京阪バス男山営業所

京阪バス男山営業所(けいはんバスおとこやまえいぎょうしょ)は、京都府八幡市男山雄徳にある京阪バスの営業所である。社用車に記してある略称は「男」である。

本項では旧・京阪宇治交通の男山営業所時代に付いても記述する。

概要[編集]

1989年開設の京田辺営業所、1978年開設の交野営業所に次いで3番目に新しい営業所である。2007年に事務所等の建物を一旦取り壊して新築した。

最寄りの停留所は「男山車庫」・および京都京阪バスの「男山雄徳」。

管轄エリアは主に、樟葉駅周辺・八幡市・京田辺市北西部周辺であるが、2007年11月10日改正より初めて旧・京阪宇治交通エリア外の西戸津・戸津と藤阪ハイツまでの路線を開設した。前者は男山営業所から近い路線であり且つ全域八幡市内の路線であるため、後者は旧・京阪宇治交通路線との調整を目的としたものである。これにより枚方市東部にも、当営業所の車両が乗り入れるようになった。また同日より淀競馬場線の運行も担当することになった。なお、入れ違いに枚方営業所の管轄路線は八幡地区から撤退している。

2009年12月からは山科営業所に代わって京都競馬場駐車場内シャトルバスも管轄している(2010年春より同営業所と共管となる)。

2019年4月1日改定より京都南部線の一部経路が20年振り、京阪シティバス時代を含めると5年振りに洛南営業所管轄に復帰、2021年12月25日改定より淀長岡京線および京都南部線の山崎系統を京都京阪バスに移管したため、当営業所は京都市内の路線から撤退した。

2008年10月より管内でPiTaPaの利用が可能となった。

沿革[編集]

当営業所の設置計画は1960年代後半に、京阪宇治交通の大阪府進出が決定した当初より存在していた。これはくずは・男山地区に路線を開設するに当たり、その拠点となる営業所が必要となるためである。しかし当時の男山地区は開発が開始された直後であったため、森林が多くまた、車庫用地が日本住宅公団(当時)の男山団地E棟の予定用地となっていた。このため、車庫用地の買収、譲渡提案を交渉する等に時間が掛かり、1969年6月20日の京阪宇治交通の大阪府進出には間に合わず、1971年6月19日までの2年間、第1次暫定措置として宇治営業所[注 1] 担当で路線を開設した。

その後も、男山営業所開設の為の用地買収交渉を日本住宅公団に対して行ったが、開設までの諸手続きにまだ2年から3年掛かることと、宇治営業所からの回送では回送距離の関係から効率が悪く、これによる経費も掛かるため、第2次暫定措置としてくずは営業所[注 2] が1971年に開設された。その後数々の手続きを経て1974年にようやく男山営業所が開設された。なお、暫定開設されたくずは営業所は、男山営業所開設後の同年5月27日に廃止された。

  • 1974年5月20日: 開設。
  • 2002年2月: ノンステップバス導入により、支障となる出入口の勾配の緩和・屋外ピットを廃止。
  • 2006年4月1日: 会社合併により京阪宇治交通より京阪バスに移管される。
  • 2007年: 事務棟の建て替えを実施。

定期一般路線[編集]

運賃は山手線・八幡田辺線を除き「1区」大人230円・小児120円の均一運賃[1]

当営業所の路線の大半が乗り入れる樟葉駅では全のりばがA・Bに分割されている。

北山線[編集]

宇治交通時代からの路線の1つ。

枚方市北西部のターミナルである樟葉駅から南東方向へ向かい、中東部の枚方家具団地あるいは大阪工業大学を経由してポエムノール北山を結ぶ。運行本数が多い主要路線の1つ。

ポエムノールひらかた北山は1994年春より一部入居開始のニュータウンで、当路線は同年4月1日よりそれまで家具団地発着となっていた路線を延長する形で運行を開始している。

