小交響曲 (プフィッツナー)

小交響曲ト長調作品44Kleine Sinfonie G-Dur)は、ハンス・プフィッツナー1939年に作曲した交響曲。初演は同年の11月17日、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により行われた[1]

当楽曲の世界初録音は1974年2月、日本の札幌交響楽団東芝EMIの製作により成し遂げた。このレコーディングでは、1968年9月に同楽団の指揮者に着任し1970年4月に同楽団常任指揮者に就任したペーター・シュヴァルツがタクトを執っている[2][3]

楽器編成[編集]

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、トランペットハープシンバル弦五部

演奏時間[編集]

約20分。

楽曲構成[編集]

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する(楽章毎)
第1楽章 Gemachlich(Moderato)
第2楽章 Allegro
第3楽章 Adagio
第4楽章 Heiter beweget(Allegretto)
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮バンベルク交響楽団による演奏。YouTubeアートトラック公式収集による。
第1楽章 Gemachlich(Moderato)
ト長調 2/2拍子 ソナタ形式。 第1ヴァイオリンが第1主題を提示した後、他の弦楽器が加わっていき、オーボエが新たな動機を奏する。第2主題は弦に提示される。
第2楽章 Allegro
ニ短調 6/8拍子 自由な三部形式。スケルツォ主題はトランペットと弦により演奏される。中間部は第1部の動機も用いてチェロが叙情的な主題を提示する。その後、冒頭の主題の再現である第3部が現れる。結尾はクラリネットの穏やかな旋律で締めくくられる。
第3楽章 Adagio
ト短調 4/4拍子 二部形式
第4楽章 Heiter beweget(Allegretto)
ト長調 6/8拍子ソナタ形式。フルートが第1主題を提示する。

脚注[編集]

  1. ^ 'Kleine Symphonie' G-Dur op.44” (英語). Wiener Symphoniker. 2023年5月22日閲覧。 “「Performance History」項の記載内容のみドイツ語表記”
  2. ^ ディスコグラフィー”. 札幌交響楽団60年史デジタルアーカイブ. 札幌交響楽団 (2021年). 2023年5月22日閲覧。 “「1970年代」という条件下で検索した結果一覧”
  3. ^ HISTORY~札響60年の歩み・第2章 シュヴァルツがもたらしたもの[1969 – 1975]”. 札幌交響楽団60年史デジタルアーカイブ. 札幌交響楽団 (2021年). 2023年5月22日閲覧。

参考文献[編集]