堺市駅

堺市駅
橋上駅舎全景
さかいし
Sakaishi
JR-R27 浅香 (0.9 km)
(1.4 km) 三国ケ丘 JR-R29
地図
所在地 堺市堺区東雲西町一丁1-1
北緯34度34分37.88秒 東経135度29分53.99秒 / 北緯34.5771889度 東経135.4983306度 / 34.5771889; 135.4983306座標: 北緯34度34分37.88秒 東経135度29分53.99秒 / 北緯34.5771889度 東経135.4983306度 / 34.5771889; 135.4983306
駅番号 JR-R28
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 R 阪和線
キロ程 8.8 km(天王寺起点)
電報略号 サシ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
11,101人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1932年昭和7年)2月2日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* 改称経歴
- 開業数ヵ月後 堺市停留場→阪和堺停留場
- 1940年 阪和堺停留場→堺金岡停留場
- 1944年 堺金岡停留場→金岡駅
- 1965年 金岡駅→堺市駅
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堺市駅(さかいしえき)は、大阪府堺市堺区東雲西町一丁にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線である。駅番号はJR-R28

概要[編集]

JRにおける堺市の中心駅で、特急列車を除く、すべての種別の列車が停車する。

かつては時刻表では堺市の代表駅として記載されていた。現在代表駅と記載されているのは、実質的な中心駅である南海高野線堺東駅南海本線堺駅である。 ただし、当駅に停車する関空・紀州路快速系統の列車は大阪駅(梅田地区)と直結していてそこではJR京都線・神戸線・宝塚線や北陸・山陰方面への特急列車とも接続しているため梅田地区へのアクセスや遠距離乗車は堺駅や堺東駅よりも当駅の方が便利である。

全国の「〜市駅」と呼称される駅の中で政令指定都市にある駅は堺市駅が唯一である。

歴史[編集]

当駅は、大日本帝国陸軍による第4師団 騎兵第4連隊および輜重第4大隊の南河内郡金岡村(当時)への移転計画に伴って設置された。堺駅堺東駅のように、開業当初から堺市街の西玄関・東玄関を担うような駅ではなかったが、戦後の宅地造成、とりわけ金岡団地新金岡団地の建設以降に利用者が急増し、優等列車停車駅に昇格した。

年表[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、有効長は8両編成分。そのため隣の三国ケ丘駅同様特急や快速の通過・接続待ちができない。また、橋上駅舎を有する。分岐器のない棒線駅の構造であるが、踏切長時間鳴動対策のために駅前後の信号機が絶対信号機に変更されたため、停留所ではない。改札口は1ヶ所のみ。

バリアフリーの対応としては上下ホームにエレベーターがそれぞれ1つずつ設置されている。エスカレーターはない。車椅子利用者のために上下ホームにそれぞれ1つずつスロープが設けられておりインターホンで駅員を呼び出して出入りができたが、下りホーム側のスロープは改札外のエレベータが完成後に使用不可となっている。

駅改札口階は2階にあり、改札外の東側の北区方面はエレベーターが設置されている。西側堺区方面の改札近くにはエレベーターは設置されていないが、ペデストリアンデッキによってバスターミナル向かい側のベルマージュ堺の2階フロア、および駅舎横のJR堺市駅NKビルの3階フロアと直結しており、ベルマージュ堺またはJR堺市駅NKビルの営業時間内に限りエレベーターやエスカレーターを使用できる。

駅長が配置された直営駅であり、管理駅として鶴ケ丘駅 - 三国ケ丘駅間の各駅を管轄している。ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 R 阪和線 上り 天王寺大阪方面[12]
2 下り 関西空港和歌山方面[12]

利用状況[編集]

2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は10,223人である。阪和線・関西空港線の途中駅では三国ヶ丘駅鳳駅和泉府中駅に次ぐ第4位の利用者数である。

大阪府統計年鑑[13]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1970年(昭和45年) 22,668
1975年(昭和50年) 25,704
1980年(昭和55年) 20,456
1985年(昭和60年) 18,803
1988年(昭和63年) 14,706
1989年(平成元年) 14,225
1990年(平成02年) 14,379
1991年(平成03年) 14,277
1992年(平成04年) 14,023
1993年(平成05年) 13,936
1994年(平成06年) 13,730
1995年(平成07年) 13,878
1996年(平成08年) 14,096
1997年(平成09年) 13,863
1998年(平成10年) 11,927
1999年(平成11年) 12,225
2000年(平成12年) 12,035
2001年(平成13年) 12,032
2002年(平成14年) 11,757
2003年(平成15年) 11,844
2004年(平成16年) 11,820
2005年(平成17年) 11,730
2006年(平成18年) 11,805
2007年(平成19年) 11,836
2008年(平成20年) 11,837
2009年(平成21年) 11,728
2010年(平成22年) 11,763
2011年(平成23年) 11,849
2012年(平成24年) 11,851
2013年(平成25年) 11,978
2014年(平成26年) 11,945
2015年(平成27年) 12,160
2016年(平成28年) 12,120
2017年(平成29年) 12,057
2018年(平成30年) 12,019
2019年(令和元年) 12,047
2020年(令和02年) 9,882
2021年(令和03年) 10,223
2022年(令和04年) 11,101