系統数自体はそれほど多くないものの、家具団地経由・大阪工大経由、その中で枚方ハイツを経由するもの・しないものなどと複雑な運行形態になっている。

「2」の経路番号を持つ系統が4種類存在し、枚方ハイツを経由しないものは番号の末部に「A」が、大阪工大を経由するものは番号の上部に「大」がそれぞれ付されている。日中は2・2A・大2A号経路が1時間に合計5本運行され、これに樟葉長尾線90号経路が加わることで樟葉駅 - 家具町一丁目間が1時間に6本の高頻度体制となっている。

終着のポエムノール北山はロータリー形態ではないが停留所南側に回転場が設置されており、これを利用して折り返す。

2007年まで、中の池公園停留所は「企業団地」と称していた。

樟葉駅では全て4Bのりばからの発車。

家具団地経由[編集]

家具団地を経由する。

いずれも1971年12月28日の改正で3系統を峠まで延長・一部経路変更の形で運行開始。1974年4月1日より家具団地まで延伸。

大阪工大は経由しないものの北山中央停留所も大学の最寄り停留所の1つとなっており、通学にはこの系統も利用可能である。

日中は1時間あたり2号経路が1本・2A号経路が2本運行され、合わせると概ね20分間隔となる。

  • 1号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 企業団地中央 - 田近二丁目 - 田近三丁目 - 高野道 - 家具町一丁目 - 峠 - 家具団地 - 北山中央 - ポエムノール北山
    • 朝に樟葉駅発が、夕方以降に樟葉駅行きが運行される。平日朝の駅発は全てこの系統となる。
    • 中の池公園 - 田近三丁目間で工場等が密集する枚方企業団地の中心部付近を経由する系統で、経路番号に「A」は付されていないものの枚方ハイツは経由しない。
    • 学休期の平日は樟葉駅発が朝に1本増発。開校期間は同時刻発の北山中央行きNS経路となる。
    • 2007年11月改正までは大阪工大経由の大1号経路も運行されていた。
  • 2号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 枚方ハイツ - 家具町一丁目 - 峠 - 家具団地 - 北山中央 - ポエムノール北山
    • 平日朝・土休日早朝を除きほぼ終日設定されており、日中は60分間隔。平日の樟葉駅行きを除き朝夕は本数が大幅に増える。
    • 平日の最終2本は深夜バス。
  • 2A号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 家具町一丁目 - 峠 - 家具団地 - 北山中央 - ポエムノール北山
    • 平日の樟葉駅行きのみ夕ラッシュ時以外ほぼ終日設定がある。他はほぼ日中のみの運行。

大阪工大経由[編集]

1996年4月17日より運行開始の、大阪工大を経由し家具町一丁目 - 北山中央間を短絡するルート。

京阪バスの一般路線では珍しく経路番号に漢字が付されている。

  • 大2号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 枚方ハイツ - 家具町一丁目 - 大阪工大 - 北山中央 - ポエムノール北山
    • 樟葉駅発は平日夕方の5本、樟葉駅行きは朝に平日2本・土休日1本のみの運行。
  • 大2A号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 家具町一丁目 - 大阪工大 - 北山中央 - ポエムノール北山
    • 早朝・夜間を除き設定がある。日中は1時間に2本運行され、20分間隔と40分間隔を交互に繰り返す。
    • 1号経路同様、学休期の平日は北山中央行きNS経路の代わりに同時刻の樟葉駅発が朝に1本増発される。
  • NS経路:樟葉駅 → 大阪工大 → 北山中央
    • 途中、大阪工大にのみ停車。学休期を除く平日2本のみの運行。学休期はこの経路の樟葉駅発車時刻と同時刻の1号経路・大2A号経路が1本ずつ設定されている。

枚方ハイツ発着[編集]

1970年に設定された、当路線の始祖となる系統。当初は「企業団地線」という路線名で宇治営業所が管轄していた。

枚方ハイツは摂南大学枚方キャンパスの西側に近接する集合住宅地。

家具団地にも大阪工大にも乗り入れない区間便であり、時刻表でも運行本数が少ないながらこの系統のみ独立して表示されているため本項でも分割して記載する。

過去には田近二丁目を経由するものも存在し、「3A」の経路番号が付されていた(2007年廃止)。

  • 3号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 枚方ハイツ
    • 朝のみの運行で、平日の樟葉駅行き以外は僅少。土休日の樟葉駅発は設定されていない。

