佐賀駅

佐賀駅
北口(2021年10月)
さが
Saga
JH07 伊賀屋 (4.8 km)
(3.0 km) 鍋島
地図
佐賀県佐賀市駅前中央一丁目11番10号
北緯33度15分51.26秒 東経130度17分49.79秒 / 北緯33.2642389度 東経130.2971639度 / 33.2642389; 130.2971639座標: 北緯33度15分51.26秒 東経130度17分49.79秒 / 北緯33.2642389度 東経130.2971639度 / 33.2642389; 130.2971639
駅番号 JH  08 
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 JH 長崎本線
唐津線直通含む)
キロ程 25.0 km(鳥栖起点)
電報略号 サカ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
10,619人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1891年明治24年)8月20日[2]
備考 直営駅
みどりの窓口
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佐賀駅
さが
Saga
(2.3 km) 東佐賀
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 佐賀線
キロ程 0.0 km(佐賀起点)
開業年月日 1935年昭和10年)5月25日[3]
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月28日[3]
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佐賀駅(さがえき)は、佐賀県佐賀市駅前中央一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)長崎本線である。駅番号JH08

概要[編集]

佐賀県の県庁所在地・佐賀市の代表駅である。特急列車を含む全列車が停車する。

当駅は路線名称上としては長崎本線の単独駅だが、長崎本線久保田駅を起点とする唐津線列車が全て当駅まで乗入れており、長崎本線と唐津線の接続駅としての機能も有している。なお長崎本線特急列車は久保田駅を通過するため、特急を介して長崎本線江北駅方面と唐津線を乗継ぐ際には一旦、当駅まで行って乗換える必要があるが、分岐駅通過特例により、当駅で途中下車をしなければ乗越区間(当駅 - 久保田駅間往復)運賃は不要である。

1987年昭和62年)までは当駅を起点とする佐賀線が乗入れていた[3]

近年では2022年令和4年)9月23日開業した西九州新幹線2024年(令和6年)の国民スポーツ大会全国障害者スポーツ大会開催が関係し、佐賀駅南口と北口で整備事業を進めて来た。

歴史[編集]

高架化工事中の佐賀駅周辺の空中写真(1975年1月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造[編集]

島式ホーム2面4線を有する(1番のりば外側に機回線がある)高架駅で高架下に駅舎・コンコースがある[1]。なお、駅を真上から俯瞰した場合、駅の高架形状が北側が直線的であるのに対し、南側が曲線的であるのは将来的には北側に沿って新幹線駅の併設と新幹線高架線を考慮した名残である。また、1番のりばの鳥栖方には切込線があるが、これは佐賀線の列車が発着していた名残で、一部であるが佐賀駅から鳥栖方面に600m程進んだところに佐賀線の高架も残っている[1]。ホームまでのエスカレーター・エレベーターは整備されたが、ホーム嵩上げは唐津線のステップ付気動車が入線するため行われなかった。これは普通電車の場合は20cm弱の段差が生じるためである。2012年にはホーム鳥栖寄り半分の嵩上げ工事が実施され、床も博多駅と似たレンガ調のものになった。一方江北寄りは従来のまま工事は実施されず、唐津線の気動車の停車位置が江北側に移動する形となっていて、駅の放送案内でも、唐津線の列車は待合室付近には停車しないという旨の放送が流れる。今までのようにホーム中央に停車しなくなったので、乗車の際は注意が必要である。

運転扱い上は、1番が機回し線、2番が1番のりば、4番が2番のりば(下り本線)、5番が3番のりば、6番が4番のりば(上り本線)となっており、3番はかつての佐賀線用切り欠きホーム(線路は撤去済)で欠番となっている。なお、旧国鉄の高架新駅誕生当初の番号が現在も使用されている。

構内にはえきマチ1丁目(旧・デイトス)などの商業施設や佐賀市観光案内所などがあるが、テナントの入替わりも激しい。えきマチ1丁目佐賀は東館と西館に分かれており、2004年(平成16年)に改装が行われた際、西館にはスーパーなどが入居したが、その後スポーツジムが一時期入っていたのを経て、現在はサガハツとしてリニューアルされた。直営駅であり、みどりの窓口自動改札機が設置されている(自動改札機はこの先、長崎駅、諫早駅、佐世保駅、唐津駅のみ設置されており、西唐津駅と長崎県内の長崎駅・諫早駅を除いたSUGOCA利用可能駅には簡易改札機が設置されている)。また、駅自動放送が導入されている。

