小倉2歳ステークス

小倉2歳ステークス
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 小倉競馬場
創設 1981年8月30日
2023年の情報
距離 芝1200m
格付け GIII
賞金 1着賞金3100万円
出走条件 サラ系2歳(国際)(特指)
負担重量 馬齢(54kg)
出典 [1][2]
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小倉2歳ステークス(こくらにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

概要[編集]

1981年に創設された、3歳(現2歳)馬による重賞競走[3]。1984年より、グレード制施行によりGIII[注 1]に格付けされた。小倉競馬の2歳チャンピオン決定戦に位置付けられているほか、夏季小倉開催の最終週を飾る競走でもある[3]

1995年から外国産馬が、1996年から地方競馬所属馬がそれぞれ出走可能になったほか、2010年より外国馬も出走可能になった[4][5]

競走条件[編集]

出走条件:サラ系2歳

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(フェニックス賞の2着以内馬のみ)[6]
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢重量(54Kg[2]

賞金[編集]

2023年の1着賞金は3100万円で、以下2着1200万円、3着780万円、4着470万円、5着310万円[1][2]

歴史[編集]

  • 1981年 - 3歳馬による重賞競走として創設、小倉競馬場・芝1200mで施行[3]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。
  • 1995年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[4]
  • 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、フェニックス賞の2着以内に入った地方馬が出走可能となる[3]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「2歳」に変更。
    • 名称を「小倉2歳ステークス」に変更。
    • 負担重量を54kgに変更。
  • 2007年
    • 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[7]
    • 馬インフルエンザの影響によりJRA所属馬のみで施行。
  • 2010年
  • 2012年 - 中京2歳ステークスの2着以内に入った地方馬が出走可能となる(2019年まで)[8]
  • 2013年 - 未勝利馬・未出走馬が出走可能になる[8][9]
  • 2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施[10]
  • 2024年 - 阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため中京競馬場で施行予定[11]

歴代優勝馬[編集]

