出光イーハトーブトライアル

出光イーハトーブトライアル(いでみつイーハトーブトライアル)とは、1977年にスタートした日本のトライアル大会である。英文表記は『IDEMITSU IHATOVE TRIAL』。

概要[編集]

単独のトライアルイベント、ツーリングトライアルのイベントとしては歴史・参加者・大会規模において日本最大のトライアルイベントであり、開催回数は2018年時点で42回を数える。主催はテレビ岩手とイーハトーブトライアル大会運営実行団。協賛は出光興産
なお、ホンダ・TL125イーハトーブの名称は本競技会に由来する。

競技クラス[編集]

参加者の技量やスケジュールに対応した、複数のクラスが設けられている。コースの各地に設けられたセクションには審判はおらず、基本的に3~4名のグループを組んで出走し、グループ員のセクショントライ時には残りのグループ員がトライしている者の採点を行う相互採点方式を採用している。クラスの名前には、宮沢賢治の小説(楢ノ木大学士の野宿グスコーブドリの伝記)に出てくる人物名や地名が用いられている。

クラス名 対象者 日数 50cc車での参加 ヘルパー随行
クラシック 中~上級者 2日間 不可 不可
ヒームカ 初~中級者 2日間 不可 不可
ブドリ 中級者 1日間 不可 不可
ネリ 初級者 1日間

これ以外にもトライアルのいろはを教わりながらコースを回るレッスンツアーやトライアルスクールなど、トライアルは全くの初心者から上級者まで楽しめるさまざまなイベントが開催される。

以下は休止、廃止されたクラス。

クラス名 対象者 日数 50cc車での参加 ヘルパー随行
サンムトリ 中級者 1日間 不可 不可
2デイズ 上級者
(1名のみで参加)
2日間 不可 不可

開催地[編集]

岩手県北部の奥中山高原(クラシック・ヒームカクラスのスタート/ゴール地点)と安比高原(ブドリ・ネリクラスのスタート/ゴール地点)を拠点とし、北緯40度線に沿う11市町村(八幡平市二戸市岩手町一戸町盛岡市葛巻町久慈市岩泉町普代村野田村田野畑村)を経由するコースで行われる。

テレビ放送[編集]

毎年、テレビ岩手の制作による番組が放送されている。2006年は岩手県内民放地上デジタル放送開始記念特別番組として放送された。なお、2013年大会は開催中に発生した参加者の死亡事故のため、テレビ放映を中止している。

また、以下のNNS系列各局でも放送される。

参考書籍[編集]

  • イーハトーブの森を駆けて (イーハトーブトライアル実行委員会発行。20周年を記念して出版したもの。ISBNなし)

外部リンク[編集]