ロレンツォ・ソネゴ

ロレンツォ・ソネゴ
Lorenzo Sonego
2022年モンテカルロ・マスターズでのロレンツォ・ソネゴ
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア
出身地 同・トリノ
生年月日 (1995-05-12) 1995年5月12日(28歳)
身長 191cm
体重 76kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 5勝
シングルス 3勝
ダブルス 2勝
生涯獲得賞金 5,631,707 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2022)
全仏 4回戦(2019・23)
全英 4回戦(2021)
全米 2回戦(2018・19)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2021)
全仏 2回戦(2019・22)
全米 3回戦(2022)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 優勝(2023)
ATP杯 ラウンドロビン(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 21位(2021年10月4日)
ダブルス 60位(2022年9月12日)
2024年3月1日現在

ロレンツォ・ソネゴ (Lorenzo Sonego, イタリア語発音: [loˈrɛntso ˈsɔːneɡo], 1995年5月11日 - )は、イタリアトリノ出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス21位、ダブルス60位。これまでにATPツアーでシングルス3勝、ダブルス2勝。身長191cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

選手経歴[編集]

ジュニア時代 [編集]

イタリアトリノに生まれる。父のジョルジオ・ソネゴとそのコーチGipo Arpinoに勧められ、11歳からテニスを始める。 トリノFCのファンであり、テニスに専念するまでの6歳から13歳まで「The Torino Youth Academy」でサッカーをしていた。

2016年 ツアー参戦[編集]

5月のローマ・マスターズワイルドカードによりATPツアー本戦出場を果たすが、1回戦でジョアン・ソウザに敗れる。年間最終ランキングは299位。

2017年 チャレンジャー初優勝[編集]

10月の「2017 Sparkassen ATP Challenger」決勝でティム・プッツを破り、ATPチャレンジャーツアーで初優勝を果たす。年間最終ランキングは212位。

2018年 グランドスラム初勝利 [編集]

全豪オープンではグランドスラム本戦出場を果たす。1回戦でロビン・ハーセに勝利し、初勝利を挙げる。2回戦ではリシャール・ガスケに敗れる。

ウィンブルドン選手権では予選決勝でエルネスツ・ガルビスに敗れるも、ラッキールーザーとして本戦出場を果たす。1回戦でテイラー・フリッツにストレートで敗れる。年間最終ランキングは107位。

2019年 ツアー初優勝[編集]

全豪オープンでは予選決勝で伊藤竜馬に敗れた。 マイアミ・オープンでは2回戦でジョン・イズナーに敗れた。モンテカルロ・マスターズでは予選から勝ち上がりベスト8入り。準々決勝でドゥシャン・ラヨビッチに4-6, 5-7のストレートで敗れた。ローマ・マスターズではカレン・ハチャノフに初戦敗退。全仏オープンでは1回戦で第3シードとしてロジャー・フェデラーに2-6, 4-6, 4-6のストレートで初戦敗退。

アンタルヤ・オープン決勝でミオミル・ケツマノビッチを 6–7(5), 7–6(5), 6–1で破り、ATPツアー初優勝を果たした。ウィンブルドン選手権ではマルセル・グラノリェルスに初戦敗退。オーストリア・オープンではベスト4入り。準決勝でドミニク・ティームに敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンではニック・キリオスに初戦敗退。全米オープンではパブロ・アンドゥハルに2-6, 4-6, 2-6のストレートで敗れた。9月上旬のジェノヴァ・チャレンジャーでは優勝。上海マスターズではガエル・モンフィスに初戦敗退。パリ・マスターズでは予選敗退。年間最終ランキングは52位。

2020年 グランドスラム4回戦進出[編集]

全豪オープンでは第23シードのニック・キリオスに2-6, 6-7(3), 6-7(1)のストレートで初戦敗退。リオ・オープンではベスト8入り。準々決勝でボルナ・コリッチに敗れた。その後は新型コロナウイルス感染症の世界的流行の蔓延により、ツアーが中断。

ツアー再開後のウエスタン・アンド・サザン・オープンではテニーズ・サングレンに初戦敗退。全米オープンでは第32シードのアドリアン・マナリノに1-6, 4-6, 6-2, 3-6で初戦敗退。全仏オープンでは2回戦でアレクサンダー・ブブリク、3回戦で第27シードのテイラー・フリッツを破り、グランドスラム初の4回戦進出。4回戦では第12シードのディエゴ・シュワルツマンに1-6, 3-6, 4-6のストレートで敗れた。同大会のフリッツとの試合での第3セットで全仏オープン史上最長のタイブレークを記録した。スコアは19-17であった。

エルステ・バンク・オープンではラッキールーザーとして出場。準々決勝では世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチに6-2, 6-1のストレートで勝利し、大金星を挙げた。準決勝でダニエル・エバンスを3-6, 4-6のストレートで破り、決勝進出。決勝では第5シードのアンドレイ・ルブレフに4-6, 4-6のストレートで敗退。年間最終ランキングは33位。