なおSUGOCAに関しては2009年(平成21年)3月1日のサービス開始当初より導入されているが、当駅が福岡・佐賀・大分・熊本エリア(通称:北部九州エリア)西端であり、鳥栖駅方面のみ利用可能である。また当駅から唐津線列車で直通可能な唐津駅・西唐津駅にはSUGOCAが導入されているが、佐賀駅 - 唐津駅間は通過も含めてSUGOCAの利用は一切認められていない。なお2012年(平成24年)12月1日には長崎地区の一部駅でもSUGOCAが導入されたが、長崎エリアは当駅が属する北部九州エリアとは独立しており相互利用は不可である(長崎本線における長崎エリア東端駅は諫早駅)。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1・3 JH 長崎本線 下り 江北肥前浜方面
上り 新鳥栖鳥栖方面 朝夕のラッシュ時は、鳥栖以北の鹿児島本線と直通
唐津線 - 多久唐津西唐津方面
2 JH 長崎本線 下り 江北・肥前浜方面
特急「リレーかもめ
みどり」「ハウステンボス
武雄温泉長崎佐世保
ハウステンボス方面
長崎方面は武雄温泉新幹線「かもめ」に乗り換え
特急「かささぎ 肥前鹿島行き
4 JH 長崎本線 上り 新鳥栖・鳥栖方面
特急「リレーかもめ」「かささぎ
「みどり」「ハウステンボス」
博多・吉塚門司港方面 当駅始発の「かささぎ」は3番のりば

駅弁[編集]

2023年頃までは、佐賀駅構内営業有限会社(あら玉)が販売していた。主な駅弁は下記の通り[11]

  • 佐賀名産特製ちらし寿司
  • 佐賀みつせ鶏「とりトロ弁当」

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗車人員10,619人である[12]。 JR九州の駅の中では12位(21年度)で、長崎本線及び佐賀県内の駅の中では最も多い。以前はJR九州の駅別乗車人員で10位より上に入っていたが、福岡都市圏周辺の駅の利用者数の増加により、現在は12位となっている。コロナ禍以前は乗車人員は12,000人程度で、微増傾向であった。

鉄道を利用して福岡方面に行く客が多い。佐賀 - 博多間の特急列車は西日本鉄道(西鉄)が佐賀 - 福岡間で運行する高速バスわかくす号」に対して所要時間の面で優位に立っている。

全体として当駅での乗客の入替わりが大きく、特急列車の自由席に関しては当駅以西では空席が目立つことも多いが、当駅以東では立客が出ることもある。上り特急の当駅から博多駅までは、最後部車両を除いた普通車指定席の空いている席に、自由席特急券で乗車可能の特例が設けられていたが、2018年3月16日限りで終了した。なお、当駅と長崎駅までの2枚きっぷは設定されている(6,060円)が、佐世保駅・ハウステンボス駅までに関しては当駅からは2枚きっぷの設定は無い。

年度 1日平均
乗車人員[13]
2000年 10,371
2001年 10,157
2002年 10,312
2003年 10,421
2004年 10,602
2005年 10,807
2006年 11,084
2007年 11,228
2008年 11,356
2009年 11,097
2010年 11,390
2011年 11,697
2012年 11,949
2013年 12,432
2014年 12,023
2015年 12,251
2016年 12,341
2017年 12,535
2018年 12,624
2019年 12,348
2020年 8,546
2021年 9,404
2022年 10,619

駅周辺[編集]

南口の佐賀駅前交流広場
商業施設サガハツと南口の観光案内所

佐賀市の中心市街地の北寄りに位置している。佐賀県庁佐賀城佐嘉神社などは南へ2 kmに位置している。

駅北口[編集]

公営佐賀駅北第一自転車駐車場(事前契約のみ)を整備。

公営佐賀駅北第二自転車駐車場(コイン式)を整備[14]

