不思議の国のカンタータ 〜泣き声混じりの空想歌〜

不思議の国のカンタータ
〜泣き声混じりの空想歌〜
脚本久保田唱
登場人物カナデ
メイリー
エレーナ
チコ
ドロシー
オリヴィア
ほか
初演日2017年11月22日 (2017-11-22)
初演場所新宿村LIVE
オリジナル言語日本語
ジャンル音楽劇

不思議の国のカンタータ 〜泣き声混じりの空想歌〜』(ふしぎのくにのカンタータ 〜なきごえまじりのくうそうか〜)は、日本演劇作品。SUPER☆GiRLS 宮崎理奈プロデュース公演として2017年11月に初演、2019年2月に再演された。また同年7月には音楽ライブも開催された。

概要[編集]

宮崎理奈が考えた原案をもとに久保田唱が脚本として書き上げた、第1部が演劇・第2部がライブという2部構成の「演劇×音楽の新感覚エンターテインメント」である[1][2]。これについて宮崎は「演劇が好きな方にはライブの新鮮さを感じてほしい、SUPER☆GiRLSのライブに来てくださる方にはライブパートと合わせて舞台を楽しんでほしいという想いから導入してみました。」「ミュージカルでも、ライブでも、舞台でもない新しいジャンルを作りたかった。」と語っている[3][4]

また、SUPER☆GiRLSをはじめ、アイドリング!!!乙女新党GEMDream5ChubbinesspaletPASSPO☆Cheeky Parade9nineなど、アイドル経験者が多く出演していることが特徴で、このキャスティングついては「元アイドルだったり、現役で活動しているアイドルさんと一緒に新しいエンターテインメントを作りたいと思ったのがキッカケで、女の子だけというところにもこだわりました。」「ライブパートには絶対にアイドルのパフォーマンスが必要だったし、もしかしたら、『カンタータ』ではアイドルのすごさを見せたいという気持ちが一番強いかもしれないですね。」と語っている[1][5][6]

初演[編集]

SANETTY Produce主催 SUPER☆GiRLS宮崎理奈プロデュース『不思議の国のカンタータ 〜泣き声混じりの空想歌〜』として、2017年11月22日から11月26日まで全8公演、新宿村LIVEで上演された[7]

再演[編集]

SANETTY Produce主催 宮崎理奈プロデュース『不思議の国のカンタータ2019』として、2019年2月13日から2月17日まで全8公演、CBGKシブゲキ!!で上演された[8]

ライブ[編集]

ラジオ日本/SANETTY Produce主催 宮崎理奈プロデュース『カンタータ THE LIVE』として、2019年7月20日に全2公演、ラジアントホールで開催された[9]。また、ライブの模様は同年8月26日(25日深夜)にラジオ日本特別番組として放送された。この音楽ライブは物語のその後が描かれたもので、"カンタータ"の卒業ライブという設定だった[10]。これをもって『不思議の国のカンタータ』シリーズは完結した[11]

ストーリー[編集]

誰かを探して旅をしているカナデは新たな街「エルトワ」にたどり着いた。しかしその街から出るには高額な通行料を支払わなければならない。しかたなくカナデは見世物小屋「カンタータ」で歌い手として働くことになる。そこで見つけた不思議の箱。箱の中では誰かが眠り続けているという。

キャスト[編集]

役名 初演 再演 ライブ
カナデ 宮崎理奈(SUPER☆GiRLS)[注 1]
メイリー 渡邉ひかる(SUPER☆GiRLS)[注 1]
エレーナ 溝手るか(SUPER☆GiRLS) 吉井香奈恵9nine[注 2] 溝手るか
チコ 尾澤ルナ(SUPER☆GiRLS) / 其原有沙 其原有沙
ドロシー 玉川来夢 増井みお
オリヴィア[注 3] 内村莉彩(SUPER☆GiRLS) / 西田ひらりGEM 本西彩希帆劇団4ドル50セント
ジュリエッタ 大原優乃 鈴木友梨耶 / 鈴木真梨耶
ツキヨミ 森岡悠(GEM)[注 1] / 中﨑絵梨奈Chubbiness[注 4]
パトリシア 嶋梨夏(Chubbiness)[注 4] / 池山智瑛(Chubbiness)[注 4]
リリアンヌ 片岡沙耶
ノーマ 君島光輝 -
クララザワイ 大野未来
アンサンブルキャスト[注 5] 佐野愛維奈、浅田みなみ、井本朱音、岡橋咲子、桑島葵、島原舞、高橋絵里花 依東杏奈、加藤成美、河津璃海、花崎那奈、陽葵、藤井美里、三栗千鶴、渡部加奈 -

※一部ダブルキャスト

スタッフ[編集]

