ワンワン三銃士

カルピス名作劇場
ワンワン三銃士
ジャンル アドベンチャー
アニメ
原作 アレクサンドル・デュマ・ペール(「三銃士」より)
監督 腰繁男
シリーズ構成 木村芳弘
キャラクターデザイン 関修一
音楽 服部克久
アニメーション制作 日本アニメーション
放送局 MBSTBS系列
放送期間 1981年10月9日 - 1982年3月26日
話数 24話(+未放送2話)
ダルタニヤン
フランソワ
アトス
ポルトス
アラミス
ボム
ナレーション
間嶋里美
つかせのりこ
野島昭生
玄田哲章
塩沢兼人
笑福亭鶴光
柴田秀勝
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

ワンワン三銃士』(わんわんさんじゅうし)は、日本アニメーション制作の日本のテレビアニメ作品。

概要

アレクサンドル・デュマ・ペールの『ダルタニャン物語』中の『三銃士』を原作とし、登場人物全てが動物として描かれている。後半からはコメディーリリーフ役として、テレビオリジナルのネズミのボムが登場した。

前年に制作された『リトル・エル・シドの冒険』に引き続きスペインのBRB Internacionalとの共同制作となっている[1][2][3]

日本では1981年10月9日から1982年3月26日まで、毎日放送TBS系列局で全26話中24話が放送された。前番組『愛の学校クオレ物語』に引き続き、カルピス食品工業(現 - カルピス)一社提供で、『カルピス名作劇場』という冠がついている。1989年にはスペインイギリスの共同制作により、日本未放送の続編『El retorno de D'Artacan / The Return of Dogtanian』が製作された。

平均視聴率は4%(関東地方、ビデオリサーチ調べ)と低迷[4]。この番組終了後、金曜19時枠でのアニメ路線は継続されるも、毎日放送制作の名作アニメ路線は本作を以って終了し、カルピスもこの枠から撤退した。

後にNHKが『アニメ三銃士』の放送を開始させた時、サンテレビが本番組を購入して放送した。

本作でポルトスの声を担当した玄田哲章と、リシュリュー枢機卿の声を担当した寺田誠は、こののち映画『三銃士』(実写映画で登場人物は人間)でも同役を担当した。

キャスト

スタッフ

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 放映日
1 わんぱくダルタニヤン登場!! 杉山卓
中原朗
杉山卓 1981年
10月9日
2 謎の黒ひげ剣士 10月16日
3 はらぺこの都パリ 10月23日
4 天下無敵の三銃士登場 中原朗 腰繁男 10月30日
5 銃士隊長トレヴィル 杉山卓 11月6日
6 三銃士と決闘?ダルタニヤン大いに売り出す 鈴木行 11月13日
7 愛馬ロフティと再会!! 西藤秀峰 11月20日
8 ジュリエット大好き!!デートの秘密 杉山卓 11月27日
9 ジュリエットさらわる!追跡!追跡!大追跡 鈴木行 12月4日
10 大脱走!!ダルタニヤン助けて!! 杉山卓 12月11日
11 ミレディにころりダルタニヤン 未放送
12 決戦!!ガイヤール砦
13 チュー友ボム公初登場 木村芳弘 12月18日
14 百パーセントの片想い 12月25日
15 ダルタニヤンの初手柄 1982年
1月8日
16 短剣を盗んだ女 1月15日
17 ダルヤニヤン海を渡る 1月22日
18 急げワルツの鳴る前に 1月29日
19 銃士の星をめざせ 2月5日
20 鏡のうらの秘密 2月12日
21 謎のゆうれい船の正体は? 腰繁男
杉山卓
2月19日
22 ダルヤニヤンと宝島 鈴木行 2月26日
23 ノートルダムの鐘を鳴らすな!! 杉山卓
馬場健
3月5日
24 アトスのニセ伯爵 黒川文男 3月12日
25 ミレディーのシビレ薬 杉山卓 3月19日
26 おめでとう銃士ダルタニヤン 3月26日
なお、本放送では11話と12話の放送がカットされたが、2005年に発売されたDVD-BOXには収録されている。

放送局

※放送日時は1982年3月終了時点、放送系列は放送当時のものものとする[5]