2021年 ツアー2勝目[編集]

2021年全仏オープンでのロレンツォ・ソネゴ

全豪オープンでは第31シードで出場し、1回戦でサム・クエリーを7-5, 6-4, 6-4のストレートで破るも、2回戦でフェリシアーノ・ロペスに7-5, 6-3, 3-6, 5-7, 4-6のフルセットの末に敗れた。マイアミ・オープンでは4回戦でステファノス・チチパスに敗れたが、 サルデーニャ・オープンではシングルスとダブルス共にツアー優勝。その結果、2021年4月12日付けのに世界ランキングでシングルス28位、ダブルス132位を記録した。

モンテカルロ・マスターズでは2回戦でアレクサンダー・ズベレフに敗れたが、続くマドリード・オープンではドミニク・ティームアンドレイ・ルブレフらを下して、マスターズ1000ベスト4入り。準決勝でノバク・ジョコビッチに敗れた。全仏オープンでは第16シードとして出場するも、ロイド・ハリスに5-7, 4-6, 4-6のストレートで初戦敗退。

イーストボーン国際では決勝でアレックス・デミノーに敗れ、準優勝。ウィンブルドン選手権では第23シードとして出場し、同大会キャリア初の4回戦進出。4回戦では第6シードのロジャー・フェデラーに5-7, 4-6, 2-6のストレートで敗れたが、2021年8月9日付の世界ランキングで25位のキャリア最高記録を更新。

ナショナル・バンク・オープンではウゴ・アンベールに初戦敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは3回戦でステファノス・チチパスに敗退。全米オープンでは第20シードで出場するも、オスカー・オッテに初戦敗退。BNPパリバ・オープンではケビン・アンダーソンに初戦敗退。パリ・マスターズではテイラー・フリッツに初戦敗退。 年間最終ランキングは27位。

2022年 ツアー3勝目 デビス杯ベスト4[編集]

2022年全仏オープンでのロレンツォ・ソネゴ

全豪オープンでは第25シードとして出場し、3回戦でミオミル・キツマノビッチに4-6, 7-6(8), 2-6, 5-7で敗れた。アルゼンチン・オープンではベスト4入り。準決勝でディエゴ・シュワルツマンに敗れた。BNPパリバ・オープンではバンジャマン・ボンジに3-6, 4-6のストレートで初戦敗退。続くマイアミ・オープンでもデニス・クドラに初戦敗退。

モンテカルロ・マスターズでは2回戦でラスロ・ジェレに4-6, 4-6に敗退。マドリード・オープンではジャック・ドレイパーに4-6, 3-6のストレートで初戦敗退。ローマ・マスターズではデニス・シャポバロフに初戦敗退。第32シードで迎えた全仏オープンでは3回戦で第8シードのキャスパー・ルードに2-6, 7-6(3), 6-1, 4-6, 3-6のフルセットの末に敗れた。第27シードで迎えたウィンブルドン選手権では3回戦で第2シードのラファエル・ナダルに1-6, 2-6, 4-6のストレートで3回戦で姿を消した。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選通過するも、ベン・シェルトンに本戦初戦敗退。全米オープンではジョーダン・トンプソンに6-2, 6-1, 2-6, 4-6, 4-6のフルセットで初戦敗退したが、モゼール・オープンでは決勝でアレクサンダー・ブブリクを7-6(3), 6-2のストレートで下してツアー3勝目を挙げた。

デビスカップ2022ではイタリア代表として参戦。マッテオ・ベレッティーニヤニック・シナーが欠場したため、実質エースとしてシングルスでアメリカのティアフォーを6-3, 7-6(7)で下し、チームを2014年ぶりのベスト4入りに導いた。準決勝のデビスカップカナダ代表デニス・シャポバロフに7-6(4), 6-7(5), 6-4で破るも、活躍を見せるも、チームは準決勝で敗退。年間最終ランキングは45位。

2023年 ツアー通算100勝 デビス杯初優勝[編集]

1月、全豪オープンでは2回戦でホベルト・ホルカシュに6-3, 6-7(3), 6-2, 3-6, 3-6のフルセットの末に敗れた。

2月、南フランス・オープンではベスト8進出。準々決勝ではヤニック・シナーに4-6, 2-6のストレートで敗退。ABNアムロ・オープンではフェリックス・オジェ=アリアシムに、カタール・エクソンモービル・オープンではアンディ・マレーにそれぞれ初戦敗退。

3月、ドバイ・テニス選手権ではベスト8進出。準々決勝ではアレクサンダー・ズベレフに5-7, 4-6のストレートで敗退。BNPパリバ・オープンではジェイソン・クブラー英語版に4-6, 6-7(4)のストレートで初戦敗退。マイアミ・オープンでは1回戦でドミニク・ティームを7-6(7), 6-2、2回戦でダニエル・エバンスを4-6, 6-3, 6-2、3回戦でフランシス・ティアフォーを6-3, 6-4で破り、自身2度目の4回戦進出。4回戦ではフランシスコ・セルンドロ英語版に6-3, 3-6, 2-6で敗れた。