くずは線[編集]

八幡市西側に広がる大型公団住宅、男山団地から樟葉駅へのアクセスを担う、男山営業所の代表的な路線。循環系統が多い。

樟葉駅では1のりばと2のりばに分かれて発車する。右回り・左回りの両方が設定されている循環系統については右回りがA、左回りがBの列を利用する。

男山南循環[編集]

団地南側や企業団地付近を経由する循環系統。団地の広範囲をカバーする東循環が運行されない朝夕に設定され、北循環や中ノ山循環との役割分担がなされている他、船橋・中の池公園方面の輸送力増強も担う。1972年3月10日より運行開始。

6号経路が右回り・7号経路が左回り。7号経路は朝、6号経路は夕方以降の本数が多い(午後の7号経路は僅少)。

樟葉駅では原則2のりばからの発車だが、駅7〜8時台前半発の6号経路3本・7号経路5本は3のりば発。

  • 6号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → くすのき小学校 → 長谷 → 中の池公園 → 東山 → 船橋 → 樟葉駅
  • 7号経路:樟葉駅 → 船橋 → 東山 → 中の池公園 → 長谷 → くすのき小学校 → 公園前 → みさき → 樟葉駅

中ノ山循環[編集]

朝夕のみの運行。

循環経路としては右回りになるが、樟葉駅では2Bのりばからの発車。ただしこの系統も駅7〜8時台前半発の3本が3のりば発。

  • 8号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 中央センター前 → 弓岡 → くすのき小学校 → 公園前 → みさき → 樟葉駅

男山北循環[編集]

9号経路が右回りで、10号経路が左回り。この他に11B号経路が中央センターまで9号経路と同一で中央センター前→くずはモール間で泉を経由する「泉回り」として設定されている。

日中は9号経路と10号経路が1時間に1本ずつ運行。

出入庫系統にあたる12・14号経路も循環系統と完全に重複する為こちらに含める。

樟葉駅では基本的に1のりばからの発車だが、平日7時台の9・10号経路の3本ずつが3のりばからの発車。

  • 9号経路:樟葉駅 → 北くずは → ひかり → 男山車庫 → 北センター → 中央センター前 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
  • 10号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 中央センター前 → 北センター → 男山車庫 → ひかり → 北くずは → 樟葉駅
  • 11B号経路:樟葉駅 → 北くずは → ひかり → 男山車庫 → 北センター → 中央センター前 → 泉 → ひかり → 北くずは → 樟葉駅
    • 全区間が他のいずれかの系統でカバーされているため本数は少なく、夜間数本のみの運行。樟葉駅での乗車列はA。
  • 12号経路:男山車庫 → ひかり → 北くずは → 樟葉駅
    • 早朝の数本のみ運行の出庫系統。
    • 1977年2月26日より運行開始。2007年11月9日までは樟葉駅発もあった。
  • 14号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 中央センター前 - 北センター - 男山車庫
    • 男山車庫行きは土休日の1本のみ。樟葉駅での乗車列はB。

男山東循環[編集]

団地の広範囲をカバーする、日中の主力系統。2003年9月6日より設定(この他、後述する15号経路や40号経路も同日の新設)。

男山北循環とは中央センター前経由か弓岡・くすのき小学校経由かの違いのみであり、この2系統を合わせると10分間隔での設定となる。なお日中の中央センター前から樟葉駅方面は北循環の他に山手線や樟葉八幡線がカバーする。

20号経路が右回りで、21号経路が左回り。日中1時間に2本ずつ運行。

樟葉駅では1のりばの発車。

  • 20号経路:樟葉駅 → 北くずは → ひかり → 男山車庫 → 北センター → 弓岡 → くすのき小学校 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
    • 日中のみの運行で、朝夕は設定されない。
  • 21号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → くすのき小学校 → 弓岡 → 北センター → 男山車庫 → ひかり → 北くずは → 樟葉駅
    • 日中の運行に加え、平日に男山車庫止まりの深夜バスが2本設定あり。

