奈多

奈多
奈多海岸の崖
奈多の位置(福岡市内)
奈多
奈多
奈多の位置(福岡県内)
奈多
奈多
奈多の位置(日本内)
奈多
奈多
北緯33度41分19.4秒 東経130度24分42.5秒 / 北緯33.688722度 東経130.411806度 / 33.688722; 130.411806
日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
東区
面積
 • 合計 376.40 ha
人口
(2021年12月末現在)奈多一丁目から奈多三丁目まで、奈多団地及び大字奈多の合計
 • 合計 6,576人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
811-0204
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

奈多(なた)は、福岡県福岡市東区町名。市の北端、海の中道の付け根に位置し、北の日本海側には砂丘をもつ奈多海岸が広がり、南は博多湾に面する。奈多の地は、江戸時代には奈多落雁(なたらくがん)として博多八景の一つに数えられていた[1]

現行の行政地名は、奈多一丁目から奈多三丁目まで奈多団地住居表示実施区域)及び大字奈多(住居表示未実施区域)である。これらを合わせた面積は376.40ヘクタール[2]。2021年12月末現在の人口は6,576人[3]郵便番号は811-0204。

地理[編集]

福岡市の都心部とされる中央区天神等の北方約11キロメートル、東区の北部に位置する。北で日本海玄界灘に面し、東で三苫及び塩浜と隣接し、南で博多湾和白干潟)に面し、西で西戸崎と隣接する。
なお、雁の巣レクリエーションセンター等がある大字奈多の西側一部は、雁の巣一丁目から三丁目まで[注釈 1]を挟み、飛び地になっている。

語源[編集]

この土地の形状である崖地・砂丘から「長処」(ながた)、あるいは「灘」(なだ)れることから荒海を呼んだことに由来するとする説がある[4]

沿革[編集]

1970年代、人口の増加とともに奈多団地が建設され、それに伴い1981年昭和56年)には奈多小学校も開校し、現在のような街が形成された。詳細は次の通り。

産業[編集]

  • 17世紀初期に平戸のイギリス商館長を務めたリチャード・コックスが記した『イギリス商館長日記』1615年元和元年)6月19日付の記には、「私は今日、庭を作り琉球から来た芋を植えた。日本ではまだ植えたことのないものだ。」とあるが、ごく最近まで奈多から三苫へかけて一面にサツマイモ畑が広がっていた[4]
  • 昭和36年当初は海苔の養殖、加工が盛んで海苔小屋が複数あったが昭和50年代にはまばらとなる。

人口[編集]

奈多一丁目から奈多三丁目まで、奈多団地及び大字奈多を合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

施設[編集]

公共公益施設[編集]

学校[編集]

町内に中学校は存在しないが、校区については、次の学校の校区に属する[7]

その他[編集]

名所・旧跡[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

鉄道については、 九州旅客鉄道(JR九州)が運営する香椎線(愛称:「海の中道線」)に次の駅がある。

なお、大字奈多の西側一部である飛び地からは、同じ路線で、雁ノ巣二丁目にある次の駅が近い。

バス[編集]

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営するバスが運行しており、次の停留所がある。

  • 奈多団地入口
  • 奈多
  • 奈多松原

道路[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 九州旅客鉄道(JR九州)香椎線(愛称:「海の中道線」)の雁ノ巣駅がある。

出典[編集]

  1. ^ No.212 博多八景展 - 福岡市博物館、2016年8月19日閲覧。
  2. ^ 平成27年(2015年)国勢調査の結果
  3. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年1月26日閲覧。
  4. ^ a b 池田善朗 (2013), 筑前の古地名・小字, 石風社, pp. 28, ISBN 978-4-88344-222-5 
  5. ^ 和白郷土史研究会 編「第5章 奈多村の歴史」『ふる里のむかし』和白校区自治協議会、福岡市東区和白3丁目、2006年、198頁。 
  6. ^ 福岡市. “福岡市漁港管理条例”. 福岡市. 2012年5月25日閲覧。福岡市. “福岡市漁港管理条例施行規則”. 福岡市. 2012年5月25日閲覧。
  7. ^ 福岡市通学区域

関連項目[編集]

  • 福岡市の地名(福岡市の現行の全町名のほか、地名の変遷に詳しい。)

参考文献[編集]