ワッペン (サッカー審判員)

ワッペンは、サッカー審判員が公認審判員であることを示すための記章である。

概要[編集]

サッカーの審判は、認定講習会を受け、それに合格するとサッカー審判員であることを示すワッペンが協会から付与される。それを基本的には左胸につけて、公認審判員だと知らせることができる。 また、保有資格により、色分けがされている。

1級審判員・女子1級審判員[編集]

1級審判員は全国(日本サッカー協会主催)レベルの大会の主審を行うことが出来る。この中には「Jリーグ担当審判員」も含まれる。女子1級審判員は女子プロサッカーリーグ、なでしこリーグの主審を担当することができる。ワッペンの色は1級審判員全員(女子も)が「ゴールド」である。

2級審判員[編集]

2級審判員は地域レベルの大会の主審をすることができる。全国レベル(日本サッカー協会主催試合)の副審を担当することもある。 ワッペンの色は「シルバー」である。

3級審判員[編集]

3級審判員は都道府県レベルの大会で主審をすることができる。地域レベルの副審も担当できる。 ワッペンの色は「水色」である。 資格の認定には、4級取得者で都道府県協会が定める受講資格がある審判員が対象となる。 資格の更新にはルール等の筆記テスト及び、講習と走力テストを行う。

4級審判員[編集]

4級審判員は普通の小さな大会(市町村レベル)などで主審ができる。全国で資格保持者が一番多い級である。都道府県協会が実力を認めた者に限り都道府県レベルを担当することができる。 ワッペンの色は「緑」である。

国際審判員[編集]

国際審判員はJリーグ担当審判員(1級)の中から選抜され、日本でフットサル審判員と女子の審判員も合わせて28名である。 国際審判員は日本サッカー協会のワッペンではなく、FIFA(国際サッカー連盟)のワッペンをつける。 また、国際審判員は「国際主審」「国際副審」「フットサル国際審判員」「ビーチサッカー国際審判員」の四つに分けることができる。 国際審判員は国際試合の審判のそれぞれ分けられた立場を担当することができる。

国際主審
国際主審は国際試合で主審を担当する事ができる。また、第4審判員を担当をすることもある。そのさい、副審がケガ等をして試合を続行する事ができなくなった場合、副審を担当することもできる。
なお、ワッペンは白地に水色で、「FIFA」のロゴと西暦が、上部には黒色で「REFEREE」と書いてある。
国際副審
国際副審は国際試合で副審を担当する事ができる。国際主審は第4審判員を担当をするが、国際副審は第4審判員を担当はしない。そのため、国際副審が国際試合で主審を担当をすることは無い。しかし、2006年のFIFAワールドカップドイツ大会から、「第5の審判員」という制度が導入された。これは「リザーブ副審」と言うもので、主審がケガをしたら「第4の審判員」が主審を務め、副審がケガをしたら「第5の審判員」が副審を務めるという制度である。これは、FIFAが審判員を主審と副審にわけて的確にジャッジを行うためである。そのため、国際副審は大会規定で第5の審判員の制度が規定されていた場合,「リザーブ副審」として「第5の審判員」を務めることができる。
なお、ワッペンは白地に水色で、「FIFA」ロゴと西暦が、上部には黄緑色で「ASSISTANT REFEREE」と書いてある。
フットサル国際審判員

フットサル国際審判員は、フットサル競技の国際試合にて審判を務めることができる。 なお、ワッペンには白地に水色で「FIFA」ロゴと西暦が、上部には水色で「FUTSAL REFEREE」と書いてある。

ビーチサッカー国際審判員

ビーチサッカー国際審判員は、ビーチサッカーの国際試合にて審判を務めることができる。 なお、ワッペンには白地に水色で「FIFA」ロゴと西暦が、上部にはオレンジ色で「BEACH SOCCER REFEREE」と書いてある。