くずは男山循環[編集]

コミュニティバス。詳細は「くずは・男山循環コミュニティバス」を参照。

  • 5号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 金振東 → 106棟前 → 樟葉南小学校 → 朝日一丁目 → 樟葉駅
    • 金振東→106棟前の区間は京阪バス唯一のフリー乗降区間であったが、2024年4月1日改正でこの扱いは廃止された。
    • 日中1時間に1本のみの運行。樟葉駅では2Bのりばからの発車。かつて1のりばから発車していた系統の中で唯一、2023年4月1日の改定でのりばが変更された。

公園前・泉経由[編集]

公園前から北上し、泉・ひかり方面へ向かう系統。

  • 13号経路:男山車庫 → ひかり → 泉 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
    • 早朝に平日2本、土休日1本のみ設定されている出庫系統。
  • 13B号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 泉 - ひかり - 明野 - 京阪橋本
    • 樟葉駅では1Bのりば発。
    • 平日7時台の3本が樟葉駅3のりばからの発車となっている。
    • ほぼ終日30分間隔での運行。

枚方ハイツ方面[編集]

日中のみ30分間隔での運行で、樟葉駅 - 枚方ハイツ間は不均一間隔にはなるものの北山線2号経路と合わせて1時間に3本利用可能。ただしこちらのほうが所要時間はやや長い。

樟葉駅では2Aのりばから発車。

  • 15号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - くすのき小学校 - 長谷 - 田近三丁目 - 高野道 - 枚方ハイツ

中の池公園経由の出入庫便[編集]

2024年までは男山車庫から石清水八幡宮駅まで運行の41号経路も運行されていた。

樟葉駅では2Bのりばから発車。

  • 40号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 弓岡 - 北センター - 男山車庫

山手線[編集]

樟葉駅と松井山手駅近鉄新田辺JR京田辺をはじめとした京田辺市内を、途中八幡市内を通過しつつ結ぶ、総延長13km前後にわたるロングラン路線。朝夕には京田辺市内完結の系統もある。

現行の経路で最古参のものは1972年11月20日改正で新設された16・67経路。当初は松井山手駅が未開業のため、現在松井山手駅を発着している系統は松井ヶ丘という停留所を発着地としていた。

かつては大住ヶ丘を発着地とする系統も多く設定されていた。この他、ポエムノール北山に乗り入れる系統[注 3]もあった。

京田辺営業所と共管の経路が多いため、男山単独運行の系統のみ特記する。運行本数・間隔等に関する記述も全て京田辺との合算である。

2011年に山手幹線沿いにコストコ八幡店(最寄り停留所は美濃山小学校)が開業して以降、周辺道路が土休日を中心に慢性的に渋滞しており、元々の運行距離・時間が長い当路線においては最大で5時間半の遅延が発生したことがある[2]。このため、土休日の日中ダイヤが平日と異なるものになっている。

樟葉駅では5のりば(水珀方面はA、摂南大学北口方面はB)から、近鉄新田辺では3のりばから、松井山手駅では近鉄新田辺行きと樟葉駅行きのうち16・16C号経路は1のりばから、その他の樟葉駅方面行きは3のりばからの発車。

運賃は樟葉駅 - みさき間各停留所から茶屋前 - 近鉄新田辺間各停留所利用で「3区」大人290円・小児150円となる。2区運賃についてはそれぞれの系統の節を参照。

水珀方面[編集]

樟葉駅 - 松井山手駅間で大芝・松花堂前や水珀を経由する。

土休日の近鉄新田辺行きを除きほぼ終日運行される67D号経路以外はいずれも朝夕に1〜数本のみの運行。

2区運賃となるのは16号経路ほかで樟葉駅 - みさき間から京都八幡高校南学舎 - 美濃山小学校間、67D号経路で樟葉駅 - みさき間から美濃山小学校 - 健康村間、美濃山小学校 - 山手中央間から茶屋前 - 近鉄新田辺間利用時(京田辺管轄の67B号経路も同様)。

