令和2年台風第9号
| 台風第9号 | |
|---|---|
| カテゴリー4の タイフーン （SSHWS） | |
 9月1日 | |
| 発生期間 | 2020年8月28日6時〜2020年9月3日6時（UTC） |
| 寿命 | 6日 |
| 最低気圧 | 935 hPa |
| 最大風速 （日気象庁解析） | 95 knots |
| プロジェクト : 気象と気候／災害 | |
令和2年台風第9号（れいわ2ねんたいふうだい9ごう、アジア名：メイサーク）は、2020年8月末に発生し、日本に接近した台風である。
経過[編集]
8月28日15時、フィリピンの東の海上で台風9号が発生し[1]、アジア名「メイサーク（Maysak）」と命名された。命名国はカンボジアで、樹木の名前に由来する。台風は海水温31度という非常に高い海上を通過し、発生から18時間後の29日9時には暴風域も発生した。その後も発達を続け、31日21時に非常に強い勢力へ発達し、9月1日にかけて沖縄へ再接近した。1日9時には8号を上回る最大風速50m/sまで発達した。その後はゆっくりと勢力を弱め、3日9時には955hpaと低い気圧で朝鮮半島へ上陸した。そこから速度を上げ、3日15時に北緯42度、東経129度で温帯低気圧に変わった。
影響・被害[編集]
- この台風により沖縄県那覇市では最大瞬間風速43.1m/sを記録した。さらに長崎県の五島空港では44.8m/sを記録した。沖縄では、暴風が32時間も続いたという[2]。
- 9月3日、フェーン現象により新潟県の三条市と胎内市で9月としては観測史上初となる40℃台を記録した[3]。
- 奄美大島西方では、パナマ船籍の家畜運搬船「ガルフ・ライブストック1」が沈没した。
- 日本での台風による被害は、重傷者2人・軽傷者32人・全壊5棟・半壊6棟・一部破損43棟・床下浸水37棟などとなっている[4]。
- 韓国の釜山で、 割れた窓ガラスの破片により1人が死亡した[5]。韓国国内ではおよそ12万世帯が停電したという[6]。韓国ではこの年、長引く梅雨に加え、複数の台風が上陸して被害をもたらしたため、大きな打撃を被った[7]。
- 北朝鮮でも、国内では異例の災害特番が組まれたことから、農業などにかなり影響が出たり、 数十人の犠牲者が出るなどしたとされるが[8]、被害状況の詳細は不明である。
脚注[編集]
- ^ NHK (2020年8月28日). “台風9号発生 今後 発達しながら北上”
- ^ “台風9号、沖縄で暴風が32時間続いた理由 | 沖縄タイムス＋プラス ニュース”. 沖縄タイムス＋プラス. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “【悲報】台風9号「メイサーク」、うっかり本気を出して新潟を40℃にする / 9月で40℃台は観測史上初”. ロケットニュース. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “デジタル台風：台風202009号 (MAYSAK) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2021年3月13日閲覧。
- ^ “台風9号、韓国・釜山を直撃 死者1人 北朝鮮にも豪雨”. www.afpbb.com. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “台風9号直撃の韓国、被害相次ぐ”. 西日本新聞ニュース. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “動画：台風9号、韓国・釜山を直撃 死者1人 北朝鮮にも豪雨”. www.afpbb.com. 2021年4月7日閲覧。
- ^ “北朝鮮、台風9号被害で地方当局幹部に厳罰 機関紙報道”. www.afpbb.com. 2021年4月7日閲覧。
外部リンク[編集]
- 韓国のテレビニュース
- KBSニュース9（韓国語）（2020年9月3日）
- MBCニュースデスク（韓国語）（2020年9月3日）
- SBS8ニュース（韓国語）（2020年9月3日）