万博記念公園駅 (大阪府)

万博記念公園駅
駅舎(2018年5月、中央橋から)
ばんぱくきねんこうえん
Bampaku-kinen-koen
地図1970年は当駅の右側に万国博中央口駅があった
(北は万博記念公園、北東は公園東口駅)
所在地 大阪府吹田市千里万博公園
北緯34度48分24.33秒 東経135度31分48.53秒 / 北緯34.8067583度 東経135.5301472度 / 34.8067583; 135.5301472座標: 北緯34度48分24.33秒 東経135度31分48.53秒 / 北緯34.8067583度 東経135.5301472度 / 34.8067583; 135.5301472
駅番号  17 
所属事業者 大阪モノレール
駅構造 高架駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年次-
13,315人/日
-2020年-
開業年月日 1990年平成2年)6月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 本線
キロ程 9.9 km(大阪空港起点)
16 山田 (1.4 km)
(2.2 km) 宇野辺 18
所属路線 彩都線
キロ程 0.0 km(万博記念公園起点)
(1.4 km) 公園東口 51
テンプレートを表示
中央駐車場側から駅舎を望む(2017年2月)

万博記念公園駅(ばんぱくきねんこうえんえき)は、大阪府吹田市にある大阪モノレール本線彩都線の2路線が乗り入れる。

第1回近畿の駅百選選定駅。2015年に太陽の駅の愛称がつけられた。駅番号17

歴史

駅構造

2面3線の島式ホームを持つ高架駅。中央の1線には、左右両側にホームが設けられており、門真市方面側のホームを2番線、大阪空港方面側のホームを3番線と分けて呼称している。彩都線の列車の入線後に車両の両側の扉を開けることで、本線の門真市方面(1番線)、大阪空港方面(4番線)共に同じホームで楽に乗り換えが可能となっている。但し、門真市方面は右側の扉、大阪空港方面は左側の扉から降りるという区別が必要であるため、到着前に、降り口についての車内アナウンスがある。 駅は中央環状線千里方面行きの直上に設置されている。駅舎は築堤に接して設けられているため橋上駅舎になっている。大阪高速鉄道全線で、軌道よりも上に改札口がある駅は他に彩都西駅だけである。コンコースは広くとられ、駅構内にはドリンクコーナーやテラス席などが設置されている。改札外にはEXPOCITYの開業に合わせて2015年11月にセブン-イレブンたこ焼き道頓堀くくるの一体型店舗が開業している。

駅の南西には車庫がある。中央の1線は元々同車庫への入出庫用に用意されたものであり、彩都線の開業後も本線系統を含めた列車の入出庫に使われている。従って、車庫からの送り出しを兼ねた当駅始発列車は、本線系統であってもこの線路から発車する。例として、朝の時間帯に数本設定されている当駅始発の門真市行きは、2番ホームで乗車扱いを行う。また4番線の隣には、車庫からの引き込み線が駅構内まで延びてきている。

のりば

ホーム 路線 行先[3]
1 本線 門真市方面
2 門真市方面(当駅始発)
彩都線 彩都西方面
3 彩都西方面
4 本線 大阪空港方面
付記事項
  • 主に外側の2線(1・4番ホーム)を大阪モノレール線(本線)が、両側をホーム(2・3番ホーム)に挟まれた中央1線を彩都線が使用している。
    • ただし、駅構内を出ると外側に彩都線、内側に本線が延びるという逆の配線となっているため、ポイントが頻繁に動いている。またそれ故に、本線と彩都線の列車が同時に発着することもできない。
  • 彩都線から、本線の千里中央へと向かう便は4番ホームを使用する。一方、千里中央方面からの彩都西行きは、線内折り返しと同様に2・3番ホームの発着となる。
  • 本線と彩都線の乗り換えについて、通常は彩都線の列車が両側にホームのある中央の1線(2・3番ホーム)を使用するため、本線のどちらの方向からの利用時でも対面乗り換えが可能である。
    • ただし、4番ホーム発着の彩都線からの千里中央行きに限っては、階段やエスカレーター等で一旦コンコースに上がる必要がある(2・3番ホームに列車が停車している場合は、その列車内を横断して1番ホームに行ける時もある)。

利用状況

2020年(令和2年)次の1日平均の乗降人員13,315人(乗車人員:6,365人、降車人員:6,950人)であり、大阪モノレールの駅全18駅中6位[4]。2015年11月のEXPOCITYの開業に伴い利用者が急増している。