なお、水珀停留所は往路と復路の停車位置が大きく離れており、松井山手駅方面へ向かうのりばの対面にあるのは樟葉駅行きのみ設置されている水珀南山停留所である[注 4]

  • 16号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 中央センター前 - 大芝・松花堂前 - 吉井 - 水珀 - 美濃山口 - 松井 - 大住ヶ丘 - 松井山手駅
  • 16A号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 中央センター前 - 大芝・松花堂前 - 吉井 - 水珀 - 本郷 - 美濃山小学校 - 松井山手駅
  • 16B号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 中央センター前 → 大芝・松花堂前 → 吉井 → 水珀 → 松井 → 大住 → 松井山手駅 → 美濃山小学校 → 本郷 → 水珀 → 吉井 → 大芝・松花堂前 → 中央センター前 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
    • 1992年より16C号経路とともに運行開始。16・16A両経路を統合した「山手循環」の右回り。
    • かつては大住ヶ丘発樟葉駅行きの区間便も運行されていた。
    • 平日2本のみ。
  • 16C号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 中央センター前 → 大芝・松花堂前 → 吉井 → 水珀 → 本郷 → 美濃山小学校 → 松井山手駅 → 大住 → 松井 → 水珀 → 吉井 → 大芝・松花堂前 → 中央センター前 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
    • 山手循環左回り。平日1本のみ。
    • かつては16・16A・16B号経路同様京田辺と共管だった。
  • 19号経路:樟葉駅 → みさき → 公園前 → 中央センター前 → 大芝・松花堂前 → 久保田 → 水珀 → 吉井 → 大芝・松花堂前 → 中央センター前 → 公園前 → みさき → 樟葉駅
    • 水珀始発便が朝に運行されている(平日7本、土休日2本)。
    • 「水珀循環」と呼ばれる樟葉駅始発の通し運行は深夜1本のみ(深夜バスではない)。
    • 男山単独運行。
  • 67D号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 中央センター前 - 大芝・松花堂前 - 吉井 - 水珀 - 本郷 - 美濃山小学校 - 松井山手駅 - 大住ヶ丘 - JR大住駅 - 稲葉 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 日中の運行間隔は30分。上述の渋滞対策で、土休日昼間の新田辺行きのみ代わりに京田辺単独運行の67B号経路(美濃山小学校を経由しない)が同等の間隔で運行される。
    • 10時〜16時頃まで、JR京田辺では近鉄新田辺行き・樟葉駅行きともに駅前ロータリーに乗り入れる。土休日の近鉄新田辺行き67B号経路は乗り入れない。

摂南大学北口方面[編集]

樟葉駅や松井山手駅から摂南大学枚方キャンパスへのアクセスも担う。停留所は八幡市内にあるが大学へは下車すぐ[注 5]

  • 30号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - くすのき小学校 - 摂南大学北口 - 本郷 - 美濃山小学校 - 松井山手駅
    • 平日はほぼ終日運行(日中は30分間隔)。土休日は朝夕のみ。
  • 30A号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - くすのき小学校 - 摂南大学北口
    • 2021年3月13日より土休日の日中のみ30号経路を分割する形で30B号経路とともに新設[注 6]
    • 土休日日中のみ30分間隔で、合計15往復運行。平日の運行はなし。
    • 2023年現在は男山単独。
  • 31号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - くすのき小学校 - 摂南大学北口 - 本郷 - 美濃山小学校 - 松井山手駅 - 畠 - 稲葉 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 朝夕のみの運行。1日1本、近鉄新田辺からのくすのき小学校止まりがある。
    • 上記の区間に加えて、公園前 - 本郷間から茶屋前 - 近鉄新田辺間の区間利用で2区運賃となる。
  • NS経路:樟葉駅 - 摂南大学北口
    • 学休期を除く平日のみ運行。朝の摂南大学北口行きの本数は極めて多く、樟葉駅8時台発の便は16本ある。この他9〜12時台に合計8本、樟葉駅行きが12〜18時台に合計8本設定。
    • 男山の単独運行である。
  • NS経路:松井山手駅 - 摂南大学北口 ← 摂南大学薬用植物園
    • 2023年4月1日の改定で松井山手駅行きのみ摂南大学薬用植物園始発となった(途中、摂南大学北口のみに停車)。
    • 学休期を除く平日2往復の運行。男山の単独運行である。
    • 摂南大学薬用植物園停留所はこの系統と直Q京都号のみの停車。

