小倉久寛

おぐら ひさひろ
小倉 久寛
本名 小倉 久寛
生年月日 (1954-10-26) 1954年10月26日(69歳)
出生地 日本の旗 日本三重県度会郡紀勢町(現:大紀町
身長 160 cm
血液型 A型
ジャンル 俳優声優ナレーター
活動期間 1980年代 -
配偶者 速水渓
所属劇団 劇団スーパー・エキセントリック・シアター
事務所 アミューズ
公式サイト 小倉久寛 オフィシャルブログ
主な作品
テレビドラマ
翔ぶが如く
おかしな刑事』シリーズ
女刑事みずき〜京都洛西署物語〜』シリーズ
功名が辻

仮面ライダーウィザード
ウルトラマンZ
テレビ番組
ヤングスタジオ101
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小倉 久寛(おぐら ひさひろ、1954年昭和29年〉10月26日[1][2] - )は、日本俳優声優ナレーター。身長160cm。体重70kg。血液型はA型。所属事務所はアミューズ

三重県度会郡紀勢町(現:大紀町)出身[2]三重県立伊勢高等学校学習院大学法学部卒業[1][3]

来歴・人物[編集]

紀勢町には多くの小倉姓の家があり、その由来は滋賀県鈴鹿山脈にある小椋谷の木地師木材を求めて移住したものと考えられている。久寛の家は江戸時代には木地師を辞めて林業を経営しており、祖父は紀勢本線を利用した石灰の採掘で財を成した。久寛の父は次男だったが、彼が中学の学生の時に実家の跡を継ぐはずだった長男が採掘所の落石事故で死亡したため、大学を出たら家業を継ぐことになった。同志社大学英文科で英文と哲学を学んだ後に家業を手伝うが、勉学への情熱は冷めず、「日本で最難関の試験に挑戦して鍛えたい」という理由で司法試験合格を目指して独りで上京。中央大学の司法試験受験志望者の勉強会「真法会」に入り、そこで懇意になった者達と小さな勉強会を作り1960年から試験に挑み続けるも、2年後にそのメンバーの中で自分だけ不合格になったため帰郷。その後も司法試験に挑み続けるも挑戦から10年目、久寛の中学進学を機にあきらめた。近所からは法律に詳しい人として頼りにされていた[4]

久寛は幼少時から力道山にあこがれプロレスラーになろうと決意、腹筋運動など毎日トレーニングを行い、鉄下駄を着用していた。腹筋が割れるほどにまでなったが、背が伸びなかった。アントニオ猪木が好きだったという[5]

1964年東京オリンピックを見て遠藤幸雄に憧れ、中学校で器械体操を始めたが、その時は1年で廃部となったためバレーボールに転向した[5]

高校では同級生360人中320位という成績だったため、担任教師から「大学受験しても受験料の無駄」とまで言われるが強行、複数の大学を受験する。滑り止めは全て不合格だったが、偶然受験直前に見た参考書と全く同じ英語問題が出題されたことが幸いし、学習院大学に合格する[5]

入学後、『空手バカ一代』に影響され、空手部に入部(三段を所有)。同時に女性からモテることを期待して陶芸部にも在籍。この時50人の部員中男性はわずか7人という状況であったがモテずにいた[5]

同大学在学中に中村雅俊主演のテレビドラマ俺たちの祭』に影響され役者を志し、たまたま『ぴあ』で団員を募集していた「大江戸新喜劇」に入団、そこで知り合った三宅裕司が『スーパー・エキセントリック・シアター』(SET)を旗揚げした際に斎藤洋介らとともに移籍する。大学卒業後、両親に役者希望であると告げられず、一旦は就職するもわずか2か月で退職、役者に専念した。SET草創期は「3畳一間家賃9千円の建物が傾いたアパート住まい」など貧乏暮しを経験するが、1980年代中盤からバラエティ番組を中心にテレビ出演が増え、1986年にはNHKヤングスタジオ101』の司会に抜擢ばってき1989年には『夢見通りの人々』にて映画初主演を果たす。

1994年、元宝塚歌劇団速水渓とテレビドラマでの共演がきっかけで結婚[6]

趣味は陶芸プロレスプロ野球の観戦、サクソフォーン(サックス)の演奏など[7]。またエレキギターも得意としている[5]

エピソード[編集]

  • 子供のころ、実年齢より老けて見られていて、高校時代のあだ名は「オッサン」だった。20歳の時に40歳に間違えられたこともあった[5]。今はラサール石井などから「おぐちゃん」と呼ばれたりしている。
  • 長年『ペット大集合!ポチたま』や後番組においてラブラドール・レトリバーまさお君(だいすけ君、まさはる君も含む)にアテレコを担当[8]
  • 夫人には初デート時から「結婚してください」と求婚し続けており、本人曰く「100回以上は言った」とのこと[9]
  • 結婚発表の際にはマスコミから「美女と野獣」などと称された[10]
  • 頭の鉢が大きく、このため、時代劇出演の際の鬘も床山が苦労するほどだという[11]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

NHK[編集]

日本テレビ[編集]

TBS[編集]

フジテレビ[編集]

テレビ朝日[編集]

テレビ東京[編集]

