夏 (アルバム)

ヒカシュースタジオ・アルバム
リリース
ジャンル テクノポップ
レーベル イーストワールド/東芝EMI
プロデュース 近田春夫
ヒカシュー アルバム 年表
ヒカシュー
1980年

1980年
うわさの人類
1981年
『夏』収録のシングル
  1. 「パイク」
    リリース: 1980年12月1日
  2. 「ガラスのダンス」
    リリース: 1981年
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』(なつ)は、ヒカシューの2枚目のオリジナル・アルバム1980年7月イーストワールド/東芝EMIより発売。

概要[編集]

  • 1988年12月24日に1stアルバム『ヒカシュー』との2枚組仕様の『ヒカシュー+夏』で初CD化された。
  • 1990年10月10日に初めて単独でCD化された際には、「ガラスのダンス」と「18才のドンキホーテ」の2曲を追加した「夏+2」として発売された。
  • ジャケットは、コマ送りの失敗によって偶然に生まれた多重露光写真である。メンバーはスイカを抱えているが、これは当時のサブカルチャー雑誌『ウィークエンド・スーパー』の1978年8月号の特集「愛情スイカ読本」にインスパイアされたものである。

楽曲解説[編集]

特記事項なき限り、本節の出典は『夏+2』のライナー・ノーツ[1]

アルタネイティブ・サン
この曲のみ加藤和彦との共同プロデュース。間奏部分でDEVOの「モンゴロイド」のコード進行を引用している。のちに巻上のソロアルバム『民族の祭典』でセルフカバーされている。
不思議のマーチ
デビュー前からライブで演奏されていた楽曲。当時のタイトルは「スタンド・アップ」であった。
パイク
映画「チェンジリング」日本語版のイメージソング。のちにシングルカットされた。ベンチャーズによってカバーされており、『カメレオン』に収録。曲のモチーフはジェイムズ・ジョイスの代表作である『ユリシーズ』とされている。
モーニング・ウォーター
戸辺がボーカルを務める楽曲。のちにシングル「ガラスのダンス」のB面曲に採用される。
オアシスの夢
「白いハイウェイ」同様『クラリオン』のCMに使用された楽曲。CMではアルバム収録のものとは別なテイクが使用されたが、そちらの音源が発売されることはなかった。
ふやけた■■
海琳がボーカルを務める楽曲。■■ に入る言葉は差別用語に当たる可能性があるとして伏せ字にされている。
ビノ・パイク
インストゥルメンタル曲。

ヒカシュー+2の収録曲[編集]

ガラスのダンス
作詞:巻上公一 作曲:山下康
4thシングルの表題曲。『加山雄三のブラックジャック』エンディング曲。
18才のドンキホーテ
作詞:巻上公一 作曲:山下康
アルバム未収録曲。ニッポン放送ラジオドラマ『三銃士』のテーマ曲。

収録曲[編集]

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.アルタネイティブ・サン巻上公一巻上公一 
2.不思議のマーチ巻上公一巻上公一 
3.パイク巻上公一山下康 
4.イルカは笑う巻上公一海琳正道 
5.モーニング・ウォーター巻上公一戸辺哲 
6.謎の呪文巻上公一巻上公一 
7.オアシスの夢巻上公一巻上公一・海琳正道 
8.マスク巻上公一井上誠 
9.ふやけた■■巻上公一海琳正道 
10.スイカの行進巻上公一戸辺哲 
11.ビノ・パイク 井上誠 
12.瞳の歌巻上公一海琳正道 

リリース履歴[編集]

リリース日 レーベル 規格 規格品番 備考
1980年7月1日 東芝EMI/イーストワールド LP EWS-81345
1980年 CT ZR25-501
1990年10月10日 CD CT25-5572
1993年4月7日 TOCT-6980
1997年7月25日 ユニバーサルミュージック TOCT-10050
2012年4月8日 Bridge EGDS-42

参加ミュージシャン[編集]

ヒカシュー
ゲストメンバー

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 京浜兄弟社『夏+2』(CDライナーノーツ)ヒカシュー、東芝EMI、1990年。CT25-5572。