京田辺市内の区間便[編集]

運行本数はいずれも僅少。

  • 67号経路:松井山手駅 - 大住ヶ丘 - JR大住駅 - 稲葉 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 朝夕のみの運行(平日の近鉄新田辺行きは朝のみ)。
  • 68号経路:松井山手駅 - 大住ヶ丘 - 畠 - 稲葉 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 31号経路の京田辺側の区間便。朝のみ。

樟葉八幡線[編集]

1972年3月10日運行開始。樟葉駅と石清水八幡宮駅を結ぶ。

  • 32号経路:樟葉駅 - みさき - 公園前 - 中央センター前 - 大芝・松花堂前 - 久保田 - 八幡市役所前 - 石清水八幡宮駅
    • ほぼ終日30分間隔で、ラッシュ時等にも本数はほぼ変わらない。
    • 2007年11月10日より全便男山管轄。樟葉駅では5Aのりばから、石清水八幡宮駅では1のりばからの発車。

八幡志水線[編集]

八幡市に乗り入れる路線は多くが枚方市の樟葉駅に乗り入れるが、この路線は八幡市内完結となっており、市の西部を南北に走る。平日のみの運行。

  • 33号経路:石清水八幡宮駅 - 八幡市役所前 - 志水 - 西戸津 ← 戸津
    • 戸津発便は男山車庫から回送出庫。
    • 石清水八幡宮駅では1のりば発。

八幡田辺線[編集]

77号経路が京阪橋本へ乗り入れる以外は石清水八幡宮駅を起点としており、名前の通り八幡市と京田辺市を結ぶ路線だが、八幡市内のみ運行の区間系統も多い。

京田辺との共管は73C・74・75C・76・76B号経路[注 7]。これらの運行本数・間隔等に関する記述は全て京田辺との合算とする。

2区運賃となるのは石清水八幡宮駅 - 小宮間から松井 - 健康村間あるいは岩田 - 健康村間、下奈良 - 西岩田間あるいは下奈良 - 美濃山口間から茶屋前以遠の各区間。石清水八幡宮駅 - 小宮間から茶屋前以遠では3区運賃となる。

