大豆油

大豆油
大豆油(salad or cooking)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 3,699 kJ (884 kcal)
0 g
糖類 0 g
食物繊維 0 g
100 g
飽和脂肪酸 15.65 g
トランス脂肪酸 0.533 g
一価不飽和 22.783 g
多価不飽和 57.74 g
6.789 g
50.418 g
0 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
0 µg
(0%)
0 µg
0 µg
チアミン (B1)
(0%)
0 mg
リボフラビン (B2)
(0%)
0 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0 mg
パントテン酸 (B5)
(0%)
0 mg
ビタミンB6
(0%)
0 mg
葉酸 (B9)
(0%)
0 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
コリン
(0%)
0.2 mg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(55%)
8.18 mg
ビタミンK
(175%)
183.9 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
0 mg
カリウム
(0%)
0 mg
カルシウム
(0%)
0 mg
マグネシウム
(0%)
0 mg
リン
(0%)
0 mg
鉄分
(0%)
0.05 mg
亜鉛
(0%)
0.01 mg
マンガン
(0%)
0 mg
セレン
(0%)
0 µg
他の成分
水分 0 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
大豆油(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]
項目 分量(g)
脂肪 100
飽和脂肪酸 15.65
16:0(パルミチン酸 10.455
18:0(ステアリン酸 4.435
一価不飽和脂肪酸 22.783
18:1(オレイン酸 22.55
多価不飽和脂肪酸 57.74
18:2(リノール酸 50.952
18:3(α-リノレン酸 6.789

大豆油(だいずゆ)は、大豆種子から採取される油脂。最も代表的な植物油で、サラダ油の他マヨネーズマーガリンの原料などとして広く用いられる。2010/11年度では大豆油の生産量は世界の油脂生産量中第2位で[2](1位はパーム油)、アメリカでは植物油消費量の2/3を占めている。日本国内では、液状植物油消費量の約4割弱を占め、菜種油に次ぐ。

性質[編集]

ヨウ素価124–139の半乾性油。淡黄色で脂肪酸組成はリノール酸約50%、オレイン酸20%強、パルミチン酸約10%、リノレン酸約10%、ステアリン酸約5%[3]。CAS登録番号は [8001-22-7] で、ケン化価は189–195、比重は0.916–0.922。精製大豆油の引火点は 328℃、発火点は 363℃であるが、低純度のものはこれらの温度が低下する。

製造法[編集]

大豆の採油は、古くから玉絞めに代表される低温圧搾法が用いられてきたが採油効率が低かった。このため破砕加工した大豆に溶剤(n-ヘキサン)を加えて脱脂する溶媒抽出法が開発されている。溶媒抽出法は、溶剤を使うため消費者から不安視されることがあるが、ヘキサンの沸点は69度前後であり、加熱の過程を経れば容易に除去できるため安全性は確保されている[4]

用途[編集]

安価で色や匂いが少ないため、天ぷら油やサラダ油に適している。家庭用の調理油には安定性を高めるため菜種油やコーン油クエン酸などの酸化防止剤が添加されている。また、比較的良好なエマルションを形成するため、マヨネーズドレッシングの原料としても用いられる。水素添加により自在に硬化油が得られるため、マーガリンショートニングの原料としても重要である。

食用以外では、合成樹脂、塗料、石鹸、リノリウムなどの工業製品[3]のほか、透明性の高さを活かし、1985年頃から大豆インキとしても使用されている。精製過程で除去されたリン脂質大豆レシチンとして健康食品に加工される。

脚注[編集]

  1. ^ USDA National Nutrient Database for Standard Reference, Legacy Release”. Ag Data Commons. U.S. Department of Agriculture. 2023年5月10日閲覧。
  2. ^ 植物油の道 − 植物油の生産から消費まで”. 植物油の基礎知識. 日本植物油協会. 2012年3月12日閲覧。
  3. ^ a b 化学工業日報社『15710の化学商品』化学工業日報社、2010年1月、1379頁。ISBN 978-4-87326-562-9 
  4. ^ 横山勉 (2013年5月27日). “脱脂大豆は“ダイズカス”に非ず”. FoodWatchJapan. 香雪社. 2017年12月5日閲覧。

参考文献[編集]

  • 藤田哲『食用油脂 その利用と油脂食品』幸書房、2000年4月。ISBN 4-7821-0173-2 

関連項目[編集]