南勢町

なんせいちょう
南勢町
五ヶ所湾
南勢町旗 南勢町章
南勢町旗 南勢町章
1957年6月1日制定
廃止日 2005年10月1日
廃止理由 新設合併
南島町南勢町南伊勢町
現在の自治体 南伊勢町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東海地方近畿地方
都道府県 三重県
度会郡
市町村コード 24464-3
面積 109.83 km2
総人口 9,743
(2004年11月1日)
隣接自治体 伊勢市志摩市度会町南島町
町の木 ウバメガシ
町の花 ササユリ
南勢町役場
所在地 516-0194
三重県度会郡南勢町五ヶ所浦3057

旧南勢町役場(南伊勢町役場南勢庁舎)
外部リンク 南勢町(Internet Archive)
座標 北緯34度21分07秒 東経136度42分13秒 / 北緯34.35206度 東経136.70364度 / 34.35206; 136.70364座標: 北緯34度21分07秒 東経136度42分13秒 / 北緯34.35206度 東経136.70364度 / 34.35206; 136.70364
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南勢町(なんせいちょう)は、かつて三重県度会郡にあった

2005年(平成17年)10月1日、隣接する南島町合併して南伊勢町が発足し、南勢町は廃止された。

地理[編集]

志摩半島の南端部、度会郡の南東部にあった[1]。南は太平洋熊野灘に面し、リアス式海岸が発達していた[1]。町域の中央部に五ヶ所湾があり、その湾口は約2キロメートル、奥行きは約7キロメートルである[1]

地形[編集]

山岳[編集]

水域[編集]

  • 伊勢路川 - 流路長6.834 km[3]
  • 五ヶ所川 - 流路長2.781 km[3]
  • 五ヶ所湾 - 別名は楓江湾(ふうこうわん)。
  • 相賀大池 - 相賀浦にある[4]海跡湖。塩水湖。
  • 釜の池 - 宿浦にある[4]海跡湖。塩水湖。カマの池、カマ池、宿浦池とも。
  • 市原池 - 神津佐にある[4]。農地灌漑用に造成された池。

島嶼[編集]

  • 葛島 - 宿田曽地区にある[5]
  • 七日島 - 神原地区にある[5]
  • 獅子島 - 五ヶ所地区にある[5]陸繋島陸繋砂州)。

隣接していた自治体[編集]

東は桜山とその山系を境にして志摩市磯部町浜島町)と、北は剣峠や切原峠や鍛冶屋峠を境にして伊勢市と、西は牛草山や鴻坂峠や三浦峠を境にして度会郡度会町南島町と接していた[1]

地区[編集]

1955年(昭和30年)の合併以前の5自治体をそれぞれ地区としていた[6]。5地区には計19区の行政区域があり、区民が選出する区長が置かれていた[6]

  • 五ヶ所地区
    • 五ヶ所浦(ごかしょうら)、切原(きりはら)、船越(ふなこし)、中津浜浦(なかつはまうら)、飯満(はんま)
  • 穂原地区
    • 内瀬(ないぜ)、伊勢路(いせじ)、斎田(さいた)、始神(はじかみ)、押淵(おしふち)
  • 南海地区
    • 相賀浦(おおかうら)、礫浦(さざらうら)、迫間浦(はさまうら)
  • 宿田曽地区
    • 宿浦(しゅくうら)、田曽浦(たそうら)
  • 神原地区
    • 泉(いずみ)、神津佐(こんさ)、下津浦(しもつうら)、木谷(きだに)

歴史[編集]

町名の由来[編集]

伊勢国及び伊勢市の南にあることから名付けられた、いわゆる方角地名である(2005年誕生の南伊勢町も同じ由来)。また、南勢は三重県伊勢志摩を指す地域名でもあるから広域地名でもある。

沿革[編集]

行政[編集]

  • 町長:太田久幸

経済[編集]

日本におけるカラマンダリン栽培の発祥の地である[7]

教育[編集]

三重県立南伊勢高等学校南勢校舎

高等学校[編集]

中学校[編集]

  • 南勢町立五ヶ所中学校[8]
  • 南勢町立宿田曽中学校[8]
  • 南勢町立南海中学校[8]

小学校[編集]

  • 南勢町立五ヶ所小学校[9]
  • 南勢町立宿田曽小学校[9]
  • 南勢町立南海小学校[9]
  • 南勢町立穂原小学校[9]

交通[編集]

三重交通五ヶ所バスセンター

道路[編集]

海路[編集]

施設[編集]

愛洲の館
医療施設
博物館・美術館
映画館

かつて南勢町には以下の映画館があった。1960年(昭和35年)の度会郡には16館の映画館があった[注 1]

  • 五ヶ所劇場(五ヶ所) - 1970年代閉館。
  • 南勢東映(五ヶ所) - 1970年代閉館。
  • 佐八屋劇場(宿浦) - 1960年代閉館。
  • 善屋座(田曽浦) - 1960年代閉館。

出身著名人[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1960年の映画館(東海地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[12]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 2
  2. ^ a b c 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 6
  3. ^ a b 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 7
  4. ^ a b c 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 8
  5. ^ a b c 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 10
  6. ^ a b 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年、p. 4
  7. ^ 森本純平. “カラマンダリン/みかんとその仲間たち”. 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会. 2016年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月15日閲覧。
  8. ^ a b c 合併後の2005年(平成17年)4月、五ヶ所中学校・宿田曽中学校・南海中学校が統合されて南伊勢町立南勢中学校が開校した。
  9. ^ a b c d 合併後の2014年(平成26年)4月、五ヶ所小学校・宿田曽小学校・南海小学校・穂原小学校が統合されて南伊勢町立南勢小学校が開校した。
  10. ^ 五ヶ所湾ふるさとの会"ふるさと会/南勢町"(2011年5月20日閲覧。)
  11. ^ 合併後の2019年(令和元年)には五ヶ所浦2969から船越2545に移転。
  12. ^ 『映画年鑑 戦後編 別冊 全国映画館録 1960』日本図書センター、1999年。

参考文献[編集]

  • 南勢町誌編さん委員会『南勢町誌』南勢町、1985年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]