役職 初演 再演
脚本・演出 久保田唱
舞台監督 住知三郎
美術 仁平裕也
音楽 三善雅己
音響 古川直幸、松宮辰太郎 古川直幸
照明 谷田明彦 村山寛和
衣装 moco
ヘアメイク 青山亜耶
スチール 山岸和人
宣伝美術 二朗松田
振付 松本稽古
演出助手 佐野愛維奈 小島麻奈未
制作 倉重千登世、新井真理子 倉重千登世、長浜あかね
企画製作 SANETTY Produce

劇中歌[編集]

劇中では下記の楽曲を含めて10曲程度が披露され、これらは第1部の演劇パートと第2部のライブパートをつなぐ重要な役割を果たしている。作詞は久保田唱、作曲は三善雅己で、再演時にはCDアルバム『不思議の国のカンタータ2019』も発売された[注 6]

  • カンタータ[注 7]
    • 色を奏でるカンタータ
    • 泣き声混じりの空想歌
    • 空に描いた未来色
    • カナデの想い
  • ロイヤリティギルド[注 8]
    • Notice from guild
    • No legitimacy Guild
  • チームアダルト[注 9]
    • いつまでも女の子

ラジオ番組『カンタータのラジオ』[編集]

カンタータのラジオ
ジャンル トーク音楽
放送方式 収録
放送期間 2019年8月26日(25日深夜)
放送時間 25:00 - 25:30(30分)
放送回数 1
放送局 ラジオ日本
パーソナリティ 宮崎理奈
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カンタータのラジオ』は、2019年8月26日(25日深夜)にラジオ日本で放送された特別番組である[9]。同年7月20日に開催された『カンタータ THE LIVE』の模様を収録したものと、スタジオ収録された宮崎理奈のトークによって構成されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 再演時・ライブ時は所属グループ卒業後のため括弧書きはなし
  2. ^ 特別出演
  3. ^ 再演時は「オリビア」表記
  4. ^ a b c ライブ時は所属グループ卒業後のため括弧書きはなし
  5. ^ 再演時は「カンタータダンサーズ」表記
  6. ^ CDに収録された曲は第2部のライブパートで歌われた曲で、第1部の演劇パートのみで歌われたオープニングテーマ、エレーナのソロ曲、チコとドロシーが歌った「神様に捧げる歌」は収録されなかった
  7. ^ CD歌唱メンバーは、宮崎理奈・渡邉ひかる・本西彩希帆・吉井香奈恵・増井みお・其原有沙
  8. ^ CD歌唱メンバーは、中﨑絵梨奈・森岡悠・鈴木友梨耶・鈴木真梨耶・嶋梨夏・池山智瑛
  9. ^ CD歌唱メンバーは、大野未来・片岡沙耶・君島光輝

出典[編集]

  1. ^ a b 元スパガ宮崎理奈「アイドルの表現力を舐めないで!」3年後に「女優・宮崎理奈」確立宣言”. ザ・テレビジョン. KADOKAWA (2019年1月31日). 2019年2月21日閲覧。
  2. ^ “「アイドル戦国時代」戦士たちが受け継いでいくもの”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年2月13日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201902110000012.html 2019年2月21日閲覧。 
  3. ^ 舞台『不思議の国のカンタータ』で見せたアイドルたちの感謝と絆 SUPER☆GiRLS・宮崎理奈「今回の縁を永遠にしていきたいです!」”. 連載.jp. 東京産業新聞社 (2017年11月23日). 2019年2月21日閲覧。
  4. ^ 元SUPER GiRLS・宮崎理奈が魅せる演劇&ライブ融合の妙 舞台「不思議の国のカンタータ」”. zak zak by夕刊フジ. 産経デジタル (2019年2月17日). 2019年2月21日閲覧。
  5. ^ “元スパガ宮崎理奈、新感覚舞台プロデュース”. 日テレNEWS24 (日本テレビ). (2019年2月13日). https://news.ntv.co.jp/category/culture/416990 2019年2月21日閲覧。 
  6. ^ 元スパガ宮崎理奈プロデュース公演開幕「女優さんを目指しているアイドルの夢が叶う場になれば」”. ドワングジェイピーnews. ドワンゴ (2019年2月14日). 2019年2月21日閲覧。
  7. ^ 不思議の国のカンタータ 〜泣き声混じりの空想歌〜”. SANETTY Produce. SANETTY Produce (2017年11月22日). 2019年2月21日閲覧。
  8. ^ 不思議の国のカンタータ”. CoRich舞台芸術!. こりっち (2018年12月5日). 2019年2月21日閲覧。
  9. ^ a b 宮崎理奈、渡邉ひかる、本西彩希帆、其原有沙、溝手るか ほか出演 ラジオ日本/SANETTY Produce「カンカータ the LIVE」は7/20(土)限りの開催!”. アール・エフ・ラジオ日本. 2019年6月13日閲覧。
  10. ^ kuboshooの2019年7月19日のツイート- X(旧Twitter)
  11. ^ miyariproduceの2019年7月20日のツイート- X(旧Twitter)

外部リンク[編集]