石清水八幡宮駅では77・78号経路のみ1・その他は2のりばから、近鉄新田辺では京田辺市役所行きが1・石清水八幡宮駅行きが3のりばからの発車。

  • 73A号経路:石清水八幡宮駅 → 小西 → 上奈良 → 浜上津屋 → 西岩田 → 内里南
    • 平日夜間の片道1本。
  • 73C号経路:石清水八幡宮駅 → 小西 → 上奈良 → 蜻蛉尻 → 内里 → 内里南 → 西岩田 → 浜上津屋 → 上奈良 → 小西 → 石清水八幡宮駅
    • 平日夕方以降4本・土休日夜間1本。
  • 74号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 内里 - 松井 - 三野 - 一休寺道 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 朝夕に運行。
  • 74A号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 内里 - 松井 - 宝生苑 - 三野 - 一休寺道 - JR京田辺 - 近鉄新田辺 - 草内口 - 京田辺市役所
    • 平日と土曜の昼間に、1時間に0〜1本運行。
  • 74B号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 内里 - 松井 - 三野 - 一休寺道 - JR京田辺 - 近鉄新田辺 - 草内口 - 京田辺市役所
    • こちらは休日のみの運行。宝生苑を経由しない。
    • 両駅前の発車時刻は74A号経路と同一となっている。
  • 75C号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 八幡市民体育館 - 岩田南 - 池嶋 - 中島橋 - 一休寺道 - JR京田辺 - 近鉄新田辺
    • 朝夕に平日5往復・土休日4往復。
  • 76号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 八幡市民体育館 - 岩田南
    • 日中1時間間隔で運行。朝夕にも数本設定あり。
  • 76B号経路:石清水八幡宮駅 - 小西 - 上奈良 - 八幡市民体育館 - 岩田南 - 池嶋
    • 平日の朝夕に1往復ずつの運行。
  • 77号経路:石清水八幡宮駅 → 八幡市役所前 → 久保田 → 大芝・松花堂前 → 男山車庫
    • 平日19時台・22時台に1本ずつ。
  • 78A号経路:男山車庫 - ひかり - 明野 - 京阪橋本
    • 早朝に出庫便が、夜間に入庫便が1本ずつ。
  • 78B号経路:石清水八幡宮駅 - 八幡市役所前 - 走上り - 男山車庫
    • 平日は朝夕に駅行きが3本、土休日は昼間に数本のみの運行。

招提線[編集]

2017年3月18日の改正で枚方営業所から移管[注 8]した、樟葉駅近辺の船橋地区への路線。

路線単位では枚方営業所と共管だが担当経路は全て異なり、また84号経路が京阪牧野駅前から撤退した2022年12月17日以降は枚方管轄の系統と当営業所管轄の系統の重複区間・停留所が全く存在しない。

いずれも小型車を使用。

樟葉駅では3Aのりばから発車する。

  • 84号経路:樟葉駅 → 船橋住宅 → 北片鉾 → 船橋住宅 → 樟葉駅
    • 昼間1時間間隔でのみの運行。
  • 87号経路:樟葉駅 - 樋ノ上 - 西船橋 - 樟葉駅
    • 循環系統で、右回りと左回りがあるが、経路番号に変化はない。
    • 日中は1時間間隔。12時台までは樋ノ上先行の左回り、13時台以降は西船橋先行の右回りが運行される。
    • 樟葉駅付近を走行する路線で唯一、京阪線より西側の淀川沿いを走行する区間がある。

樟葉長尾線[編集]

2007年11月10日運行開始。樟葉駅と長尾駅・藤阪ハイツを高野道経由で結ぶ。

藤阪ハイツ乗り入れ系統は基本的に枚方市駅発着路線は枚方営業所、樟葉駅発着路線は京田辺営業所管轄の路線であるが、運行経路の区域(北山線とほぼ全線にわたり重複)の関連と歴史的経緯によりこの90号経路に限り男山が管轄している。

日中1時間おきに運行されるのみとなっている。

樟葉駅では4Bのりば、長尾駅では樟葉駅行きが1のりば、藤阪ハイツ行きが2のりば発。

  • 90号経路:樟葉駅 - 船橋 - 東山 - 中の池公園 - 田近三丁目 - 高野道 - 家具町一丁目 - 峠 - 家具町二丁目南 - 長尾駅 - 長尾口 - 既製服団地 - 長尾谷町 - 藤阪ハイツ

その他の路線[編集]

臨時路線[編集]

円福寺線[編集]

毎年4月20日と10月20日のみ運行される。

  • NS経路:樟葉駅 - 円福寺

京都競馬場線[編集]

詳細はこちら。2007年11月10日より担当、2009年12月より駐車場とゲート間を運行する無料シャトルバスも管轄。駐車場内シャトルバスは移管当時は単独運行であったが、2010年春より山科との共管となった。

特定輸送[編集]

  • 大日本印刷の従業員特定輸送(京田辺と共管)
  • 枚方市の福祉輸送「やすらぎ号」

移管・廃止路線[編集]

現・京都京阪バスの路線については淀長岡京線淀山崎線淀京都線淀竹田線をそれぞれ参照[注 9]

特定バス[編集]