駅南口[編集]

1980年に寄贈された佐賀県を代表する民俗芸能の「面浮立」の銅像が立つ。合戦・豊作や神事的な踊りを伝承する。

サガ・ライトファンタジー期間中、JR佐賀駅南口にグリコのネオン看板(小型の道頓堀の看板)が設置される。1952年(昭和27年)、佐賀に江崎グリコ九州工場を建設(2019年1月に解散)[15]したのと同時に(現在地より200m南にあった)国鉄佐賀駅前広場には高さ18メートルのグリコのランナーの大広告塔が建っていたが、1966年(昭和41年)に交通の障害になった等の事情もあり、屋外広告物条例との関係で撤去されている[16]

2022年11月、佐賀駅前交流広場が設置された。

JQパークス佐賀駅南口(駐車場)

駅東側[編集]

佐賀駅バスセンター西鉄高速佐賀市営祐徳昭和

えきマチ1丁目佐賀(駅構内)

佐賀市役所

公営佐賀駅東自転車駐車場(自転車・バイク)

駅西側[編集]

サガハツ(駅構内)

公営佐賀駅西自転車駐車場(自転車・バイク)

えきマチ1丁目佐賀西館駐車場

JBMパーキング佐賀駅西高架下(駐車場、カーシェア)

主な店舗・施設[編集]

バス路線[編集]

駅の東隣にある佐賀駅バスセンターから各方面への一般路線バス、高速バスが発着する。駅の北側には佐賀駅北口バス停がある。

なお、ユタカ交通が運行する夜行高速バス「ユタカライナー」は、佐賀駅バスセンターの南向かいの駐車場東側(佐賀県JA会館向かい)にある同社独自の「佐賀」停留所より発着する。

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)
JH 長崎本線
区間快速(上りのみ運転)・普通
伊賀屋駅 (JH07) - 佐賀駅 (JH08) - 鍋島駅
唐津線(当駅 - 久保田駅間長崎本線)
佐賀駅 - 鍋島駅

かつて存在した路線[編集]

日本国有鉄道
佐賀線
佐賀駅 - 東佐賀駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 27号 長崎駅・佐世保駅・大村駅ほか75駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年2月17日、20頁。 
  2. ^ a b c d e f g 停車場変遷大事典、713頁
  3. ^ a b c d e 停車場変遷大事典、718頁
  4. ^ 「佐賀駅 きょう新装開業」『交通新聞』交通協力会、1976年2月19日、2面。
  5. ^ a b “佐賀駅北口広場、5月10日から利用開始 市長が現地確認”. 佐賀新聞. (2021年5月8日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/672573 2021年5月30日閲覧。 
  6. ^ <平成 この日、>JR佐賀駅に自動改札機=平成14年10月5日(16年前)佐賀新聞 - 2018年10月5日
  7. ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日) 
  8. ^ 佐賀)佐賀駅がリニューアル、21日オープン朝日新聞 - 2016年10月22日
  9. ^ 佐賀駅前広場の整備状況について 佐賀駅南口広場整備工事のお知らせ 佐賀市
  10. ^ ロマ佐賀列車|ロマンシング佐賀 2022”. SQUARE ENIX (2022年10月8日). 2023年6月23日閲覧。
  11. ^ 『JTB時刻表 2023年3月号』JTBパブリッシング、2023年、425頁。 
  12. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2020年7月). 2020年12月26日閲覧。
  13. ^ 佐賀県統計年鑑
  14. ^ 佐賀駅北に駐輪場、9月30日から利用開始 駅南北の路上駐輪機を移設統合 佐賀新聞(2022年9月28日付)
  15. ^ 江崎グリコが創業者出身地、佐賀の工場閉鎖 1953年に操業開始、来年12月に生産終了 佐賀新聞LIVE(2017年8月24日付)
  16. ^ レファレンス事例詳細 国鉄佐賀駅前にあったグリコの広告塔が設置された日と撤去された日が知りたい。 (2023年01月16日付)

参考文献[編集]

  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 佐賀駅(駅情報) - 九州旅客鉄道