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

競走名は第1回から第20回まで「小倉3歳ステークス」、第21回以降は「小倉2歳ステークス」。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1981年8月30日 小倉 1200m ホクトマツシマ 牝2 1:11.1 久保一秋 吉永猛 丹羽信雄
第2回 1982年9月5日 京都 1200m ダイゼンキング 牡2 1:09.9 田原成貴 中村好夫 大塚弘美
第3回 1983年9月4日 小倉 1200m トーアファルコン 牡2 1:10.8 田島信行 服部正利 伊藤昭
第4回 1984年9月2日 小倉 1200m ダイナシュペール 牝2 1:11.4 岩元市三 布施正 (有)社台レースホース
第5回 1985年9月1日 小倉 1200m キョウワシンザン 牝2 1:11.8 樋口弘 吉岡八郎 浅川吉男
第6回 1986年8月31日 小倉 1200m サンキンハヤテ 牡2 1:10.6 東田幸男 橋口弘次郎 河原藤一
第7回 1987年9月6日 小倉 1200m ポットナポレオン 牡2 1:11.1 松永昌博 橋田満 (有)ポット牧場
第8回 1988年9月4日 小倉 1200m ダンデイアポロ 牡2 1:12.0 安田隆行 田中康三 西谷昇
第9回 1989年9月3日 小倉 1200m ハギノハイタッチ 牡2 1:11.2 安田隆行 松元省一 日隈広吉
第10回 1990年9月2日 小倉 1200m テイエムリズム 牝2 1:10.3 河内洋 岩元市三 竹園正繼
第11回 1991年9月1日 小倉 1200m ジンクタモンオー 牡2 1:10.4 村本善之 新井仁 林儀信
第12回 1992年9月6日 小倉 1200m マルカアイリス 牝2 1:10.5 加用正 瀬戸口勉 河長産業(株)
第13回 1993年9月5日 小倉 1200m ナガラフラッシュ 牝2 1:10.3 安田隆行 瀬戸口勉 鶴田澄子
第14回 1994年9月4日 小倉 1200m エイシンサンサン 牝2 1:11.1 岸滋彦 坂口正則 平井豊光
第15回 1995年9月3日 小倉 1200m エイシンイットオー 牡2 1:11.5 南井克巳 坂口正則 平井豊光
第16回 1996年9月1日 小倉 1200m ゴッドスピード 牡2 1:11.3 石橋守 瀬戸口勉 近藤俊典
第17回 1997年8月31日 小倉 1200m タケイチケントウ 牡2 1:09.6 常石勝義 中尾正 竹中健一
第18回 1998年9月6日 京都 1200m コウエイロマン 牝2 1:10.4 高橋亮 橋口弘次郎 伊東政清
第19回 1999年9月5日 小倉 1200m アルーリングアクト 牝2 1:11.0 秋山真一郎 野村彰彦 (株)日本ダイナースクラブ
第20回 2000年9月3日 小倉 1200m リキセレナード 牝2 1:11.1 福永祐一 瀬戸口勉 後藤繁樹
第21回 2001年9月2日 小倉 1200m タムロチェリー 牝2 1:10.6 小池隆生 西園正都 谷口屯
第22回 2002年9月1日 小倉 1200m メイプルロード 牝2 1:09.8 芹沢純一 田所秀孝 (有)ターフ・スポート
第23回 2003年9月7日 小倉 1200m メイショウボーラー 牡2 1:09.3 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第24回 2004年9月5日 小倉 1200m コスモヴァレンチ 牝2 1:08.2 武幸四郎 加用正 岡田美佐子
第25回 2005年9月4日 小倉 1200m アルーリングボイス 牝2 1:09.1 武豊 野村彰彦 (有)サンデーレーシング
第26回 2006年9月3日 小倉 1200m アストンマーチャン 牝2 1:08.4 鮫島良太 石坂正 戸佐眞弓
第27回 2007年9月2日 小倉 1200m マルブツイースター 牡2 1:09.3 和田竜二 中尾正 大澤毅
第28回 2008年9月7日 小倉 1200m デグラーティア 牝2 1:09.1 浜中俊 宮本博 (有)サンデーレーシング
第29回 2009年9月6日 小倉 1200m ジュエルオブナイル 牝2 1:09.0 鮫島良太 荒川義之 (株)グリーンファーム
第30回 2010年9月5日 小倉 1200m ブラウンワイルド 牡2 1:08.7 浜中俊 坂口正則 キャピタルクラブ
第31回 2011年9月4日 小倉 1200m エピセアローム 牝2 1:08.8 浜中俊 石坂正 吉田勝己
第32回 2012年9月2日 小倉 1200m マイネルエテルネル 牡2 1:07.9 和田竜二 西園正都 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第33回 2013年9月1日 小倉 1200m ホウライアキコ 牝2 1:08.8 和田竜二 南井克巳 橋元幸平
第34回 2014年9月7日 小倉 1200m オーミアリス 牝2 1:08.4 国分優作 藤沢則雄 岩崎僖澄
第35回 2015年9月6日 小倉 1200m シュウジ 牡2 1:08.9 岩田康誠 橋口弘次郎 安原浩司
第36回 2016年9月4日 小倉 1200m レーヌミノル 牝2 1:08.0 浜中俊 本田優 吉岡實
第37回 2017年9月3日 小倉 1200m アサクサゲンキ 牡2 1:09.1 武豊 音無秀孝 田原慶子
第38回 2018年9月2日 小倉 1200m ファンタジスト 牡2 1:08.9 武豊 梅田智之 廣崎利洋
第39回 2019年9月1日 小倉 1200m マイネルグリット 牡2 1:10.5 国分優作 吉田直弘 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第40回 2020年9月6日 小倉 1200m メイケイエール 牝2 1:09.6 武豊 武英智 名古屋競馬(株)
第41回 2021年9月5日 小倉 1200m ナムラクレア 牝2 1:07.9 浜中俊 長谷川浩大 奈村睦弘
第42回 2022年9月4日 小倉 1200m ロンドンプラン 牡2 1:08.1 松山弘平 宮本博 下河辺隆行
第43回 2023年9月3日 小倉 1200m アスクワンタイム 牡2 1:08.6 岩田望来 梅田智之 廣崎利洋

1980年までの「小倉3歳特別」、「小倉3歳ステークス」[編集]