開業後の1日平均乗降・乗車人員数の推移は下表の通り。

年次 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
1991年(平成03年) 6,354 3,236 [5]
1992年(平成04年) 8,436 4,295 [6]
1993年(平成05年) 9,178 4,679 [7]
1994年(平成06年) 8,286 4,236 [8]
1995年(平成07年) 9,209 4,691 [9]
1996年(平成08年) 9,660 4,865 [10]
1997年(平成09年) 9,509 4,795 [11]
1998年(平成10年) 8,631 4,272 [12]
1999年(平成11年) 8,113 4,061 [13]
2000年(平成12年) 8,674 4,420 [14]
2001年(平成13年) 7,953 4,000 [15]
2002年(平成14年) 7,324 3,670 [16]
2003年(平成15年) 7,303 3,700 [17]
2004年(平成16年) 7,295 3,729 [18]
2005年(平成17年) 7,514 3,874 [19]
2006年(平成18年) 7,726 4,003 [20]
2007年(平成19年) 7,260 3,400 [21]
2008年(平成20年) 6,799 3,163 [22]
2009年(平成21年) 6,688 3,120 [23]
2010年(平成22年) 6,897 3,276 [24]
2011年(平成23年) 6,769 3,235 [25]
2012年(平成24年) 6,971 3,314 [26]
2013年(平成25年) 6,689 3,411 [27]
2014年(平成26年) 7,097 3,651 [28]
2015年(平成27年) 11,713 6,117 [29]
2016年(平成28年) 25,648 12,861 [30]
2017年(平成29年) 22,164 10,793 [31]
2018年(平成30年) 22,063 10,523 [32]
2019年(令和元年) 22,222 10,761 [33]
2020年(令和02年) 13,315 6,365 [34]

駅周辺

車両基地(2007年3月。左遠方に「太陽の塔」が見える)

当駅付近での大阪モノレール本線は、中国自動車道大阪府道2号大阪中央環状線の南側を並走する。駅の近くに、中国自動車道中国吹田ICがあり、駅のやや東方には名神高速道路近畿自動車道吹田JCTがある。

万博記念公園は、駅をはさんで南北にそれぞれ広範囲に存在する。駅の南西に住宅地が広がる。

バス路線

駅南側にロータリーがあり、阪急バス近鉄バスが乗り入れている。停留所名は『万博記念公園駅(エキスポシティ前)』である[注 1]

近鉄バスは以前、近畿自動車道を経由して布施駅八戸ノ里駅から乗り入れる長距離路線を運行していたが、2004年以降は春休みのみの運行に縮小し、阪急バスの停留所名改称と同日付けで廃止された。京阪バス1995年6月まで守口市駅からの直通バスを運行していた。(後に大阪モノレールが門真市駅へ延伸)

2015年10月16日付のダイヤ改正で、阪急バス・近鉄バスの共同運行で新路線が開設された。これにより平日に当バス停を停車するバスが復活することになった。しかし、その後は阪急バス・近鉄バスともに減便が行われ、2018年8月4日ダイヤ改正で平日に発着するバスが無くなった[35][36]。さらに、2018年10月14日をもって阪急バス千里茨木線が廃止され、千里中央方面へのバス路線が無くなった。

その他

  • かつて、当駅の英語アナウンスは「Expo'70 Commemoration Park」であり[注 2]、万博記念協会の訳とは揺れが生じていたが、のちに「Expo'70 Commemorative Park」に変更された。開業当初は、「Expo'70 Memorial Park」とアナウンスされており(「Memorial Park」は霊園・墓園の意味)、当時の万博記念協会から「ここは霊園ではない」と抗議を受けていたが、実際に改称されたのは彩都線開業の際だった。
  • 大阪モノレールの各駅には『大阪モノレール美術館』という展示スペースがあるが、当駅には最も多くの作品(8点)が展示されている。
  • 茨城県つくば市にも同名の「万博記念公園駅」(つくばエクスプレス線)があり、岡本太郎の『未来を視る』と題されたモニュメントが同駅の東口駅前広場[注 3]に展示されている[37]
  • 映画『ゴジラvsビオランテ』で当駅が太陽の塔をバックにワンカットで登場している。(開業前に撮影されたもので駐車場の部分は合成で隠されている)
  • 仮面ライダーW』の第30話では、当駅の前で太陽の塔をバックに撮影されたシーンが登場する。スタッフロールでも、大阪モノレールが「撮影協力」として明記された。
  • 異なる複数のモノレール路線同士の乗換駅は日本国内に限ると、当駅と千葉都市モノレール千葉駅がそれに該当する。

隣の駅

大阪モノレール
本線
山田駅 (16) - 万博記念公園駅 (17) - 宇野辺駅 (18)
彩都線
万博記念公園駅 (17) - 公園東口駅 (51)

脚注

注釈

  1. ^ (エキスポランドの営業当時は『エキスポランド』。閉園後の2009年4月9日付けで改称。「エキスポシティ前」の副称は2015年10月16日付けダイヤ改正より)
  2. ^ 放送更新以前から、一部車両に設置されている案内情報画面の沿線施設部分で協会訳が用いられていた。
  3. ^ 2005年平成17年)に科学万博記念公園から移設[37]

出典

  1. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、9頁。 
  2. ^ 万博記念公園駅で「可動式ホーム柵」を使用開始します”. 大阪モノレール (2020年1月14日). 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
  3. ^ 万博記念公園駅情報”. 大阪モノレール. 2023年6月10日閲覧。
  4. ^ 決算状況 - 大阪モノレール
  5. ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
  6. ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  33. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
  34. ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
  35. ^ 阪急バス JR茨木〜万博記念公園(エキスポシティ前)間の運行について - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
  36. ^ 近鉄バス JR茨木駅~万博記念公園駅(エキスポシティ前)方面運行開始!!
  37. ^ a b 茨城県つくばまちづくりセンター (2010年3月). “特集「未来を視る」がきれいに!” (PDF). 上河原崎・中西地区 まちづくりニュース 2010年3月号. 茨城県. p. 3. 2023年12月26日閲覧。

関連項目

外部リンク