国際汎ヨーロッパ連合

国際汎ヨーロッパ連合の旗。「太陽十字」(Sun cross)は先史時代から今日までヨーロッパ各地で使われてきたシンボル
近年になり、欧州旗の星が「太陽に十字」の周囲に付け加えられるようになった

国際汎ヨーロッパ連合(こくさいはんヨーロッパれんごう、:International Paneuropean Union)は、最も古い欧州統合運動といわれ、汎欧州運動と呼ばれている。この運動は、欧州統合国家の考えを明らかにしたリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの宣言書「汎ヨーロッパ(Paneuropa)」(1923年)から始まった。

運動組織の目標としたのは、キリスト教徒のヨーロッパ(「虚無主義無神論、節操のない消費活動」から解放)である[1]。全ての政党から独立するが、政治家、政党、団体を評価する原則を打ち立てている。国際汎ヨーロッパ連合は自由主義、キリスト教、社会的責任、親欧州主義の四大原則がある。

組織は1933年にナチス・ドイツから禁止されたが、第二次世界大戦後に再建された。

1926年から初代国際会長を務めたクーデンホーフ=カレルギーが1972年に他界すると、その翌年にオットー・フォン・ハプスブルクハプスブルク家の先代当主)が国際汎ヨーロッパ連合の2代目国際会長になった。2004年からの3代目連合国際会長はフランス汎ヨーロッパ連合理事のアラン・テルノワールfr:Alain Terrenoire)であり、オットー・フォン・ハプスブルクは名誉会長に就任した。1927年に初代名誉会長になったのはアリスティード・ブリアン

この連合はミュンヘンに統括事務局があるほか多くのヨーロッパ諸国に支部がある。

参考[編集]

  1. ^ アーカイブされたコピー”. 2008年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月30日閲覧。

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