側にいることは

側にいることは』(そばにいることは、: Star vicino)は、ルイージ・マンチャ(1665年頃? - 1708以降)が作曲したアリアである。オペラ『幼き王』のアリアで、愛する人のそばにいることの喜びと、恋い焦がれる人のそばにいられないことの苦しみを歌った歌。従来、サルヴァトル・ローザの作品とされてたが、近年の研究により、マンチャの作品であることが明らかになった。

歌詞[編集]

イタリア語(原詩) 日本語訳

Star vicino al bell’idol che s’ama,
è il più vago diletto d’amor!

Star lontan da colei che si brama,
è d’amor il più mesto dolor!

愛する美しい偶像の側にいること、
それは一番すばらしい愛の歓びである。

恋焦がれる女から遠く離れていること、
それは最もつらい愛の苦しみである。

参考文献[編集]

  • 原田茂生『イタリア古典声楽曲集』 1巻、若桑みどり(歌詞対訳)、教育芸術社、2001年11月。ISBN 490570054X