現在の重賞競走が創設される以前にも、同名の特別競走が行われていた。

  • 1961年 - 3歳(現2歳)馬による3歳重量(牡馬53kg・牝馬52kg)の一般競走として小倉3歳特別が創設され、小倉競馬場・芝1100mで施行。
  • 1964年 - 施行距離を芝1200mに変更。
  • 1965年 - 名称を小倉3歳ステークスに変更。
  • 1969年 - 施行距離を芝1600mに変更。
  • 1970年 - 施行距離を芝1200mに戻す。
  • 1980年 - 本年のみデイリースポーツより寄贈賞を受けてデイリースポーツ賞小倉3歳ステークスとして施行。

1980年までの優勝馬[編集]

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
1961年7月30日 ミヤジテンリュウ 牝2 1:07.2 平松秀雄 夏村辰男 曽我薫
1962年9月1日 クニノオー 牡2 1:07.4 二ツ森馨 釜崎国光
1963年9月7日 ミンドクイン 牝2 1:06.6 高橋成忠 柳田次男 網屋畩太郎
1964年7月25日 ベロナ 牝2 1:12.5 須貝彦三 橋田俊三 野上辰之助
1965年8月22日 カリムスタア 牝2 1:13.6 池江泰郎 北浦梅之助
1966年11月23日 アトラス 牡2 1:12.9 武邦彦 武平三 松岡重雄
1967年10月15日 タイトルモアー 牡2 1:12.3 瀬戸口勉 上田武司 大木末松
1968年9月8日 キョウホウ 牡2 1:13.3 瀬戸口勉 上田武司 山田甚吉
1969年12月28日 ズイエイショウ 牡2 1:39.6 瀬戸口勉 上田武司 山田甚吉
1970年8月23日 ワイエムホマレ 牡2 1:12.7 中野勝也 田之上勲 松本美太郎
1971年9月5日 テツミノリ 牡2 1:12.4 田之上幸男 田之上勲 神田薫
1972年9月15日 クリオンワード 牡2 1:13.0 安田伊佐夫 栗田勝 樫山純三
1973年9月2日 マークエイト 牡2 1:12.7 井高淳一 曽場広作 石橋平和
1974年9月1日 リンネス 牝2 1:12.4 作田誠二 見上恒芳 樋口一成
1975年9月7日 ジョータカバル 牝2 1:11.2 二ツ森馨 渋川久作 上田けい子
1976年9月5日 ヤングエンペラー 牝2 1:11.0 四位満教 柳田次男 梶原重雄
1977年9月4日 スズカフラワー 牝2 1:11.6 古川隆文 諏訪佐市 永井永一
1978年9月3日 スカイユウホウ 牡2 1:10.9 飯田明弘 中村好夫 田中正志
1979年9月2日 タマモコトブキ 牡2 1:11.2 久保一秋 吉永猛 三野道夫
1980年8月31日 ネーハイフォルティ 牝2 1:15.7 岩元市三 布施正 内海都一

脚注・出典[編集]

参考文献[編集]

  • 「小倉2歳ステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、907-942頁。 

注釈[編集]

  1. ^ a b 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典[編集]

  1. ^ a b 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 24. 2023年9月3日閲覧。
  2. ^ a b c 令和5年第3回小倉競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  3. ^ a b c d レースについて:小倉2歳ステークス 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  4. ^ a b 中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】
  5. ^ a b c d 第3回 小倉競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2607-2609 (2010年). 2022年9月18日閲覧。(索引番号:23094)
  6. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和5年夏季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月3日閲覧。
  7. ^ 第3回 小倉競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2538-2540 (2007年). 2022年9月18日閲覧。(索引番号:23070)
  8. ^ a b 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 24 (2012年). 2013年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月18日閲覧。
  9. ^ 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 24 (2013年). 2016年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月18日閲覧。
  10. ^ 8月15日(土曜)から9月6日(日曜)までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年8月8日). 2020年9月6日閲覧。
  11. ^ 2024年度開催日割および重賞競走日本中央競馬会、2023年10月16日配信・閲覧

各回競走結果の出典[編集]

外部リンク[編集]