レベニュー・シェアリング

レベニュー・シェアリング(Revenue sharing) は、アメリカ合衆国のプロアメリカンフットボールリーグであるNFLにおいて、リーグの利益を分配する制度である。NFL所属チームの運営の根幹となるシステムで、これによりフランチャイズの所在する都市の規模(潜在的なファンの数)に左右されないチーム運営が可能となっている。

NFLでは以下の収益をリーグ全体でプールし、リーグに所属する全チームに均等に分配している。収益を公開している唯一のチームであるグリーンベイ・パッカーズによれば、2015年のリーグからの分配金は2億2600万ドルとなり、全収入に占める分配金の割合は約60%である[1]。他チームも同額の分配金を受け取るが、収支の詳細は明らかではない。

  • テレビ放映権料
    レギュラーシーズンおよびポストシーズン全試合の放映権料は、全てリーグ全体の売上げとしてプールされる。プレシーズンゲームのうち、全国放送されない試合の放映権だけは各チームが販売する。
  • 入場料収入
    各試合における全座席の入場料収入の40パーセントが全体の売上げとしてプールされる[1]。残りの60パーセントは、ホームチームの収入となる。[2]
  • グッズ売上げ
    NFLおよび各チームの販売するグッズの版権料収入は全てリーグ全体の売上げとしてプールされる。
  • スポンサー収入
    NFL全体と契約するスポンサーからの収入は全てリーグ全体の売上げとしてプールされる[3]。命名権など、各チームが契約するスポンサーからの収入は全てチームの収入となる。

ホームチームは入場料収入の60%、ローカルスポンサー収入、そして駐車料金や売店の収入などをスタジアムと分割して得る。

脚注[編集]

  1. ^ a b [1]
  2. ^ 2011年までは、特別席の収入は全額ホームチームの収入であった。https://abcnews.go.com/Business/luxury-suites-rule-professional-sports-revenue/story?id=15512780
  3. ^ [2]

参考リンク[編集]

関連項目[編集]