駅周辺[編集]

駅南側を長尾街道が東西に伸びる。

かつて当駅の南東一帯には大日本帝国陸軍衛戍地が置かれており、駅東側は当駅から陸軍施設への経路に沿って形成された古くからの商業エリアである。戦後に練兵場跡地に金岡団地、馬場跡地の金岡公園の東に新金岡団地が造成されて人口が急増したが、駅東側は現在も雑然としている。長尾街道沿いの商店街には、当駅西方に鎮座し、堺の語源を象徴する方違神社をイメージしたアーチが設けられている。

堺市街側となる駅西側には大阪刑務所があり、昭和中期以降は駅前広場までその官舎がせり出していたが、1999年に建替えによって生じた余地がベルマージュ堺として再開発された。なお、長尾街道のバイパス道路(一部重複)となる堺大和高田線は、当駅付近で南へ迂回するため駅前には乗り入れていない。

駅名が一時期「金岡駅」だったため、駅周辺(特に旧金岡村にあたる駅南東側)には「金岡温泉」「堺金岡幼稚園」「金岡ブックセンター」など「金岡」を冠した店舗や施設が現在も残っている。駅前にある銀行も池田泉州銀行は「堺市駅前支店」(旧泉州銀行店舗)だが、りそな銀行は「金岡支店」である。1960年代には金岡劇場もあった。

公共施設[編集]

商業施設[編集]

医療施設[編集]

学校[編集]

その他[編集]

バス路線[編集]

堺大和高田線を走る南海バスは東西両方向行とも一旦当駅前のロータリーに入ってから目的地に向かっている。

路線バスの停留所名は「阪和堺市駅前」である。高速バスとイオンモール堺北花田間のバスの行き先では「JR堺市駅前」となっている。

のりば 停留所名 事業者 系統・行先
1 阪和堺市駅前 南海バス 81系統84系統86系統:匠町
81L系統84L系統86L系統:海浜匠町
35系統35V系統堺駅南口
高速バス[注 2] JR堺市駅前 南海バス
越後交通
柏崎・長岡線:越後交通三条営業所
2 阪和堺市駅前 南海バス 23系統25系統河内松原駅
25C系統:蔵前西・南花田町
3 JR堺市駅前 30系統:地下鉄北花田駅前方面(循環)
阪和堺市駅前 53系統:海浜匠町(急行)
4 23系統:堺駅前
25系統25C系統32系統堺東駅

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
R 阪和線
関空快速・紀州路快速・快速・直通快速・区間快速
天王寺駅 (JR-R20) - 堺市駅 (JR-R28) - 三国ケ丘駅 (JR-R29)
普通
浅香駅 (JR-R27) - 堺市駅 (JR-R28) - 三国ケ丘駅 (JR-R29)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 運転開始日の「あすか」は、当駅で堺市長から四日市市長へのメッセージを預かり、四日市駅で四日市市側に手渡したという[8]
  2. ^ 1番のりばと2番のりばの間。

出典[編集]

  1. ^ a b 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、52頁。ISBN 978-4885400612 
  2. ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、387頁。ISBN 978-4885400612 
  3. ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、173頁。ISBN 978-4885400612 
  4. ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、102頁。ISBN 978-4885400612 
  5. ^ 竹田辰男『阪和電気鉄道史』鉄道資料保存会、1989年、200頁。ISBN 978-4885400612 
  6. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。 
  7. ^ 竹田辰男「南海鉄道山手線史の考察」『鉄道史料』第108巻、鉄道史資料保存会、2003年、28頁。 
  8. ^ 堺の鉄道110年. 郷土出版社. ISBN 4876700850 
  9. ^ “橋上駅舎と自動化踏切使用開始 阪和線堺市駅”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年3月25日) 
  10. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1 
  11. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  12. ^ a b 堺市駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月28日閲覧。
  13. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府

関連項目[編集]

外部リンク[編集]