WOWOW[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

  • 君となら〜Nobody Else But You(1997年、PARCO劇場
  • 音楽朗読劇「イキヌクキセキ〜十年目の願い〜」(2013年4月10日 - 13日、東京グローブ座
  • 恋と音楽 FINAL〜時間劇場の奇跡〜(2016年2月、パルコ劇場) - 30年後の修司 役[18]
  • ミュージカル『狸御殿』(2016年) - 餅月満太夫 役[19]
  • Song Storytelling in BAROOM『星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』(2024年3月17日、BAROOM) - 王子 役[20]

テレビアニメ[編集]

吹き替え[編集]

ナレーション[編集]

ラジオ[編集]

バラエティ[編集]

CM[編集]

人形劇[編集]

連載[編集]

  • 「おぐちゃんの野球大好き!」(読売新聞三重県版〔伊賀版除く〕に2014年4月から掲載)

CD[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 東海テレビ 新春エリアドラマのため、愛知、三重、岐阜の東海3県エリアでの放送。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、46頁。NDLJP:12276264/24 
  2. ^ a b “小倉久寛 〜タレント名鑑〜”. スポニチ Sponichi Annex 芸能 (スポーツニッポン新聞社). オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304212852/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/meikan/a/ogurahisahiro.html 
  3. ^ 草間俊介. “小倉久寛さんとポポ丸”. オピ・リーナ. 中日新聞社. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  4. ^ TVでた蔵「2015年4月24日放送 ファミリーヒストリー」”. ワイヤーアクション (2015年4月24日). 2015年4月25日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 「小倉久寛 ロングインタビュー」『ラジオパラダイス』1987年11月号、三才ブックス、75-81頁。 
  6. ^ 俳優 小倉久寛さん 女優だった妻に2年間「結婚してほしい」と言い続けました”. sukusuku.tokyo-np.co.jp. 2021年10月17日閲覧。
  7. ^ 始めて間もない時期のぎこちない演奏は『森田一義アワー 笑っていいとも!』番組内コーナーの「しゃべるサックス」として人気を博した。
  8. ^ 小倉久寛、おバカ犬“まさお君”を賞賛「犬界の寅さんです」”. オリコン (2012年2月29日). 2015年4月25日閲覧。
  9. ^ TVでた蔵「2014年12月14日放送 誰だって波瀾爆笑」”. ワイヤーアクション (2014年12月14日). 2015年4月25日閲覧。
  10. ^ 今週の「邦流」のゲストは、小倉久寛さん”. くにまるワイド ごぜんさま〜文化放送)番組公式サイト (2009年5月10日). 2015年4月25日閲覧。
  11. ^ 小倉さんの小部屋 2009年7月10日”. アメーバブログ. サイバーエージェントブログ「小倉さんの小部屋」 (2009年7月10日). 2015年4月25日閲覧。
  12. ^ 吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」新キャスト発表、イッセー尾形ら13名”. 映画ナタリー (2021年8月11日). 2021年8月11日閲覧。
  13. ^ おかえり~とこわかの町・伊勢~ 東海テレビ”. 東海テレビ放送. 2022年6月29日閲覧。
  14. ^ “落合モトキ、丸メガネでたくましい夫役 “発達障害の妻”百田夏菜子を支え「オンリーワンの夫婦」に”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年5月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2235006/full/ 2022年5月17日閲覧。 
  15. ^ 鴨志田刑事が定年へ…伊東四朗×羽田美智子「おかしな刑事」完結、三宅裕司も参加”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年12月6日). 2023年12月6日閲覧。
  16. ^ 『ウルトラマンZ』対怪獣ロボット部隊 ストレイジの創設者・クリヤマ長官を演じるのは小倉久寛さん!”. 円谷ステーション – ウルトラマン、円谷プロ公式サイト (2020年5月26日). 2020年5月26日閲覧。
  17. ^ “映画『空母いぶき』に本田翼、片桐仁、中井貴一、深川麻衣、斉藤由貴ら出演”. CINRA.NET (株式会社 CINRA). (2018年12月13日). https://www.cinra.net/news/20181213-ibuki 2018年12月16日閲覧。 
  18. ^ “「オーマイガッ!」稲垣吾郎が未来の自分に悶絶!?「恋と音楽 FINAL」”. ステージナタリー. (2016年2月18日). https://natalie.mu/stage/news/176510 2016年2月18日閲覧。 
  19. ^ “「狸御殿」20年ぶりの再演!宮本亜門「日本のエンタメ詰まった幕の内弁当」”. ステージナタリー. (2016年6月28日). https://natalie.mu/stage/news/192570 2016年6月29日閲覧。 
  20. ^ 歌と語りで紡ぐ「星の王子さま」に小島藤子・鮎川太陽、沼尾みゆき・村井國夫ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年1月22日). 2024年1月22日閲覧。
  21. ^ レレレの天才バカボン”. スタジオぴえろ 公式サイト. ぴえろ. 2023年4月16日閲覧。
  22. ^ キャスト”. 「地獄少女」アニメ版公式ページ. 2024年3月31日閲覧。
  23. ^ 『美女と野獣』「プレミアム吹替版」キャスト総勢11名発表!主役のベル&野獣役は、昆夏美さん、山崎育三郎さんに決定!”. Disney.JP (2017年1月31日). 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月1日閲覧。
  24. ^ <BSフジサンデースペシャル>『ローカル線でめぐる冬の旬旅 えちごトキめき鉄道』”. BSフジ. 2022年3月6日閲覧。

外部リンク[編集]