叔牙

叔牙(しゅくが、生年未詳 - 前662年)は、の公子、政治家。第15代君主桓公の三男。。魯の実質的実権を握った三桓氏の内の叔孫氏の祖。僖叔と呼ばれる。

生涯[編集]

魯(現:中国山東省南部)の第15代君主桓公の三男として生を受け、嫡兄で第16代君主荘公重臣となり、他の兄弟の慶父季友と共に代々三桓氏として魯の実権を握った。しかし、華やかな経歴が伝わる慶父や季友と違い、慶父と親しかったことや最期の場面を除いて、叔牙の逸話は大変乏しい。

前662年、当時危篤だった荘公の後継として、叔牙は次兄の慶父を擁立する動きを見せるが、公子斑を薦める季友に、子孫の無事と引き換えに自害を迫られる。機先を制せられたことを悟った叔牙は観念し、毒酒を飲んで自害した。

死後、「」を諡され、僖叔と呼ばれる。叔牙の子孫は季友の約束どおり咎めは受けず、三桓氏の一つである叔孫氏として隆盛を誇った。

関連項目[編集]

先代
-
の三桓・叔孫氏当主
初代
次代
公孫茲