亜砒藍鉄鉱

亜砒藍鉄鉱(あひらんてっこう、 Parasymplesite)は、1954年に発表された日本産新鉱物で、東京大学鉱物学者伊藤貞市などにより大分県の木浦鉱山から発見された[1]化学組成はFe2+3(AsO4)2・8H2Oで、単斜晶系砒藍鉄鉱(Symplesite)(三斜晶系)の同質異像である。

藍鉄鉱(Fe2+3(PO4)2・8H2O)のリンヒ素に置き換えた類縁体であり、ニッケル華英語版コバルト華英語版などと共に藍鉄鉱グループを形成する。

硫砒鉄鉱の風化により他のヒ酸塩二次鉱物と共に産出する。淡緑色透明の結晶で、へき開は二方向に完全。日光により鉄イオンが酸化され、濃緑色の鉄砒藍鉄鉱(Ferrisymplesite)に変化する。


脚注[編集]

  1. ^ Ito, T. et al. (1954) Parasymplesite, a new mineral polymorphous with symplesite. Proc. Japan Acad., 30, 318-324.

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