土屋昇平

土屋 昇平
生誕 (1979-06-06) 1979年6月6日(44歳)
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ゲームミュージック
職業 作曲家編曲家サウンドディレクター
担当楽器 エレクトリックベース
活動期間 2003年 -

土屋 昇平(つちや しょうへい、1979年6月6日 - )は、ゲームミュージックを中心に活動している日本の作曲家編曲家サウンドディレクター武蔵工業大学中退、バンタン電脳情報学院出身[1]

略歴[編集]

幼稚園の頃にピアノを習い、中学・高校とブラスバンド部に所属。同時期にエレクトリックベースを購入し、そこからジャコ・パストリアスに傾倒する。一浪して大学に進学したものの、進路を見出せず中退。その後、ゲーム音楽の作曲家を志し、専門学校に入学。音楽教育を受けていないことから、1日1曲ペースで作曲を重ねる修練に励み、在学中の1年間で300から400曲を作曲した[1]

2003年、フロム・ソフトウェア入社。デビュー作は『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜[2]。以降『アーマード・コア ネクサス』や『METAL WOLF CHAOS』などに参加する。2008年8月、タイトーに中途入社[3]し、ZUNTATAに参加。タイトーでの最初の作品は、メダルゲームの『ファンタジーコロシアム』。

2009年のPSPダライアスバースト』ではメインコンポーザーを務め、翌年のアーケードゲームダライアスバースト アナザークロニクル』ではサウンドディレクションも担当する。2010年のアルバム『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』では、アルバムディレクターとして多数のゲーム音楽作曲家に自ら呼びかけ、さらにリミックスする原曲のみならずリミックス後の曲名、2枚組CDそれぞれのアルバム名、収録曲順まで自身で指定してから各人に発注する、というこだわりを見せた[4]

2014年より開催されたゲーム音楽の見本市「東京ゲーム音楽ショー」では、初回より川口博史とトークステージのホストを担当。2017年に病気療養のため欠席したのを除き、毎年登壇している。

2016年2月24日、16年ぶりの“ZUNTATA RARE SELECTION”シリーズとなるソロアルバム『“SHOHEI TSUCHIYA” WORKS』を発売。2020年2月15日、ソロアルバム第2作『SHOHEI TSUCHIYA WORKS Vol.2』を発売。

人物[編集]

幼少よりコンシューマーゲーム好きで、プレイディアPC-FXバーチャルボーイといったマイナーなハードまで所持していた[1]。一方で幼少時にアーケードゲームには触れておらず、そのためタイトーへの移籍や『ダライアスバースト』メインコンポーザーの担当においても、ZUNTATAやダライアスシリーズに対する予備知識はほとんどなかったという[2]

作曲においては偶然性を重視しており、そのあまりシンセサイザーの音色のパラメータすら保存しておらず、修正依頼には苦労するという[1]

タイトーが権利を保持する楽曲の使用許可申請制度[5]の発起人でもある[2]

パニック障害の疾患を公表しており、ブログなどに闘病の経過を綴っている。

作品[編集]

フロム・ソフトウェア作品[編集]

タイトー作品[編集]

他社作品[編集]

いずれもタイトー入社後。

その他[編集]

  • 闘神祭2019(オープニングムービー楽曲、効果音など)
  • Audiostock
    • 「Walk in slow」「Thunder and Ocean」「Standing in the lake」「Seeds」「Notice」「Muse about」「Memories」「Escape」「Encounter」「Deep sea」提供

CD・配信[編集]

前述ゲーム作品のサウンドトラックは除く。

  • CD『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』
    • アルバムディレクションを担当
    • 「残骸の中静かに眠る(原曲:Hello 31337)」、「淡々ト敵ヲ撃破(原曲:Hinder Two)」リミックス
    • 「The world of spirit Type zero (for A ZONE)」作曲
  • CD『Soil』
    • KeyRewrite』初回限定版の特典アレンジアルバム
    • 「綿帽子」アレンジ
  • CD『スーパーレアトラックス The LAND of RISING SUN』/ゲ音団
    • 「Rejected 2003」作曲
  • CD『COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜』
    • 「World collapse」作曲
  • CD『すばらしきこのせかい Crossover 〜 Tribute』
    • 「Make or Break remix for qanchis」リミックス
  • CD『GAME MUSIC PRAYER』
    • 「何もない」作曲
  • CD『GAME MUSIC PRAYER II』
    • 「Your Own Pace」作曲
  • CD『ザ・レジェンドアーチスト お宝発見!』
    • 「ムジナ」作曲
  • CD『モンスターハンター10周年 コンピレーション・アルバム【トリビュート】』
    • 「深い森の幻影/オオナズチ」アレンジ提供
  • CD『Hiro 30th Anniversary Album Thank you for listening!』
    • セガのサウンドコンポーザー、Hiroのセガ入社30周年記念アルバム
    • 「sleeper(クラッキンDJ PART2より)」アレンジ提供
  • CD・配信『ZUNTATA RARE SELECTION “SHOHEI TSUCHIYA” WORKS』
    • 自身初のソロアルバム。『ゴシップライター 〜消えたアイドルを救え!〜』『Wizrogue 〜Labyrinth of Wizardry〜』『エレベーターアクション デラックス』(CDのみ)を収録
    • 『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』より「Smash a mirror」を先行収録
    • アルバム書き下ろしオリジナル曲「Bass on Bass」収録
  • CD『ファイナルファンタジー レコードキーパー オリジナル・サウンドトラック』
    • 「クレイジーモーターサイクル FFRK Ver. arrange from FFVII」アレンジ提供
  • CD『DARIUS THE OMNIBUS II -群像-』
  • CD『GAME MUSIC PRAYER 4』
    • 「botsu2016」作曲
  • 配信『SHOHEI TSUCHIYA WORKS Vol.2』
    • ソロアルバム第2作。『ダライアス コズミックコレクション』『スペースインベーダーGIGAMAX』『クリムゾンクラン』『おまつりクエスト ヒッパレQ』を収録

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 電撃 - 【ほぼ毎日特集 ♯49】ZUNTATA・土屋昇平さんの未公開音源も公開! 「インタビュー企画“教えて!土屋昇平先生」前編(ミゲル)”. 電撃オンライン - ゲーム・アプリ・漫画・アニメ情報サイト (2013年10月1日). 2014年11月9日閲覧。
  2. ^ a b c 電撃 - 【ほぼ毎日特集 ♯50】『ダライアスバースト』で味わった“つらさ”とは? ゲーム作曲家インタビュー「教えて!土屋昇平先生」後編(ミゲル)”. 電撃オンライン - ゲーム・アプリ・漫画・アニメ情報サイト (2013年10月2日). 2014年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月9日閲覧。
  3. ^ ゲームの「音屋さん」になるための心得、タイトー「ZUNTATA」インタビュー”. GIGAZINE (2011年9月2日). 2014年11月9日閲覧。
  4. ^ ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド 発売中!”. ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field". 2014年11月9日閲覧。
  5. ^ タイトー サポートセンター”. support.taito.co.jp. 2024年2月20日閲覧。

外部リンク[編集]