京都府道241号向島宇治線

京都府道241号標識

京都府道241号向島宇治線(きょうとふどう241ごう むかいじまうじせん)は、京都府京都市伏見区観月橋南詰交点を起点に宇治市宇治橋西詰交点に至る一般府道である。

概要[編集]

京都府道241号 京都市内区間
京都府道241号 宇治市内区間

観月橋から宇治橋に至る宇治川の左岸堤防道路として利用している。約6キロメートルの長さを持つこの路線は京都市内から宇治橋への最短道路で、抜け道としてよく利用される。起終点と京都府道245号黄檗停車場線と交差する隠元橋西詰以外には信号機がないうえ、起点付近には学校マンション、終点付近では宇治公民館(宇治市民会館)があるだけで人の出入りの多い施設がないので、この路線近辺の道路と比較すると流れがよい。このことから、非公式なあだ名ではあるが「宇治川バイパス」とも呼ばれる。

京都市内の区間では民家が並んでいる。対して宇治市内の区間は工場が建ち並んでいる。この路線を終点に向けて進むときは宇治川の景観を楽しむことができる。

宇治市内の区間は2車線が確保された通りやすい道なのに対して、京都市内の区間は狭くなったり広くなったりしてやや通りにくい。最大幅の規制標識は掲出されていないが、ダンプカー観光バスでは離合しにくい箇所がある。京都市内の区間のほとんどと、宇治市内区間の一部にはガードレールの設けられていない区間があるため、特に夜間は転落しやすい。

宇治市内の区間では制限速度は40km/hとなっているが、実際は60km/h程度、時間帯によっては80km/h程度で流れている。この区間は、上流に位置する天ヶ瀬ダムの放流による影響を強く受けるため、定期的に監視用の車両が巡回している。この車両は20km/h程度で走行するため、交通を阻害する前に自ら路肩に退避して後続車を先行させている。ダムの放流開始時にはサイレンが吹鳴され、この路線上で聞くことができる。

路線状況[編集]

バイパス[編集]

宇治橋西詰周辺の交通渋滞の緩和などを目的として、終点の宇治橋西詰から府道宇治淀線を西へ約170mの位置に交差点を設け、JR奈良線と立体交差するバイパス道路(約290m)が、2020年10月5日暫定開通[1]。(JR奈良線宇治街道踏切は廃止。)バイパス道路の全面開通は2022年度末の予定[2]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

接続道路[編集]

沿線[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ バイパス道路の供用開始/府道向島宇治線”. 洛タイ新報 (2020年10月6日). 2021年11月21日閲覧。
  2. ^ 府道向島宇治線道路改良事業の概要と進捗等について”. 宇治市 (2020年7月20日). 2021年11月21日閲覧。

関連項目[編集]