古山浩一

古山浩一(ふるやま こういち、1955年 - )は、日本の画家絵本作家随筆家

[1]万年筆の収集家としても知られており、それらに関する著作も発表している。東京都出身。

経歴・作風[編集]

東京生まれ、筑波大学大学院芸術専攻修了。

1980年代から万年筆を使用して描いた絵画作品を多数発表する[2][3]。その技法のユニークさもさることながら、作品のもつ幻想的な独自の世界観が高い評価を得て、数多くの賞を受ける。

鞄や万年筆の熱心な収集家で、それらをテーマにした絵画や著作も多数あり、文房具愛好家などからの人気も高い。なかでも日本各地の手作り万年筆の職人を探ねて収集した聞き書きを纏めた著作『4本のヘミングウェイ』は名著として語り継がれている。

現在、制作と並行して上野の森美術館で絵画教室を開き、後進の指導にも当たっている。

著作[編集]

一般流通書籍[編集]

絵本[編集]

括弧内は共著者

  • 『ありありまあまあ』 福音館書店 1996年
  • 『その先どうなるの?』月刊たくさんのふしぎ (仲田紀夫) 福音館書店 1997年
  • 『7つ橋のぎもん』月刊たくさんのふしぎ 福音館書店 2000年
  • 『かざみどりのフィットチーネ』月刊たくさんのふしぎ 福音館書店 2001年
  • 『クリスマスベア』 (C・W・ニコル文、堤江実訳) アートデイズ 2003年
  • 『天才ピカソのひみつ』 福音館書店 2004年 ISBN 9784834005820
  • 『雪がとけたら』月刊たくさんのふしぎ (小林輝子) 福音館書店 2005年

随筆[編集]

自費出版書籍[編集]

  • 『ものがたり絵日記』
  • 『エントツ君と星の子ウィーウィー』
  • 『4本のヘミングウェイ・実録万年筆外伝 その1』
  • 『あすかなろ物語絵日記』
  • 『紬の街の物語』
  • 『喜多方赤煉瓦物語』
  • 『まるもにて』 全2巻

受賞歴[編集]

  • 1986年 上野の森美術館大賞展-佳作[4]
  • 1991年 日仏現代美術展-大賞
  • 1994年 日仏現代美術展-エコールナショナルシュペリオール・デ・ボザール賞第一席

関連人物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ いい男のいいこだわり・古山浩一さん|アウスレーゼ AUSLESE|資生堂”. アウスレーゼ. 資生堂. 2022年8月4日閲覧。
  2. ^ 万年筆絵画の第一人者 古山浩一の美学 | 特集 | スルガ銀行 Dバンク支店”. スルガ銀行 Dバンク支店. スルガ銀行 (2013年10月29日). 2022年8月4日閲覧。
  3. ^ 万年筆画の第一人者・古山浩一さんに聞く「万年筆」で絵を描くコツ | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト”. サライ.jp. 小学館 (2016年6月6日). 2022年8月4日閲覧。
  4. ^ 上野の森美術館 - 上野の森美術館大賞展 - これまでの大賞展”. 上野の森美術館 (1986年). 2022年8月4日閲覧。

外部リンク[編集]