595472; 130.3104750
  12. ^ 所在地:小戸二丁目6番、境内に「昇竜の松」がある。

出典[編集]

  1. ^ a b 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2022年10月9日閲覧。→検索
  2. ^ 公園等検索”. 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. 2022年10月16日閲覧。→キーワード検索等
  3. ^ 地質時代の大区分、新生代の前半(6500万年前から現在)までに形成された地層や岩石
  4. ^ 福岡市. “福岡市ヨットハーバー条例”. 2022年10月15日閲覧。
  5. ^ 『角川日本地名大辞典』40 福岡県、320頁。
  6. ^ 福岡市. “福岡市公園条例施行規則”. 2022年10月14日閲覧。→別表第1の3、所在地:福岡市西区小戸二丁目6番1号北緯33度35分21.6秒 東経130度18分43.8秒 / 北緯33.589333度 東経130.312167度 / 33.589333; 130.312167
  7. ^ 九州人『福岡&近郊 タダで遊べる公園ガイド2』株式会社九州人、2000年4月、44-45頁。 
  8. ^ 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課. “福岡市の文化財”. 2022年10月14日閲覧。→「文化財情報検索」→キーワード検索

参考文献[編集]

  • 編纂委員会『角川日本地名大辞典』 40 福岡県、角川書店、1988年3月。ISBN 978-4040014005