  • 松下日東電器(現・パナソニック エレクトロニックデバイス日東)の従業員輸送。
  • 八寿園福祉バス(京都京阪バスへ移管も、2016年度末で廃止)

臨時路線[編集]

八幡山崎線[編集]

毎年1月1日 - 1月3日のみ運行していた。2023年に枚方から移管。翌年の2024年1月1日に廃止[3]されたため、当営業所の運行はわずか3日間であった。

コミュニティバス[編集]

車両[編集]

  • 三菱ふそう:旧・宇治交通時代から新製導入が行われており、現在においても配置車両数は最も多い。これは、旧・京阪宇治交通では1980年代以降、原則的に男山に三菱ふそうを、宇治に日産ディーゼルを投入していたためである。京阪宇治交通時代に配備された車両のうち、大型車については、三菱自工大江工場製のエアロスターMが最も多くを占めるが、かつては日産ディーゼル車や、新呉羽自動車工業製のものも採用していた。
  • 日野:旧・宇治交通時代にはノンステップバス・ブルーリボンシティ・ノンステップを導入していた。合併後は枚方営業所から大型車、寝屋川営業所からワンステップバスの中型車(八寿園送迎用)、山科営業所から大型車(ノンステップバス)が転属投入された。
  • いすゞ:旧・宇治交通時代に大型ノンステップバス・エルガが導入された。

大阪府の条例改正(=大阪府流入車規制施行)により、製造後12年以上を経過している車両が2009年1月1日以降大阪府内で運用出来なくなったため、2008年12月までに旧式の車両の置き換えが一斉に行われた。このためだけではないが、ノンステップバスの所属台数は京阪バス中最も多いが、逆にBタイプの配置は無い。

備考[編集]

旧・京阪宇治交通と合併した際に両社間で相違している停留所名は基本的に京阪バスに合わせたが、旧・京阪宇治交通単独区間の停留所名に付いてはそのまま引き継いだ(但し新田辺は旧・京阪宇治交通の1997年からの正式名称である「近鉄新田辺」と改称し、一度合併時に「新田辺」に戻した後、2008年に再び「近鉄新田辺」とした)。但し例外として京阪八幡は旧・京阪宇治交通側の正式名称である「京阪八幡」とした(京阪バスはそれまで「八幡」であった)。

他の営業所との重複区間[編集]

参考文献・出典[編集]

  • 京阪宇治交通「地域とともに六十年」 1983年
  • バスラマ・インターナショナル第120号 特集「京阪バスグループ」

注釈[編集]

  1. ^ 後の京阪宇治バス宇治営業所であったが、2014年4月1日付で廃止された。
  2. ^ 正式名称は「宇治営業所くずは分室」であった。
  3. ^ 新田辺発着の63・松井山手駅発着の63A号経路があり、いずれも本郷を経由していた。晩年は京田辺営業所が朝にポエムノール北山行き63号経路を1本運行するのみとなり2023年改正で廃止。
  4. ^ 2023年までは「水珀南山循環」と呼ばれる循環系統も存在した(19A号経路、2007年までは33号経路)。
  5. ^ 摂南大学枚方キャンパスは枚方市と八幡市の2府2市に跨る形で立地している。
  6. ^ 30B号経路は京田辺管轄で、摂南大学薬用植物園 - 近鉄新田辺で運行されていたが2022年4月1日に廃止。
  7. ^ 京田辺単独の系統としては69号経路と73号経路がある。
  8. ^ 同日の改正で京田辺から淀長岡京線なども移管している。
  9. ^ 後者3つは京都南部線である。また前者2つは2021年に当営業所から直接京都京阪バスに移管されたが、後者2つは2019年に洛南営業所へ移管されたのち、2024年に京都京阪バス管轄となった。また洛南営業所へ移管された系統は他に中書島竹田を結ぶ24号経路があったが2022年9月10日に廃止された。

出典[編集]

座標: 北緯34度52分19秒 東経135度41分48秒 / 北緯34.87194度 東経135.69667度 / 34.87194; 135.69667