兼古隆雄

兼古 隆雄かねこ たかお1944年6月8日 - )は、日本のクラシックギタリスト

人物・来歴[編集]

1944年6月8日、北海道寿都町に生まれる。ギターを河面一良大塚房喜小原安正に、また和声学を菅野浩和に師事する。1973年に渡欧しパリでアルベルト・ポンセ英語版に、サンチアゴ・デ・コンポステラの講習会でホセ・トマス英語版に師事した。他にもナルシソ・イエペスレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサホセ・ルイス・ゴンザレススペイン語版といった演奏家の来日時にレッスンを受け、当時の最先端のギター奏法を学ぶ。1965年、7年間中断していたギターコンクール(日本ギター連盟主催/現東京国際ギターコンクール)が第8回目として再開され、これに一位なしの二位主席となる。翌年1966年の第9回ギターコンクールでは満票での一位となる。1967年3月25日に東京文化会館小ホールにてデビューリサイタル。以降、ルネサンス音楽から現代音楽までをレパートリーとし、数々の曲目の初演や協奏曲、室内楽など多方面で演奏活動。武蔵野音楽学院ギター科で主任講師をつとめたほか、後進の指導にも力を注ぐ。公益社団法人日本ギター連盟で理事と東京国際ギターコンクールの審査員を長年務めた。

ディスコグラフィ[編集]

  • 「庭園にて」/野田暉行 作品集II(カメラータ・トーキョウ、1994年、CD)。兼古隆雄は「アドリア狂詩曲~ギターと弦楽オーケストラのための」のギター独奏を担当。1993年11月15日の本邦初演時のライブ録音。
  • 「プラテーロと私」(カメラータ・トーキョウ、1999年、CD)。
  • 「ギター名曲ヒット20」(FOLSTER 20YS-2016、1969年、カートリッジ型音楽テープ)

脚注[編集]