放送地域 放送局 放送日時 放送系列 備考
近畿広域圏 毎日放送 金曜 19:00 - 19:30 TBS系列 制作局
北海道 北海道放送
青森県 青森テレビ
宮城県 東北放送
福島県 福島テレビ TBS系列
フジテレビ系列
関東広域圏 東京放送 TBS系列 現・TBSテレビ
山梨県 テレビ山梨
新潟県 新潟放送
長野県 信越放送
静岡県 静岡放送
石川県 北陸放送
中京広域圏 中部日本放送 現・CBCテレビ
島根県鳥取県 山陰放送
岡山県 山陽放送 現・RSK山陽放送、当時の放送エリアは岡山県のみ。
広島県 中国放送
山口県 テレビ山口 TBS系列
フジテレビ系列
高知県 テレビ高知 TBS系列
福岡県 RKB毎日放送
大分県 大分放送
沖縄県 琉球放送
秋田県 秋田放送 金曜 17:30 - 18:00 日本テレビ系列
山形県 山形放送 金曜 17:00 - 17:30 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
富山県 北日本放送 木曜 17:00 - 17:30 日本テレビ系列 1981年10月22日から1982年4月15日まで放送[6]
なお、初回放送は日本シリーズ巨人日本ハムの雨傘番組として用意されていたが[7]、当該試合が雨天中止となったため[8]、10月22日に第1回が放送された。
愛媛県 南海放送 月曜 17:25 - 17:55 次番組は『忍者ハットリくん』(日曜版のアニメ版、テレビ朝日系列)。
熊本県 熊本放送 土曜 14:00 - 14:30 TBS系列 本来の時間帯は『驚異の世界・ノンフィクションアワー』(日本テレビ系列)を遅れネット。
宮崎県 宮崎放送 金曜 17:25 - 17:55
鹿児島県 南日本放送 火曜 17:25 - 17:55

主題歌

  • OP:『ワンワン三銃士』(歌:日下まろん杉並児童合唱団、作詞:香山美子、作曲・編曲:服部克久)
  • ED:『そういうお主は?』(歌:日下まろん、作詞:香山美子、作曲・編曲:服部克久)

上記2曲を収録したEPレコードは、キャニオン・レコードから発売された。

The Return of Dogtanian

1989年に製作された『ワンワン三銃士』の続編。日本未公開。スペインとイギリスの共同製作。全26話。制作時点でBRBは既に日本アニメーションとの契約を解除していたため、アニメーション制作は台湾のワン・フィルム・プロダクションに変更された。

キャスト (続編)

声優の表記はスペイン語版、英語版の順。英語版の声優はアラミスとジュリエットを除き、前作から変更された。

スタッフ(続編)

  • プロデューサ:クラウディオ・ビエルン・ボイド
  • 編集:アルフォンソ・サンタカナ
  • 制作総括:オリビア・ボリコン
  • アニメーション制作:ワン・フィルム・プロダクション
  • 製作:BRBインターナショナル、テムズ・テレビジョン、TVE
  • 英語版演出・台本:ダグ・ストーンデイヴ・マロウ

出典

  1. ^ 日本語版はノンクレジット。一方でスペイン語版は日本側の制作は全てノンクレジットとなっている。これは前後作の『リトル・エル・シドの冒険』と『アニメ80日間世界一周』も同様。
  2. ^ Vicedo
  3. ^ アニメ!アニメ!
  4. ^ 週刊TVガイド 1982年2月12日号 30頁「レポート『チビッ子に迷惑!? ドラえもんvsじゃりん子』」
  5. ^ アニメージュ 1982年4月号』 1982年、徳間書店、全国放映リスト pp.94 - 95。
  6. ^ 『北日本新聞』1982年10月22日付、1982年4月15日付各朝刊テレビ欄より。
  7. ^ 『北日本新聞』1982年10月22日付朝刊テレビ欄より。
  8. ^ 『北日本新聞』1981年10月23日付朝刊11面『日本シリーズ水入り 意欲見せる西本 島田誠、大宮"特打ち"』より。

外部リンク

MBSTBS 金曜19時台前半
【当番組までカルピス食品工業一社提供枠】
前番組 番組名 次番組
カルピス名作劇場
ワンワン三銃士
(1981年10月 - 1982年3月)
じゃりン子チエ
(土曜17:00枠より移動)