四夜叉

青面金剛に従う四夜叉

四夜叉(よんやしゃ)とは青面金剛に従う四護法善神夜叉、あるいは栃木県日光市日光山輪王寺の夜叉門[1]を守る4人の夜叉神の事である。

4人の夜叉の名はそれぞれ毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、犍陀羅(けんだら)[2]、烏摩勒伽(うまろきゃ)[3]

掛軸画で四夜叉が登場する場合は通常二童子が後ろにいる。その前に四夜叉が2体ずつ左右に青面金剛を囲むように登場する。一番前に登場するのは日光東照宮でもおなじみの「三猿」である。なお、左上の白いものが、右上の赤いものが大陽でこれを「日月」と呼ぶ。

脚注[編集]

  1. ^ 夜叉門の別名は牡丹門という。牡丹の彫刻がなされているからである。
  2. ^ 犍陀羅の別名は乾闥婆である。したがって本当は夜叉ではなくガンダルヴァと呼ばれる半神半獣の神にして八部鬼衆の一尊である。しかし、四夜叉として現す場合は犍陀羅=乾闥婆とは通常はせず独立した夜叉神とみなす。
  3. ^ 烏摩勒伽像は日本で唯一夜叉門で祭られている独立像である。烏摩勒伽が手にする金の弓矢は実は破魔矢である。この破魔矢こそ烏摩勒伽仏が発祥と言われている。ただし破魔矢を参拝客に提供したのは東京都大田区新田神社が発祥であると言われている。