台湾鉄路管理局BT40型蒸気機関車

形式図

台湾鉄路管理局BT40型蒸気機関車(中国語:臺灣鐵路管理局BT40型蒸汽機車)は台湾鉄路管理局の前身である台湾総督府交通局鉄道部1908年明治41年)、1909年(明治42年)に英国ノース・ブリティッシュ・ロコモティブより輸入したテンダー式蒸気機関車である。

概要[編集]

日本の内地で「ピーテン」と呼ばれる一党で台湾にて唯一使用された形式である。日本鉄道Pbt2/4形(後の国鉄5600形)の準同型機でもある。2B(先輪2軸動輪2軸)の車軸配置を持つテンダー機関車で、動輪直径は1,372mmである。弁装置はスティーブンソン式、ベルペア火室(Belpaire firebox)の採用等、ほぼ同様の構成となっている。

運用[編集]

70形として1908年(明治41年)に2両(70, 71)、1909年(明治42年)に2両(72, 73)の計4両が輸入され、最初の2両は台北庫へ、次の2両は嘉義庫へ配置となり、台北 - 高雄直通急行列車を牽引していた。その後台北が1両、嘉義が3両となった後、打狗庫(後の高雄庫)に集中配置。更に全機が嘉義庫へ配転となった。主に潮州線で運用されていたが、1935年昭和10年)に宜蘭庫へ転じ、宜蘭線で旅客輸送にあたっていた。また、1931年(昭和6年)に全機が蒸気ブレーキの取り付けを行なっている。

全機が敗戦を迎え、中華民国接収後にBT40型(41 - 44)と改番されている。

性能諸元[編集]

  • 全長:14,891mm
  • 全高:3,810mm
  • 軌間:1,067mm
  • 軸配置:2B(4-4-0)(アメリカン
  • 動輪直径:1,372mm
  • 弁装置スチーブンソン式
  • シリンダー(直径×行程):406mm×599mm
  • ボイラー圧力:11.3kg/cm2
  • 火格子面積:1.58m2
  • 全伝熱面積:92.62m2
    • 全蒸発伝熱面積
      • 煙管蒸発伝熱面積:83.52m2
      • 火室蒸発伝熱面積:9.10m2
  • 小煙管(直径×長さ×数):45mm×3,251mm×184本
  • 機関車運転重量 36.07t
  • 動輪軸重(最大):22.57t
  • 炭水車重量(運転整備):25.94t(水タンク容量:10.46m3、燃料積載量:2.50t)

参考文献[編集]

関連項目[編集]