中村豊 (アニメーター)

なかむら ゆたか
中村 豊
プロフィール
別名義 高橋 矢太郎
高橋 豊
生年月日 (1967-12-22) 1967年12月22日(56歳)
出身地 日本の旗 日本福岡県
出身校 代々木アニメーション学院
職業
所属 アニメToroToro
ジャンル アニメーション
その他 血液型:A型
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中村 豊(なかむら ゆたか、1967年12月22日 - )は、日本アニメーターアニメ演出家[1]福岡県出身[2]アドコスモ、アートオフィス写楽を経てアニメToroToroに所属し、BONESを拠点に活動している[1][2]

経歴[編集]

高校時代に友人の悪戯で届いた50通ほどの入学案内の中に代々木アニメーション学院のものがあり、それをきっかけに作画やアニメーションに興味を持つようになって入学する[1]。卒業後は東映アニメーションサンライズの作品を請け負っていたアドコスモに入社する[1]

魁!!男塾』で初動画、『かりあげクン』で初原画を経験する[1]。その後、『宇宙の騎士テッカマンブレード』『宇宙の騎士テッカマンブレードII』でメカ作監を務める[1]

1991年、『太陽の勇者ファイバード』に参加後、半年ほどしてアドコスモを退社[1]

1994年、アニメToroToroに入る[1]

サンライズ制作の『天空のエスカフローネ』『カウボーイビバップ』に参加。『ビバップ』での人物アクションで脚光を浴びる[1]

南雅彦らがサンライズから独立してBONESを設立した後は、『劇場版 エスカフローネ』『カウボーイビバップ 天国の扉』などで同社制作の作品に参加した[1]

人物・作風[編集]

2000年前後から注目を集めるようになったアニメーターで、アクションシーンの原画を担当することが多い[1][2]

代表的な作品に『カウボーイビバップ』『天空のエスカフローネ』『ラーゼフォン』『OVERMANキングゲイナー』『WOLF'S RAIN』『鋼の錬金術師』『ストレンヂア 無皇刃譚』『モブサイコ100』『血界戦線』『僕のヒーローアカデミア』等がある[2]。注目を浴びるきっかけとなった『カウボーイビバップ』ではリアルタッチかつトリッキーな人物アクションを披露し、劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』では、アクション絵コンテとアクション作画監督も担当した[1]

四角い破片を描くことで有名だが、「うつのみやさん等がやっていたものを見てマネした」とコメントしている。緩急をつけた動きやブレ線での表現が特徴。

主な参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

劇場アニメ[編集]

OVA[編集]

ゲーム[編集]

ミュージックビデオ[編集]

  • ロッテ創業70周年記念スペシャルアニメーション「ベイビーアイラブユーだぜ」(BUMP OF CHICKEN、2018年)原画
  • 『LINEノベル』アニメーションPV『ラノベ編』(2019年)原画(高橋豊名義)
  • Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」(ポケモン&BUMP OF CHICKEN、2020年)原画

出版物[編集]

画集・絵コンテ集[編集]

  • 中村豊 アニメーション原画集 vol.1(スタイル、2019年9月21日発売)ISBN 978-4-90-294828-8
  • 中村豊 アニメーション原画集 vol.2(スタイル、2022年1月14日発売)ISBN 978-4-90-294840-0
  • 中村豊 アニメーション原画集 vol.3(スタイル、2022年8月29日発売)ISBN 978-4-90-294847-9

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ジャンプ・スーパー・アニメツアー'98」においてイベント上映。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 小黒祐一郎 (2003年7月19日). “animator interview 中村豊 (1)”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル. 2022年11月9日閲覧。
  2. ^ a b c d 「中村豊 アニメーション原画集 vol.2」”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル (2022年1月5日). 2022年11月9日閲覧。
  3. ^ “TVアニメ『お兄ちゃんはおしまい!』魔法少女ニコララに扮したまひろとヒロインのもみじを描く第4話エンドカードビジュアルが公開!!第5話WEB予告動画も公開!”. アニバース (株式会社ブレーンシップ). (2023年1月27日). https://aniverse-mag.com/archives/160006 2023年1月28日閲覧。 

外部リンク[編集]