団 (軍事)

(だん)とは、軍隊における編制の一つ。軍種により規模・編制等は様々である。

陸上自衛隊[編集]

団長旗、95年以降に授与[注 1]されている団長旗で、部隊長が将補の隊長旗としても授与されている。
95年頃まで使用されていた団長旗、1佐指定職たる教育団を含めた全ての団本部に対して授与されていた。

陸上自衛隊では方面隊師団旅団に次ぐ規模の編成である。英称は旅団と同じくBrigade[注 2]

通常、2個以上の連隊およびこれに準ずるから構成されている。指揮官である団長は陸将補(二)または1等陸佐(一)[注 3]が充てられる。また、団長を補佐し、団本部内の事務を整理する役職として高級幕僚がおかれ(師団、旅団司令部の幕僚長に相当)[注 4]、1等陸佐(三)又は2等陸佐が充てられる。基本的に方面総監直轄若しくは陸上総隊直轄部隊として運用されている。

例外として、1個普通科連隊又は第2師団第7師団戦車連隊が同師団等の隷下部隊(施設大隊・通信大隊等)を指揮下に加えることで「戦闘団」を編成する場合がある。(詳細は「戦闘団#陸上自衛隊のケース」を参照のこと)。

陸上総隊隷下の団
方面隊隷下の団
機関隷下の団

航空自衛隊[編集]

航空自衛隊における「団」及び同等のものは、以下のものがある。英称は航空団と同じくWing

指揮官である団(隊)司令は空将補または1等空佐が充てられる。また、団(隊)司令を補佐する役職として幕僚長がおかれる。

(大臣直轄部隊)

航空総隊

航空支援集団

航空教育集団

航空開発実験集団

「第10航空団」が存在しないのは、2桁番号は飛行教育団に割り当てられる慣習のため。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 但し95年以前では師団長旗としての扱いであった
  2. ^ システム通信団・開発実験団は「Command」
  3. ^ 但し1佐一類の者が着任する場合として原則として指定は方面混成団長、その他は陸将補の規定人員充足が足りない場合や団から隊編成への縮小予定部隊長に限定される
  4. ^ 方面混成団及び開発実験団には置かれていない
  5. ^ (二)類は原則師団隷下から混成団隷下になった部隊等
  6. ^ 通常、団には団長旗が授与され指揮官旗として授与及び取り扱いとなるが、混成団の場合は1佐が部隊長となる関係で「部隊旗」としての授与及び取り扱いとなる

出典[編集]

関連項目[編集]