4月、モンテカルロ・マスターズ2回戦ではダニール・メドベージェフに3-6, 2-6のストレートで敗退。マドリード・オープンではヤン=レナード・ストルフに1-6, 3-6のストレートで初戦敗退。

5月、ローマ・マスターズでは1回戦でジェレミー・シャルディーを6-2, 6-1、2回戦では西岡良仁を7-5, 6-3で破り、3回戦ではステファノス・チチパスに3-6, 6-7(3)のストレートで敗れた。

6月、全仏オープンでは1回戦で第30シードのベン・シェルトンを4-6, 6-3, 3-6, 3-6、2回戦でウゴ・アンベールを6-4, 6-3, 7-6(3)、3回戦で第7シードのアンドレイ・ルブレフを5-7, 0-6, 6-3, 7-6(5), 6-3を2セットダウンからの大逆転で下し、2度目の4回戦進出。4回戦では第11シードのカレン・ハチャノフに6-1, 4-6, 6-7(7), 1-6の逆転で敗退して、初のベスト8進出を逃した。翌週のシュトゥットガルト・オープンでは、1回戦で同胞のマッテオ・ベレッティーニを6-1, 6-2で圧倒。2回戦ではクリストファー・オコネル英語版に6-7(5), 3-6で敗退。

7月、ウィンブルドン選手権では前述のベレッティーニに7-6(5), 3-6, 6-7(7), 3-6で初戦敗退。クロアチア・オープンではベスト4進出。準決勝ではスタン・ワウリンカに3-6, 4-6のストレートで敗退。

8月、ナショナル・バンク・オープンではアンディ・マレーに6-7(3), 0-6のストレートで初戦敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でテイラー・フリッツに4-6, 6-7(1)のストレートで敗退。

9月、全米オープン2回戦ではシナーに4-6, 2-6, 4-6のストレートで敗れた。

10月、上海マスターズでは2回戦でティアフォーを2-6, 6-2, 6-3で下して、3回戦ではニコラス・ジャリーに6-7(4), 2-6のストレートで敗退。エルステ・バンク・オープンでは予選を通過するも、2回戦でシナーに2-6, 4-6のストレートで敗退。パリ・マスターズではドミニク・ティームに1-6, 6-4, 5-7で予選敗退。

11月、モゼール・オープンでは準々決勝でファビオ・フォニーニに1-6, 2-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは46位。

2024年 ユナイテッド杯初出場[編集]

1月、ユナイテッドカップではイタリア代表として初出場。全豪オープンでは1回戦でダニエル・エバンスを4-6, 7-6(8), 6-2, 7-6(4)で破り、2回戦では第2シードのカルロス・アルカラスに第2セットを奪うも、4-6, 7-6(2), 3-6, 6-7(3)で敗退。

2月、カタール・エクソンモービル・オープンではパーヴェル・コトフ英語版に6-2, 7-5のストレートで初戦敗退するも、ダブルスではロレンツォ・ムゼッティと組み、第1シードのジェイミー・マレー/マイケル・ヴィーナス組に6-7(0), 6-2, 8-10で敗れ、準優勝を飾った。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 5回 (3勝2敗)[編集]

大会カテゴリ
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー500 (0–1)
ATPツアー250 (3–2)
サーフェス別タイトル
ハード (1–1)
クレー (1–0)
芝 (1–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2019年6月29日 トルコの旗 アンタルヤ セルビアの旗 ミオミル・ケツマノビッチ 6–7(5–7), 7–6(7–5), 6–1
準優勝 2. 2020年11月1日 オーストリアの旗 ウィーン ハード (室内) ロシアの旗 アンドレイ・ルブレフ 4-6, 4-6
優勝 3. 2021年4月11日 イタリアの旗 サルデーニャ・オープン英語版 クレー セルビアの旗 ラスロ・ジェレ 2–6, 7–6(7–5), 6–4
準優勝 4. 2021年6月26日 イギリスの旗 イーストボーン オーストラリアの旗 アレックス・デミノー 6–4, 4–6, 6–7(5–7)
優勝 5. 2022年9月25日 フランスの旗 メス ハード カザフスタンの旗 アレクサンダー・ブブリク 7–6(7–3), 6–2

成績[編集]

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2018 2019 通算成績
全豪オープン 2R Q2 1-1
全仏オープン Q2 1R 0-1
ウィンブルドン 1R 1R 0-2
全米オープン 2R 2R 2-2

大会最高成績[編集]

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2021, 2022
マイアミ 4R 2021, 2023
モンテカルロ QF 2021
マドリード 1R 2022, 2023
ローマ SF 2021
カナダ 1R 2021, 2023
シンシナティ 3R 2021
上海 3R 2023
パリ 2R 2020
オリンピック 2R 2021
デビスカップ W 2023
ATPカップ RR 2022
ユナイテッド・カップ RR 2024

脚注[編集]

外部リンク[編集]